こんにちは。日経バイオテク編集長の橋本宗明です。
 先週のこのメールで、「全国の大学や公的研究機関からは、研究設備、施設の提供や、共同研究先を募集する声が挙がっています。国の予算措置を待っていては、いつになるのか分からないので、こうした現場でのボランティア的な活動が本当に重要だと思います」と書いたところ、研究支援の取り組みに関して幾つか情報をお寄せいただきました。
 例えば、東京で学位取得後、スイスに来て3年目の研究者といわれる方からは、海外からも何かできないかと考えている方々が多数おり、日本科学サポートネットワークという活動がなされていることを紹介いただきました。
http://www.nipponsciencesupport.net/
 日本分子生物学会がホームページ上に設けた復興支援の掲示板を見ても、海外の研究機関からの支援の申し出が幾つも掲示されています。
http://www.mbsj.jp/fukkoukeijiban/keijiban.html
 その中にもありますが、米東海岸にあるBrown Universityでは、被災研究者向けに研究教育支援として、学生や研究生の受け入れを行っているとのことです。
http://www.mbsj.jp/fukkoukeijiban/contents/15.html
 日本人は内向き傾向にあり、海外に留学する学生が減少していると指摘されていましたが、留学中の学生や研究者らが日本のために何かしようと声を出しているのを見ると、非常に頼もしくも感じます。研究者が海外で活躍するのを「頭脳流出」と嘆くのではなく、むしろ海外に目を向ける研究者が増え、グローバルな協力関係がうまく構築していければいいと思います。
 話題は変わりますが、先日、免疫生物研究所が中期経営計画を上方修正しました。2011年3月期には米Taconic Farms社との契約が2010年9月末をもって終了し、減収、赤字拡大が見込まれていましたが、人員削減を伴うリストラと、新製品の販売増が寄与して下期だけなら営業黒字となり、2012年3月期には通期の黒字化を目標に掲げています。
 研究支援サービスを提供するバイオベンチャーは市場がさほど大きくないということもあり、一時期、株価が大きく落ち込んでいましたが、リストラなどに取り組んで、財務基盤の強化に取り組むところが増えています。独自技術に魅力があれば、海外市場に出て行くことも可能なわけで、こうした技術系のバイオベンチャーが活躍することに期待しています。
免疫生物研究所、中期経営計画を上方修正、2012年3月期には営業黒字に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/8441/
 最後に、お知らせというか宣伝です。先週のこのメールでも紹介しましたが、2011年5月18日に東京・品川で「次世代抗体医薬」をテーマとするセミナーを開催します。おかげさまで非常に多くの方からお申し込みをいただいていて、もしかすると数日以内に締め切りとなってしまうかもしれません。今回のプロフェッショナルセミナーは、中外製薬、協和発酵キリン、アステラス製薬、第一三共といった製薬企業で抗体医薬の研究開発に携わっておられる方に参加いただいたのが特色です。東大医科研の津本教授にモデレーターを務めていただき、共催の医学生物学研究所を交えて議論をする予定です。
 ご参加を検討いただいている方は、下のリンクからお急ぎお申し込みください。ぜひ、皆様の参加をお待ちしています。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/110518/
 当編集部でも、ツイッターでゆるゆるとつぶやいています。本当にゆるゆるですが、ご興味がある方はぜひご覧ください。
twitterのアカウント http://twitter.com/nikkeibiotech
 本日はこの辺りで失礼します。
 日経バイオテク・オンラインの記事全文をお読みいただくには、日経バイオテク本誌の読者になっていただく必要があります。日経バイオテク本誌のお申し込みは、以下からお願いします。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/index.html
                     日経バイオテク編集長 橋本宗明
 ご意見があれば以下のフォームからお願いします。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
 
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
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国際誌に550論文発表の吉川敏一・京都府立医大教授(現、学長)が若手研究者に3つの教訓
京大白眉プロジェクトの研究者が同じ週にNature姉妹誌に論文2報を相次ぎ発表
アカデミアの研究者のキャリアアップの大きな武器となる論文の量と質の話題を、BTJジャーナルに掲載
BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
アカデミア向けの有料サービス「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp
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 BTJジャーナル2011年3月号を先月末の3月25日に発行・公開しました。BTJジャーナルは、全文を無料でお読みいただけます。ご一読ください。
 最新号(2011年3月号)のダウンロードはこちらから。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj1103
 “青”コーナー「リポート」では、アカデミアの研究者にとって客観化しやすいといえる最大の研究業績「論文発表」を取り上げました。この論文発表の量と質が、キャリアアップの大きな武器となります。国際誌に550報もの論文を発表した京都府立医科大学の吉川敏一教授(2011年4月から学長に就任)は、京都市で開かれたビタミンE研究会で、若手研究者へのメッセージとして3つの教訓を話しました。Nature姉妹誌に2報立て続けに発表した京都大学白眉プロジェクトの話題も掲載しました。
 この記事は以下のBTJ/日経バイオテク・オンラインの3本の記事をもとに編集しました。
国際誌に550論文発表の吉川敏一・京都府立医大教授が若手研究者に3つの教訓、ビタミンE研究会で1月28日に特別講演
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/6567/
続報、「プロジェクトY」の吉川敏一・京都府立医科大学大学院医学研究科教授、4月に学長就任
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/6478/
京大白眉プロジェクトの齊藤博英・特定准教授らが今週、Nature姉妹誌に論文2報を相次ぎ発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/6251/
 創刊5周年を今年初めに迎えることができたBTJジャーナルは、次のサイトでPDFファイルをダウンロードすると誌面の全文をご覧いただけます。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 ぜひご覧ください。BTJ編集長 河田孝雄
※2011年3月号(第63号)のコンテンツを目次にて紹介します。
BTJジャーナル 2011年3月号(第63号)
●CONTENTS
東日本大震災 論文発表のコツ 日本学術振興会賞
P.2 アカデミア・トピックス
東日本大震災で春学会中止相次ぐ
要旨集発行で学会発表は成立
P.7 リポート
アカデミアの研究業績決定版
国際ジャーナル論文発表のコツ
P.9 キャリア
第7回日本学術振興会賞
第7回日本学士院学術奨励賞
P.11 BTJアカデミック・ランキング
日本学術振興会賞がトップ
P.13 奥付け