こんにちは。第2、第4金曜日を担当する日経バイオテク副編集長の河野修己です。
 東日本大震災からちょうど2週間が経過しました。犠牲になられた方々、被害に遭われた方々に改めてお悔やみ、お見舞い申し上げるとともに、復興ができるだけスムーズに進むように願うばかりです
 地震が発生したとき、私はオフィスが入っているビルエントランスのエスカレーターに乗っていました。エスカレーターが微妙に左右に揺れていたので、最初は故障したのかと感じていました。東京ではこの数十年で最も大きな地震ですが、私は阪神大震災を経験しているので、その時の揺れと比較するとまさかこれほどの被害になるとは予想していませんでした。地震の後の津波、原発事故などの被害の広がりには、言葉を失うばかりです。
 日経バイオテクでは震災直後から、企業や研究機関への影響や、学会・イベントなどのスケジュール情報を中心に、関連記事を40本以上掲載してきました。「東日本大地震」をキーワードに検索していただくと一覧が出てきます。
 さて、原発事故の影響はさらに拡大する可能性もありますが、一方で被災地の復興作業を本格化しなければならない時期に来ているようです。おそらく今後数年は、復興対策だけに毎年数兆円規模の財政支出が必要でしょう。
 被害に遭わなかった人たちに何ができるでしょうか。私は、経済活動を縮小させないように1人1人が行動することが最も重要だと考えます。国の予算において税収より国債による借金の方が多いという異常事態の中、これ以上、経済状態が悪化すると復興のための十分な資金を確保できなくなる恐れがあります。大事なのは、1人1人が消費支出を減らすことなく生活することです。
 今、日本中で、旅行やスポーツ、エンターテインメント、外食などへの遊興費的な支出が激減しているはずです。楽しむ気になれないというのは分かるのですが、いつまでも自粛を続けることが経済を縮小させ、その結果が復興の足を引っ張ってしまっては元も子もありません。もちろん、電池やミネラルウォーター、保存食品など被災地で不足している品目を買いだめせず、節電に努めるべきであるのは当然ですが。
 例えば、今度の桜の季節に、地震の被害をほとんど受けていない東北地方の内陸部にお花見に出かけてみるというのはどうでしょうか。観光産業は地元経済に直結しています。あなたが使ったお金は、回り回って被災地の方々の支えになるはずです。出かけたついでに幾ばくかの寄付をすれば完璧でしょう。
 もう一度書きますが、1人1人の気持ちが活力を失い、それが経済を縮小させて復興の妨げになってしまうのが最悪のシナリオです。被災地とそれ以外の地域は、お金を通じてつながっているという面があることを忘れてはなりません。
 本日はバイオにほとんど触れていませんが、このあたりで失礼します。