それにつけても、なでしこジャパンの強さよ。
 現在、ドイツで開催中の女子サッカー・ワールドカップで、優勝候補No1しかも、ホームのドイツナショナルチームを延長戦いの末、1:0で撃破しました。これでベスト4です。今回は最後に決めた途中交代の丸山の起用とシュートも見事でしたが、今回の勝利は彼女らの根性以外何者でもないと思います。体格が上のドイツの猛攻にまさに身を挺して、ぎりぎりのところでゴールを割らせなかった精神力と鍛練は大してものです。次のスウェーデンも体格に勝るチームですが、何とかコンディションを維持して、勝利を掴んでいただきたい。
 さてバイオです。
 現在、糖質学会の取材のため北上しております。糖鎖が細胞周期の調節に関連するなど、続々と生命機能の解明が進んできました。血液型、ルイスX、低分子ワルファリン、そして抗体のFc部分の糖鎖構造などに次ぐ、糖鎖の生命機能が突き止められることを期待しています。もうすぐ、糖鎖も間違いなく、臨床上有用なバイオマーカーとして確立する時代がやってきます。
 これからは少し科学にとっては厳しいお話です。
 2011年度予算の執行が始まっていますが、皆さんの科研費でもそうでしょうが10%の予算を執行保留とされているはずです。従来はこの分は期末に近付くにつれ、予算の緊縮などがない場合は、順次満額が皆さんに手渡されることになるのですが、今年はほぼ、これを期待することはできない。つまり研究費は1割削減せざるを得ないということが、この時点で確定しました。
 その最大にして唯一の理由は、東日本大震災の復興です。皆さんもご賢察の通り、復興には20兆円以上の資金が必要です。これを増税だけで賄うと経済成長率に悪影響を与え、むしろ税収の縮小と雇用の喪失という取り返しのつかない悲劇を招きます。そのためには、どうしても政府予算のカットは避けられない。国家の成長の基盤となる科学研究費の縮小も止む得ないと言うのが、政府の論理です。
 でも本当にそうでしょうか?1億そう我慢ではあるまいし、成長エンジンである科学研究費を一律カットという手法は知恵が無さすぎます。一律カットというのは、皆が納得し易いのですが、要は今年の予算執行を保留する科学プロジェクトを選別できないという選択と説明能力欠如を表しているに過ぎません。未曾有の大震災なんだから、全員我慢しましょうというだけでは、本当の復興となる元気が出てきません。
 企業のリストラで、もっとも失敗する原因となるのは一律カットです。我慢は3年も続けると、縮小均衡で成長のエネルギーを失わせます。国家とて同じこと、この際、性根を定めて、国家事業のリストラを敢行し、財源をねん出すべきだと思います。これによって、国家と地方のバランスや21世紀に我が国はどうやって成長し、国民が幸せになるのか?グランドプランを示すことにもなります。国は防衛、外交、科学技術だけやり、残りは市町村に任せるという考えもあります。
 しかし、政府のリストラは行政の責務ではありません。行政が自らリストラすることは、タコが脚を食べるようなもの。今度も、政治の責任の責務が問われていると考えています。最近は国会中継が面白くなってきましたが、これはから騒ぎにすぎません。復興に必要な法案の審議はどんどん遅れて、本質以外の脚の引っ張り合いばかりです。
 本当にこの国は大丈夫なのでしょうか?
 もはや夏ですが、酷暑に負けず、どうぞお元気で。
             Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満
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<<BTJブログWmの憂鬱>> 
最新一週間の記事  http://blog.nikkeibp.co.jp/bio/miyata/ 
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2011-07-06    
BTJブログWmの憂鬱2011年07月06日、理研などのグループがアレルギーに関与する好酸球と好塩基球の両方の数を支配する4つの遺伝子を発見、アレルギー体質の解明なるか
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0207/
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2011-07-04   
BTJブログWmの憂鬱2011年07月04日、DNAのメチル化は分裂した嬢細胞にも伝わる、エピジェネティックスの変化が抗がん剤の有力な標的に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0151/
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「BTJジャーナル」2011年6月号を先月末に発行・公開
第5回日本エピジェネティクス研究会年会をリポート
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 BTJジャーナル2011年6月号を先月末(6月24日)に発行・公開しました。BTJジャーナルは、全文を無料でお読みいただけます。ご一読ください。
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 “青”コーナー「リポート」は、日本エピジェネティクス研究会の第5回年会を取り上げました。「アカデミック交差点」を基調テーマとして2011年5月19~20日に熊本市で開催され、400人が集まりました。年会長の中尾光善・熊本大学教授は若手研究者の活躍と育成を支援するため、奨励賞を新設しました。第6回は2012年に東京、第7回は2013年に奈良で開催されます。
 この記事は以下のBTJ/日経バイオテク・オンラインの記事をもとに構成・編集しました。
第5回日本エピジェネティクス研究会年会が熊本で開幕、基調テーマは「アカデミック交差点」、奨励賞を新設
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9119/
「アカデミック交差点」第5回日本エピジェネティクス研究会に400人、第6回は東京、第7回は奈良
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9155/
東大の秋光准教授ら、エピジェネティックな遺伝子発現制御にRNA分解経路が関与、ChIP-seq活用
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9121/
国立がん研と明治、腸内細菌叢の変化が炎症による大腸上皮のDNAメチル異常の誘発に影響
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9124/
理研がエピヌクレオソームを試験管内で再構成、梅原崇史上級研究員が奨励賞受賞
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9156/
2011年度のCREST新規研究領域に「エピゲノム」、東京と大阪で来週説明会
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9853/
 以上の記事は、全文をご覧いただくには日経バイオテクの有料読者になっていただく必要があります。
 一方、BTJジャーナルの記事は、次のサイトでPDFファイルをダウンロードすると、記事全文をご覧いただけます。
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 ぜひご一読いただければと思います。BTJ編集長 河田孝雄
※2011年6月号(第66号)のコンテンツを目次にて紹介します。
BTJジャーナル 2011年6月号(第66号)
●CONTENTS
東日本大震災と夏期節電対策、エピジェネティクス研究会 MBSJ春季シンポジウム
P.2 アカデミア・トピックス
7月1日からの夏期節電対策
理研は独自技術も実用化
P.6 リポート
熊本に「アカデミック交差点」
エピジェネ研究会に400人
P.9 キャリア
金沢で研究者シンフォニー
MBSJ春季シンポに390人
P.12 BTJアカデミック・ランキング
山中教授「魔法の因子」がトップ
P.14 広告索引