毎月第1金曜日と第3金曜日、第5金曜日のバイオテクノロジージャパン(BTJ)メールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田孝雄です。前回の2011年5月20日から2週間ぶりでお目にかかります。
 東京も梅雨入りして、これから暑い夏がやってきます。今朝(6月3日朝)は、理化学研究所の横浜研究所で、節電対策についてお話しをうかがいました。これから記事をとりまとめて参ります。
 3月11日から2カ月が経過したゴールデンウィークの連休明けの頃から、バイオの学会活動が通常に近づいてきたように思います。
 5月25~26日に金沢市で開かれた日本分子生物学会の第11回春季シンポジウムは、当初予想を上回る390人ほどが参加する盛会となりました。ポスター発表会場で研究者の方々が熱く語っているのを拝見し、学会活動がようやく活発になってきたことを実感しました。
※BTJ/日経バイオテク・オンラインの関連記事
MBSJ春季シンポ、オーファン酵素の基質を次々解明、中山敬一・九大教授が質量分析計12台で新プロテオミクス
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9387/
MBSJ第12回春季シンポは2012年4月に山梨県で、テーマは「トランスレーショナル分子生物学~新世代への知の継承~」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9264/
日本分子生物学会の第11回春季シンポジウムが金沢で開幕、350人の参加見込む
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9257/
 その前の週の5月19~20日に熊本市で開催された第5回日本エピジェネティクス研究会年会もおもしろかったです。現在のところ、以下の5本の記事をまとめました。この研究会の中核メンバーである山梨大学大学院医学工学総合研究部環境遺伝医学講座の久保田健夫教授は、来年4月25~26日開催の日本分子生物学会第12回春季シンポジウムの世話人をお務めになられます。テーマは「トランスレーショナル分子生物学~新世代への知の継承~」。会場は、石和温泉慶山(山梨県笛吹市石和町)とのことです。
※BTJ/日経バイオテク・オンラインの関連記事
理研がエピヌクレオソームを試験管内で再構成、梅原崇史上級研究員が奨励賞受賞
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9156/
「アカデミック交差点」第5回日本エピジェネティクス研究会に400人、第6回は東京、第7回は奈良
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9155/
国立がん研と明治、腸内細菌叢の変化が炎症による大腸上皮のDNAメチル異常の誘発に影響
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9124/
東大の秋光准教授ら、エピジェネティックな遺伝子発現制御にRNA分解経路が関与、ChIP-seq活用
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9121/
第5回日本エピジェネティクス研究会年会が熊本で開幕、基調テーマは「アカデミック交差点」、奨励賞を新設
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9119/
 以下に、最近2週間で直接記事とりまとめを行った記事20本のリストを、取り上げたポイントとともに掲載します。ご参考にしていただければと思います。
※直近2週間のBTJ/日経バイオテクオンラインの直接担当記事
【2011-06-03】
理研RCAI、Bリンパ球の免疫応答をリアルタイムで可視化、細胞分化の場所と細胞移動経路を特定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9450/
■二光子励起レーザー顕微鏡を用いた生体ライブイメージング技術が威力を発揮しています。■
【2011-06-02】
“横綱オンコジーン”ALKの活性阻害剤は10種類以上が臨床入り、「既に過当競争では」と間野博行教授
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9448/
■「おそらく次世代シーケンサーを日本で一番多く持っている」とも話されました。■
【2011-06-01】
理研BASE、仮想ラボセンター「SciNetS」でライフサイエンス研究データの実用化研究加速
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9390/
■知識情報を扱う国際標準規格「セマンティックウェブ形式」がキーワードです。■
【2011-05-31】
MBSJ春季シンポ、オーファン酵素の基質を次々解明、中山敬一・九大教授が質量分析計12台で新プロテオミクス
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9387/
■要旨集には13台との記載でしたが、古い装置を1台廃棄なさったとのことです。■
【2011-05-30】
阪大の濱田博司教授ら、体の非対称性の起源解明に大きな一歩、再生医療の基盤へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9326/
■蛍光たんぱく質や標識たんぱく質で母胎内外の両方でマウス胚の細胞の運命や挙動を追跡しました。■
【2011-05-29】
「輸出額目標年1兆円の環境は原発事故で180度変わった」、農水省の輸出促進室長が講演、1次補正予算1億円余で放射能検査機器を整備
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9324/
■輸出先1位の香港でも、日本食への見方が激変したようです。■
【2011-05-29】
【放射線の科学コミュニケーション(5)】5月28日の「食品の放射性物質汚染」緊急シンポに350人参加、一般150人
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9323/
■会場での議論をうかがい切迫したテーマの緊急シンポジウム開催の意義を感じました。■
