こんにちは。第2、第4金曜日を担当する日経バイオテク副編集長の河野修己です。
 国内では異例の大型創薬ベンチャーとして08年7月に設立されたラクオリア創薬の大証ジャスダック市場への上場がようやく決まりました。
速報、ラクオリア創薬がジャスダック市場に上場、バイオで久々の大型案件
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/7327/
 設立からまだ3年経っていませんが、それでも“ようやく”と表現したのは、同社のバーンレートは相当大きいため、そろそろ上場しないと資金が枯渇しかねないという懸念があったためです。
 同社は、閉鎖された米Pfizer社の日本研究所が、設備・人材そのままに独立したベンチャー企業です。設立時に、Pfizer社から開発品20数品目の権利を譲り受けています。まずはこの品目のライセンス契約を基に上場し、調達した資金で自社創薬を進展させ、成長軌道に乗るというのが基本的な事業計画です。今回の上場で約80億円を調達できる見込みですが、上場は同社が独り立ちできるようになっとことを意味するに過ぎず、今後、独創的な開発品目を生み出せるかどうかに同社の存在意義が問われます。
 さて、ラクオリア創薬といえば、日本研究所に独立構想があること他誌に先駆けて特報したのが本誌でした。その後も、大和証券グループのベンチャーキャピタルがリードとなり約40億円を投資することや、社名が「ラクオリア創薬」に決まったことなど、スクープを連発しました。以下、これまでに掲載したラクオリア創薬関連の記事を挙げておきます。
 今日は、抗がん剤「イレッサ」の副作用に関する裁判の判決が出る日です。取材のため、これから大阪に向かいます。
ファイザー中央研究所にスピンオフ構想、創薬ベンチャー設立、既存製品・開発品の移管も検討
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/4988/
中央研究所のスピンオフ構想、「それほど時間はかけられない」、ファイザーの長久常務が発言
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/6580/
ファイザー中央研究所、独立構想の内幕(上)、化合物の導入交渉が水面下で進展
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/7157/
ファイザー中央研究所、独立構想の内幕(下)、「日本のVCの実力が試されている」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/7159/
Pfizer社が食道炎治療薬や抗炎症剤を導出へ、中央研究所の独立構想で支援
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/9292/
ファイザー中研の独立計画が実現へ、エヌ・アイ・エフSMBCが全面支援
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/1076/
ファイザー中研の独立計画、新会社の社名が決定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/1746/
ファイザー中研の独立計画、英投資会社が主要株主に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/1974/
ファイザーが中研の独立を正式発表、111億円調達し「ラクオリア創薬」が誕生
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/4296/
ラクオリアに38億円投資したエヌ・アイ・エフ SMBC、「素晴らしい内容の企業ができた」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/4600/
ラクオリア創薬が設立記念式、社員は「好きな研究続けられる」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/5571/
 
         日経バイオテク副編集長 河野修己