こんにちは。水曜日を担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。
 本日は次世代抗体医薬をテーマとするBTJプロフェッショナルセミナーの開催のために、東京・品川のコクヨホールに来ております。抗体医薬をテーマとするセミナーはこれまでにも何度か開催していて、直近では2008年の10月に開催しました。このときは確か協和発酵キリンが発足する前後で、協和発酵キリンに協賛いただき、大学の先生方を交えてディスカッションしたと記憶します。
 それから2年半ちょっとが経過したわけですが、抗体医薬を巡る状況は大きく変わりました。武田薬品工業、第一三共、アステラス製薬、エーザイといった大手製薬企業がベンチャー企業などのM&Aを通じて抗体技術を手に入れ、抗体医薬の研究開発に乗り出しました。また、バイオシミラー、バイオベターといったものが登場し、中堅製薬企業から後発医薬品メーカーまでが抗体医薬の研究開発に乗り出してきました。これに伴い抗体医薬の技術開発の方向性は多様になり、その競争も熾烈になっています。
 そんな状況下で、今回、抗体医薬のセミナーの企画を東京大学医科学研究所の津本公平教授にご相談したところ、より多くの製薬企業の方に登壇いただいてディスカッションしていただければ有用なセミナーになるはずだ、ということで、中外製薬、協和発酵キリン、アステラス製薬、第一三共の方に参加いただき、協賛社である医学生物学研究所(MBL)の研究者も交えて議論する機会を作ることができました。セミナーに対する関心は高く、本日のセミナーには200人を超える方々に参加いただき、会場は満入りの状態です。
 日経バイオテク・オンラインの記事でも抗体医薬を含めたバイオ医薬品に関する記事は、比較的読者によく読まれています。最近では、市場に関する記事が比較的好評でした。
【解説】2010年バイオ医薬品市場(2)、今後5年で900億ドル市場への成長を予想
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/9056/
【解説】2010年バイオ医薬品市場(1)、バイオ医薬品トップ3は関節リウマチ治療薬が占める
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/8763/
 セミナーが始まる前に先生方と簡単に打ち合わせしたのですが、抗体医薬にこれだけ関心が高い背景には、多くの製薬企業が研究開発に乗り出したことで、製薬企業以外の化学やエンジニアリングなどの企業が、製造プロセスなどにかかわる装置や試薬などの開発に注力しているためだろうということです。そうやって製造プロセスに技術革新が起これば、品質の安定化やコスト低減につながり、抗体医薬の市場はさらに拡大していく可能性もありそうです。コストの問題や標的となり得る抗原には限界があるのではないかなど、抗体医薬の限界を指摘する声を時折耳にしますが、今後の技術的ブレークスルー次第で、抗体医薬にはまだまだ大きく発展する可能性があるのではないかと考えています。
 とにかく、非常に面白いセミナーとなりそうなので、その内容はいずれ日経バイオテク・オンライン、日経バイオテク本誌で記事にして紹介したいと思います。そろそろ1人目の演者の津本教授の講演が始まりますので、本日はこのあたりで失礼します。
 なお、6月17日の午後に「分子標的薬」をテーマとするBTJプロフェッショナルセミナーを、カルナバイオサイエンスの協賛で東京・品川のコクヨホールで開催します。ぜひともこちらにもご参加を検討くださいますよう、よろしくお願いします。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/110617/
 日経バイオテク・オンラインの記事全文をお読みいただくには、日経バイオテク本誌の読者になっていただく必要があります。日経バイオテク本誌のお申し込みは、以下からお願いします。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/index.html
                     日経バイオテク編集長 橋本宗明
 ご意見があれば以下のフォームからお願いします。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
 
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
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2011年4月の文部科学大臣表彰、
若手科学者賞はバイオ関連が過半
日本学士院賞は谷口直之氏と宮園浩平氏がバイオ関連で受賞
BTJジャーナル2011年4月号で一覧表にてご覧ください
BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
アカデミア向けの有料サービス「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp
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 BTJジャーナル2011年4月号を先月末(4月25日)に発行・公開しました。BTJジャーナルは、全文を無料でお読みいただけます。ご一読ください。
 最新号(2011年4月号)のダウンロードはこちらから。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj1104
 “赤”コーナー「キャリア」は、2011年4月の第2週に発表された、科学技術分野の文部科学大臣表彰と、日本学士院賞の記事をとりまとめました。バイオと関係が深いとみられる受賞案件は、文科大臣表彰の科学技術賞(研究部門)では4割強、若手科学者賞では半数強となりました。日本学士院賞は受賞者9人うち2人がバイオ研究者となりました。文科大臣表彰は表彰式の開催を取り止めました。
 以下のBTJ/日経バイオテク・オンラインの記事4本をもとに編集しました。BTJジャーナル2011年4月号のP.10~13にてご覧ください。
科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者を文科省が決定、震災への配慮で表彰式は行わず
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/8340/
文部科学大臣表彰の若手科学者賞、82人のうち44人がバイオ関係、所属組織は京大7人、九大6人、東大と阪大が4人、理研は3人
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/8342/
続報、文部科学大臣表彰、理研は今年度11人受賞と発表、そのうち理研本務は5人
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/8390/
日本学士院賞9件が決定、バイオ関連は谷口直之・理研GDと宮園浩平・東大教授、
授賞式は調整中
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/8337/
 BTJジャーナルは、次のサイトでPDFファイルをダウンロードすると、記事全文をご覧いただけます。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 ぜひご一読いただければと思います。BTJ編集長 河田孝雄
※2011年4月号(第64号)のコンテンツを目次にて紹介します。
BTJジャーナル 2011年4月号(第64号)
●CONTENTS
東日本大震災(2) 論文分析ランキング、文部科学大臣表彰 日本学士院賞
P.2 アカデミア・トピックス
大震災で第4期基本計画見直し
放射性物質への対応急ぐ
P.6 リポート
論文被引用数でランキング
日本研究機関で政府系上昇
P.10 キャリア
文科大臣表彰で若手はバイオ過半
日本学士院賞はバイオ2人
P.14 BTJアカデミック・ランキング
創薬ベンチャー検証がトップ