こんにちは。水曜日を担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。
 ワシントンDCで今週月曜日から木曜日まで開催されているBIO International Conventionの取材で米国に来ています。ワシントンDCは思った以上に日差しが強く、蒸し蒸しとしています。
 さて、月曜27日夜には盛大なウェルカムレセプションが開催されました。参加者と意見交換をすると、皆さん口をそろえていわれていたのは、日本のベンチャー関係者をほとんど見なくなったということです。製薬企業は大手を中心にかなり大挙して来られているようですが、海外にプレゼンスを発揮できるベンチャーが少なくなっているのは心配です。今年は、経産省の荒木課長と医薬品医療機器総合機構(PMDA)の三宅上席審査役がライフイノベーション戦略について海外にPRされるというのに、肝心のベンチャーがいなくてはリアリティに欠けます。今年は国内のイベントが重なったという事情があるのかもしれませんが、先行きを思えばグローバルなネットワーク作りは重要です。来年はより多くの方々が参加されることを期待します。
 BIOでは中国をはじめ、アジアの国々が非常に元気です。一方、FDAなどの行政関係者の関与は去年の方が大きかったように思いますが、ある米国の方にそうたずねると、「それは去年は医療制度改革がホットだったからだよ」と教えてくれました。いずれにせよ、BIO2011については、これから日経バイオテク・オンラインや本誌でリポートしていきますので、ぜひお読みください。
 話は変わりますが、先週末にレギュラトリーサイエンス学会の勉強会を取材したことを少し紹介しておきます。この勉強会は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の審査員が、具体的な事例を基に新薬の承認審査の際に何が論点となったのかを説明し、その後ディスカッションを行うという体裁で行われました。その内容は、日経バイオテク・オンラインで記事にしたのでお読みください。
レギュラトリーサイエンス学会勉強会、新薬承認審査のポイントを巡ってPMDA審査員らがディスカッション
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9940/
 勉強会での議論を聞いていて感じたのは、(こんなことを書くと立腹される方がいるかもしれませんが)医薬品の審査というものは果たしてサイエンスなのだろうかということです。少なくとも、同じ試験データで承認申請したとしても、さまざまな周辺状況の影響を受けて、審査で再現性のある結果が導き出されることはほぼないように思われました。あるいは、だからこそレギュラトリーサイエンスという言葉を用いて、関係者の間で演繹的に共通解を導き出せるようしていくために、こういう学会が設けられたのかもしれません。いずれにせしても、こうした勉強会に審査側と申請側(つまり企業です)が参加して、オープンに議論していくのは極めて重要なことだと思います。
 実は日経バイオテク本誌でも、医薬品の承認審査の個別事例を基に、PMDAや厚労省のOBの方々に論点などを解説していただく「審査報告書を読む」という連載を隔号で掲載しています。08年にこの連載を開始したのは、司法の世界に「判例解釈」があるように、医薬品の審査報告書についても、文脈に隠された思惑などを専門家に「解釈」してもらうことによって、ベンチャー企業や大学の研究者などより多くの人たちに、審査する側の考え方を知る機会を作れないかと考えてのことでした。東京大学の小野俊介准教授、北里大学の成川衛准教授、今はPMDAにおられる堀明子さんに相談して企画をスタートし、今ではより多くの人に寄稿いただいています。「審査報告書を読む」は、日経バイオテク・オンラインにも掲載していますので、医薬品の審査に興味がある方はぜひともお読みいただければと思います。
 本日はこの辺りで失礼します。
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                     日経バイオテク編集長 橋本宗明
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「BTJジャーナル」2011年6月号を先週末に発行・公開
東日本大震災と夏期節電対策など掲載
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 BTJジャーナル2011年6月号を先週末(6月24日)夜に発行・公開しました。
BTJジャーナルは、全文を無料でお読みいただけます。ご一読ください。
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 巻頭の“緑”コーナー「アカデミア・トピックス」は、東日本大震災のバイオ研究
への影響リポート第4報を掲載しました。2011年3月11日の巨大地震と津波による原子
力発電所の事故が、日本の電力需給に甚大な影響を及ぼしています。東京電力などの
管内では瞬間最大使用電力の制限が7月1日から始まります。世界における競争が激し
くなる一方のバイオテクノロジー研究が滞ることがないよう工夫が求められています。
今号では理化学研究所の横浜研究所や筑波研究所の取り組みを中心に紹介します。
 この記事は以下のBTJ/日経バイオテク・オンラインの記事をもとに構成・編集しま
した。
続報、【節電対策(1)】夏期休業日の設定を理研とAISTが相次ぎ発表、
AISTに3割削減のポスター
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9665/
【節電対策(2)】理研横浜研、第2次補正予算でコジェネ整備へ、
シーケンサー2台稼働分
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9689/
【節電対策(3)】つくば市で6月17日に「節電大会」、グリーンカーテン用
ゴーヤ苗を1000人にプレゼント
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9714/
【節電対策(4)】シーケンス受託実績が前年比1.8倍の理研横浜研オミックス領域、
27から30%の節電達成へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9745/
【節電対策(5)】理研横浜研SSBC領域は36%節電、NMR稼働は34台のうち9台減らす
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9748/
【節電対策(6)】理研筑波研、実験動物施設の節電に日立プラントと特許技術、
第2次補正でライフライン強化
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9772/
 以上の記事は、全文をご覧いただくには日経バイオテクの有料読者になって
いただく必要があります。
 一方、BTJジャーナルの記事は、次のサイトでPDFファイルをダウンロードすると、
記事全文をご覧いただけます。
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 ぜひご一読いただければと思います。BTJ編集長 河田孝雄
※2011年6月号(第66号)のコンテンツを目次にて紹介します。
BTJジャーナル 2011年6月号(第66号)
●CONTENTS
東日本大震災と夏期節電対策、エピジェネティクス研究会 MBSJ春季シンポジウム
P.2 アカデミア・トピックス
7月1日からの夏期節電対策
理研は独自技術も実用化
P.6 リポート
熊本に「アカデミック交差点」
エピジェネ研究会に400人
P.9 キャリア
金沢で研究者シンフォニー
MBSJ春季シンポに390人
P.12 BTJアカデミック・ランキング
山中教授「魔法の因子」がトップ
P.14 広告索引
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