【2011-05-28】
国立大学法人の第1期中期目標期間の評価が決定、研究で「非常に優れる」は90法人のうち4法人、業務などの項目で「不十分」に6法人
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9322/
■お茶の水女子大学が教育研究の2項目で最高評価を得ました。■
【2011-05-27】
名大発ベンチャーのヘルスケアシステムズ、抗体チップを用いた受託分析サービス事業を6月開始、イムノクロマトも
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9321/
■抗体チップでは尿中酸化ストレスマーカー、イムノクロマト法では尿中エクオールを受託分析します。■
【2011-05-27】
理研と京大、プロテオームプロファイリングで抗がん剤候補の標的を迅速同定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9234/
■作用が既知の薬剤の膨大なプロテオーム情報を基に、作用が未知の薬剤の効果をプロファイリングにより予測するシステムが威力を発揮しています。■
【2011-05-25】
血管内皮機能FMDのユネクスにデンソーと豊田通商、エー・アンド・デイが共同出資
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9273/
■徳島県が推進しているメディカルツーリズムの糖尿病検診の動脈硬化早期診断プログラムにも活用されています。■
【2011-05-25】
MBSJ第12回春季シンポは2012年4月に山梨県で、テーマは「トランスレーショナル分子生物学~新世代への知の継承~」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9264/
■来年春の日本分子生物学会の春季シンポジウムは、温泉に泊まりこみタイプのシンポジウムになりそうです。■
【2011-05-25】
日本分子生物学会の第11回春季シンポジウムが金沢で開幕、350人の参加見込む
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9257/
■390人が参加する盛会となりました。若手研究者の熱い議論が印象に残りました。■
【2011-05-24】
【放射線の科学コミュニケーション(4)】5月28日の食品衛生学会緊急シンポ、厚労省の講演「食品中の放射性物質」は中止、魚介類汚染を東京海洋大教授が講演
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9235/
■厚労省の担当者の講演が急きょ、中止となりました。荒茶の検査では厚労省の方針が採用になりました。■
【2011-05-24】
武田財団の研究会が「日本の復興と科学技術外交」緊急取りまとめ、第4期科学技術基本計画へ提言
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9233/
■参議院議員の方2人がフロアから質問なさってました。■
【2011-05-23】
トクホ201品目の東洋新薬が熊本県の2町と農業参入協定締結、3月11日に分社化
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9196/
■東洋新薬が農業への参入を本格化させています。■
【2011-05-23】
東大に「疾患分子工学」研究連携ユニット、生研と医科研、分生研が中心
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9161/
■東大の生産技術研究所は、国立大学の附置研究所の中で最大規模とのことです。■
【2011-05-21】
理研がエピヌクレオソームを試験管内で再構成、梅原崇史上級研究員が奨励賞受賞
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9156/
■独自開発のたんぱく質無細胞合成技術と遺伝暗号拡張技術を活用しています。■
【2011-05-20】
「アカデミック交差点」第5回日本エピジェネティクス研究会に400人、第6回は東京、第7回は奈良
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9155/
■日本で初めてのスクランブル交差点は1969年に熊本市に登場しました。■
【2011-05-20】
国立がん研と明治、腸内細菌叢の変化が炎症による大腸上皮のDNAメチル異常の誘発に影響
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9124/
■明治は2011年4月に研究所の改組が一段落したようです。■
 最後に、先月末に発行・公開したBTJジャーナル2011年5月号の紹介をさせていただきます。巻頭の緑コーナー“アカデミア・トピックス”では、東日本大震災からの復旧を急ピッチで進めているつくば市の大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)の放射光施設(PF)の取り組みを、東日本大震災のバイオ研究への影響リポート第3報として掲載しました。KEK-PFはたんぱく質のX線結晶構造解析などの東日本の拠点です。原子力発電所の事故による電力供給不足への対応も迫られています。兵庫県のSPring-8など全国の放射光施設がKEK-PFを支援しています。
BTJジャーナル2011年5月号のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj1105
※2011年5月号(第65号)のコンテンツを目次にて紹介します。
BTJジャーナル 2011年5月号(第65号)
●CONTENTS
大震災からの復旧と構造生物学 KEK-PF 健康栄養研究の論文分析 
ドイツ・イノベーション・アワード 東レ科学技術賞・研究助成
P.2 アカデミア・トピックス
大震災からの復旧急ピッチ
節電への対応にも苦慮
P.4 リポート
NISTEPが健康栄養研究分析
日本の歴史的変遷も解明
P.8 キャリア
ドイツ・イノベーション賞
東レ科学技術賞、研究助成
P.16 BTJアカデミック・ランキング
NEDO助成金の不正受給がトップ
P.17 広告索引