毎月第1金曜日と第3金曜日、第5金曜日のバイオテクノロジージャパン(BTJ)メールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田孝雄です。前回の2011年7月15日から2週間ぶりでお目にかかります。
 今週は昨日の木曜日から、新潟の朱鷺メッセで開催されている日本プロテオーム学会2011年会を取材しております。金曜日朝は新潟はまさにどしゃ降り。台風の影響で、梅雨前線が戻ってきたようです。昨日もJRの運行にも大きな影響が出ていました。
 質量分析装置などの分析技術の発展の寄与が特に大きいと思われますが、プロテオーム研究は新しいステージに入ったように思います。
新潟の日本プロテオーム学会に500人うち海外講演者20人、2013年に横浜で世界大会
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0640/
 日本のアカデミアはプロテオーム解析技術でも独自の優れた成果を挙げていまして、2010年に国際組織のヒトプロテオーム機構(HUPO)が宣言した国際プロジェクト、ヒトプロテオームプロジェクトに日本がどのように参加していくか、予算措置も含め議論が進んでいるようです。
 原子力発電所の事故で、海外からの来日者数が激減しましたが、このプロテオーム学会には、20人もの海外研究者が参加してくれたとのことです。再来年2013年にはHUPO世界大会が、横浜で開催されます。早めに日本側の参加体制の強化を進めていくことが大切ではないでしょうか。
 日経バイオテクの直近号でとりまとめたエピゲノムの特集記事では、ヌクレオソームを構成するコアヒストンたんぱく質のテール部分の翻訳後修飾を中心に取り上げましたが、プロテオーム研究との接点が大きいことを、今回の学会で改めて感じました。
 メール原稿の締め切り時間になりましたので、以下に、最近2週間で直接記事とりまとめを行った記事20本の見出しリストを、取り上げたポイントとともに掲載します。ご参考にしていただければと思います。
※直近2週間のBTJ/日経バイオテクオンラインの直接担当記事
【2011-07-29】
新潟の日本プロテオーム学会に500人うち海外講演者20人、2013年に横浜で世界大会
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0640/
■豪雨の新潟に、500人近くが集まっています。■
【2011-07-28】
東大分生研と東北大、染色体分配に必要なヌクレオソームの3機能領域はいずれもヒストンのコア部分
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0639/
■出芽酵母を用いたヒストンたんぱく質側の網羅的解析の成果です。■
【2011-07-27】
タマゴの技術力は世界でも屈指、キユーピーの三宅新社長が第13回キユーピーブランチであいさつ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0609/
■日本で消費される鶏卵の1割を、キユーピーが使用しています。■
【2011-07-27】
京都の4大学がヘルスサイエンス系教育研究の連携協定を締結、センター長は吉川敏一・京都府立医大学長
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0608/
■ヘルスサイエンス教育研究には分野を超えた連携が重要です。■
【2011-07-27】
3300文献、3万ページを検討した食品安全委、健康への悪影響が見いだされる放射線量は累積で100mSv以上
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0590/
■3万ページもの論文を集めても、食品のエビデンスはほとんどありません。■
【2011-07-25】
淡水魚の多様化に巨大大陸パンゲアの名残、東大などがミトコンドリアゲノム解析の成果を論文発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0555/
■ゲノム研究で生物の進化研究が大きく飛躍しています。■
【2011-07-25】
味の素、國本裕・代表取締役副社長が研究開発統括に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0554/
■アジアなど海外の食品事業が急成長し、利益率も大きい中で、日本の研究体制が問われています。■
【2011-07-25】
HS財団の新理事長に第一三共出身の高柳輝夫氏、下田氏は日健栄協の理事長
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0552/
■下田氏は6月まで2つの財団の理事長を兼任なさっていました。■
【2011-07-25】
世界最高速回転の固体NMR検出器を日本電子が販売開始、JST事業で東京農工大と共同開発
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0550/
■固体NMRは、日本の存在感が大きいとうかがっています。■
【2011-07-25】
OISTと遺伝研など、サンゴの全ゲノム解読をNature誌に発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0549/
■いわゆる次世代シーケンサーを計5台、活用したとのことです。■
【2011-07-25】
7月中結論の食品安全委員会放射性物質WGの第9回は7月26日、第8回でウランの不確実係数を100から300に変更
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0548/
■不確実係数としてどの数値を採用するかで、安全基準は数倍変わります。■
【2011-07-23】
JSTのA-STEP探索の創薬分野は西高東低、多数採択は東北大、熊本大、金沢大、名市大、阪大、大阪市大、長崎大
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0527/
■大学ごとのランキングを作成してみました。■
【2011-07-23】
JSTのA-STEP探索、アグリ・バイオ分野で多数採択は大阪府立大、広大、東北大、名大、北大、慶大鶴岡、香川大、宮崎大
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0525/
■アグリ・バイオ部門でもランキングを作成してみました。■
【2011-07-22】
大学成果の技術移転を支援するJSTのA-STEP、FSステージ探索タイプ採択1171件の6割がバイオ・ライフ関連
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0523/
■採択件数は昨年に比べ大幅増です。コーディネーターの存在が採択に大きく影響しそうです。■
【2011-07-20】
長瀬産業が“美肌スイッチ”Nrf2を相乗活性化する新化粧品、肌のメラトニンに着目
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0459/
■Nrf2の研究は日本が先駆的とうかがっています。■
【2011-07-20】
生理研とJST、光スイッチでオレキシン神経の活動を抑制し、ノンレム睡眠を誘導
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0421/
■オレキシン研究も日本の研究者が大きく貢献しています。■
【2011-07-19】
谷中昭典・理科大教授と村上農園、スルフォラファン高含有ブロッコリースプラウトが動脈硬化の進行を予防
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0418/
■スルフォラファンは解毒酵素を誘導する食品成分として注目です。■
【2011-07-15】
“機能性”訴求でメガネの市場拡大へ、プロテクトとスポーツの機能性アイウエアをジェイアイエヌが発売
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0383/
■競争が激化しているメガネでも、機能性がキーワードです。■
【2011-07-15】
20日間でヒトES/iPS細胞の8割が肝細胞に、医薬基盤研とリプロセルが実用化へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0375/
■第38回日本トキシコロジー学会は横浜で開催されました。■
 8月が目前に迫り、猛暑はまだまだ続きます。節電対策の記事をBTJジャーナル2011年6月号に掲載しています。ご覧いただければと思います。
 BTJジャーナル2011年6月号のダウンロードはこちらから。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj1106
 BTJジャーナルの誌面は、次のサイトでPDFファイルをダウンロードすると、全文を
ご覧いただけます。皆さんのおかげで2011年1月号で創刊まるまる5周年の第61号を
迎えることができました。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 ぜひお楽しみください。