こんにちは。水曜日を担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。
 米ワシントンDCでのBIO2011の取材を終えて、週末に帰国しました。現地で取材した内容を幾つか日経バイオテク・オンラインの記事として紹介させていただきましたが、1週間空けたせいでさまざまな会議が立て込んでいてまだ記事に出来ていないことがたくさんあります。合間を見ながら記事をまとめていきますのでご期待ください。以下がこれまでに記事としてまとめたものです。
BIO2011、Biofuels Digest誌、バイオ燃料ビジネス経営者に世論調査、2011年は明るい見通し
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0156/
インタビュー、韓国Samsung BioLogics社のKim CEO、低価格・高収率の技術でバイオロジクスの受託製造に挑む
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0120/
BIO2011、大注目の中国セミナー、市場の成長力に高い関心
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0118/
2011BIO International Conventionが開幕、基調講演はTony Blair前英首相、経産省・荒木課長とPMDA・三宅上席審議役のセッションも
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9988/
 現地では、昼間のセミナーや展示会の取材もさることながら、夕方からは連日レセプションが開催され、いろいろな人と出会い、意見交換することが出来ました。ワシントンDCでの開催なので、もっと政治ショー的な内容になるかと思っていたのですが、もう1つ政治色は薄かった印象です。展示会場では国や地域による出展が増え、バイオ企業の誘致競争がさらに激化したように思いました。地域経済を振興するために、バイオテクノロジーに対する期待がより高まっているということでしょう。また、先週も書いたかもしれませんが、中国、韓国、台湾、マレーシア、シンガポールなどのアジア各国が存在感を強めていました。一方で、企業では展示会、セミナーよりもパートナリングを目的に参加する人たちが多かったようです。パートナリングブースの中の様子がもう1つ分かりませんでしたが、大手製薬企業がシーズの探索と囲い込みをより活発化していることは確かです。
 BIO2011の取材の成果の1つに、韓国Samsung BioLogics社のCEOにインタビューできたことがあります。以前から、Samsung Electronics社が2009年に韓国政府が開始したバイオシミラーのコンソーシアムに参加して、バイオ医薬品に参入したことは聞いていて、その後もいろいろなところでうわさを聞く機会があったので、一度インタビューをしてみたいと思っていたところでした。
http://blog.nikkeibp.co.jp/bio/BTJ/archives/2009/07/203363.html#more
 それがたまたま、28日の夕方に開催されたレセプション会場で同社のDirectorの方にお会いして、「前々からインタビューしたいと思っていたんですよ」「それならぜひ韓国までお越しください」「もし時間があるなら、ワシントンDCにいる間にインタビューできませんか」「明日には韓国に出発してしまうんですよ。でも朝なら大丈夫かもしれません。これからホテルに戻ってCEOのスケジュールを確認して電話します」とそんなやり取りの末に、翌朝8時からのインタビューが実現。上に紹介した記事となりました。Samsung BioLogics社は、Samsung Electronics社とSamsung Everland社が40%ずつ、Samsung C&T社と米Quintiles Transnational社が10%ずつを出資して(資本金3000億ウォン:約220億円)、今年の4月に発足したばかりですが、2013年にはバイオ医薬品の受託生産を開始するというから恐るべきスピード感です。
 BIO2011では、Samsung BioLogics社のCEO以外にも、企業の幹部、ベンチャーの経営者など何人かにインタビューしてきましたので、その記事も追って紹介していきたいと思います。
 話は変わりますが、本日7月6日はワクチンの日だそうです。Louis Pasteurが初めて狂犬病ワクチンを接種したのが1985年の7月6日ということです。ワクチンに関しては、先日、第一三共がグラクソ・スミスクラインのロタウイルスワクチンのコプロモーション権を獲得したことが発表されましたが、国内でのワクチンビジネスを巡っては、これからさまざまな動きがありそうです。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0159/
 近々起こりそうな出来事で、関係者が大いに注目しているのが厚労省の新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備臨時特例交付金交付事業の2次採択の行方。2010年に行われた1次採択では、細胞培養インフルエンザワクチンの実験プラント整備などに関して、化血研、北里研究所(現北里第一三共ワクチン)、武田薬品工業、UMNファーマの4社が採択され、厚労省は実生産プラントに助成する2次採択では対象企業を絞り込む意向を示していました。ところが、2011年3月末に締め切った2次採択分の募集に対しては、1次での採択企業とは関係なく6社程度が応募したようです。これに採択されるかどうかが将来のインフルエンザワクチン事業での競争力を大きく左右する可能性があるだけに、関係者は戦々恐々と見守っています。護送船団方式とは決別したはずの政策再度が、果たしてどのような尺度でどの企業を採択することになるのかは興味深いところです。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/8465/
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/2263/
 本日はこの辺りで失礼します。
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                     日経バイオテク編集長 橋本宗明
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「BTJジャーナル」2011年6月号を先月末に発行・公開
第5回日本エピジェネティクス研究会年会をリポート
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→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
アカデミア向けの有料サービス「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp
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 BTJジャーナル2011年6月号を先月末(6月24日)に発行・公開しました。BTJジャーナルは、全文を無料でお読みいただけます。ご一読ください。
 最新号(2011年6月号)のダウンロードはこちらから。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj1106
 “青”コーナー「リポート」は、日本エピジェネティクス研究会の第5回年会を取り上げました。「アカデミック交差点」を基調テーマとして2011年5月19~20日に熊本市で開催され、400人が集まりました。年会長の中尾光善・熊本大学教授は若手研究者の活躍と育成を支援するため、奨励賞を新設しました。第6回は2012年に東京、第7回は2013年に奈良で開催されます。
 この記事は以下のBTJ/日経バイオテク・オンラインの記事をもとに構成・編集しました。
第5回日本エピジェネティクス研究会年会が熊本で開幕、基調テーマは「アカデミック交差点」、奨励賞を新設
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9119/
「アカデミック交差点」第5回日本エピジェネティクス研究会に400人、第6回は東京、第7回は奈良
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9155/
東大の秋光准教授ら、エピジェネティックな遺伝子発現制御にRNA分解経路が関与、ChIP-seq活用
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9121/
国立がん研と明治、腸内細菌叢の変化が炎症による大腸上皮のDNAメチル異常の誘発に影響
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9124/
理研がエピヌクレオソームを試験管内で再構成、梅原崇史上級研究員が奨励賞受賞
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9156/
2011年度のCREST新規研究領域に「エピゲノム」、東京と大阪で来週説明会
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9853/
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 ぜひご一読いただければと思います。BTJ編集長 河田孝雄
※2011年6月号(第66号)のコンテンツを目次にて紹介します。
BTJジャーナル 2011年6月号(第66号)
●CONTENTS
東日本大震災と夏期節電対策、エピジェネティクス研究会 MBSJ春季シンポジウム
P.2 アカデミア・トピックス
7月1日からの夏期節電対策
理研は独自技術も実用化
P.6 リポート
熊本に「アカデミック交差点」
エピジェネ研究会に400人
P.9 キャリア
金沢で研究者シンフォニー
MBSJ春季シンポに390人
P.12 BTJアカデミック・ランキング
山中教授「魔法の因子」がトップ
P.14 広告索引