こんにちは。第2、第4金曜日を担当する日経バイオテク副編集長の河野修己です。
 水曜日からまた仙台にやってきています。今回は医学部だけでなく、医工学研究科や生命科学研究科、薬学部/薬学研究科といったバイオテクノロジーに関わる部門を広く取材しています。
 東北大の研究室を訪れると、どこも棚の前面にビニールひもが張ってあることに気が付きます。震災前は一部の研究室だけがやっていたようですが、震災後は学科を超えて広まったそうです。
 見た目はちょっとかっこ悪いですが、効果はかなりあります。3月11日の本震ではどこの研究室でも書籍や資料が落下し散乱しましたが、4月初旬の大きな余震の時は、このビニールひもでかなり落下を防ぐことができたそうです。
 東北大の研究室はどこも破損した研究機器の買い換えや修理に費用がかさみ、お金をかけた震災対策はまだ望むべくもありません。それだけに、まずは知恵と工夫でできることから対策を講じています。東北大を取材して回っていると、こういうちょっとした対策がいくつも目に付きます。震災を経験したことによる教訓は、今後、オンラインニュースや特集で報じていきます。
 これまでに掲載した東北大関連の記事は以下の通りです。
東北大、血圧高い避難者に血圧計を配布、オムロンが2000台を無償提供
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/8324/
東北大医学部、高層階の方が被害大きい、高額・大型研究機器は低層階に設置すべき
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/8292/
大震災による東北大医学部の被害、最も深刻なのはバイオリソース、非常用電源も十分に機能せず
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/8291/
東北大・山本医学部長に聞く、「最先端研究の拠点形成し復興に努めたい」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/8267/
大地震時の研究機器への被害、最も壊れやすいのは顕微鏡
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/8264/