毎月第1金曜日と第3金曜日、第5金曜日のバイオテクノロジージャパン(BTJ)メールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田孝雄です。2週間ぶりでお目にかかります。
 2週間前のこのメールで、20万人会員の7学会・連合が要望提言を提出したと書いた「最先端・次世代研究開発支援プログラム」の選定結果がついに発表されました。日頃、取材でお世話になっている研究者の方々のお名前もたくさん拝見しております。
 昨年12月に神戸市で開催されたBMB2010でも、ワークショップでは「インビボ光操作と可視化の最前線─光技術を駆使した分子・細胞の機能操作とイメージング─」、パイオニアズレクチャーでは理化学研究所の宮脇敦史さんの「NEW FLUORECENT PROBES AND NEW PERSPECTIVES IN BIOSCIENCE」など、楽しく講演や質疑をうかがいました。日経バイオテクの特集記事などとして、記事をとりまとめてまいります。このワークショップの登壇者の1人である北海道大学の永井健治さんには今週水曜日(2月16日)にお話しをうかがうことができました。
 今年4月に理研神戸研究所に発足する予定の生命システム研究センター(QBiC)でも、1分子イメージングが、中核の技術課題です。
2011-02-16
神戸のスパコン活用する理研の新組織名は「生命システム研究センター(QBiC)」、2011年4月1日に発足予定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/7157/
 次いで気になったキーワードとしては、オートファジー(少なくとも5課題)、睡眠(少なくとも3課題)などです。
 睡眠関連の研究で選定された山口大学時間学研究所の明石真さんの研究については、今週火曜日(2月15日)のバイオインダストリー協会主催の“未来へのバイオ技術”勉強会月例会「時間生物学─基礎研究から創薬まで」で、改めてお話しをうかがうことができました。選定された課題名は「現代時間環境の検証基盤となる概日時計機構解析と時間医学技術開発」で、山口県から選定された唯一の課題です。
神戸のスパコン活用する理研の新組織名は「生命システム研究センター(QBiC)」、2011年4月1日に発足予定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/7157/
佐賀大と山口大、ソニーなど、毛包のmRNA解析で体内時計を簡便に測定、特許を出願
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/3278/
 比較的若手ということで選ばれたのでしょうが、すでにスター級・大御所とも思える研究者の方々のお名前も少なからず見つけました。
 メール原稿の締切時間が迫ってきました。
 ここ2週間(2011年2月4日~2月18日)にとりまとめた記事9本の見出しリスト(リンク付き)に一言ずつ、■ポイント■をつけたものを紹介します。
※直近2週間のBTJ/日経バイオテクオンラインの直接担当記事
2011-02-17
静岡県立大と京大、東大、JST、虫歯原因酵素グルカンスクラーゼのX線結晶構造を解明
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/7198/
■岩田想さんが率いるERATOプロジェクトの構造生物学の成果です■
2011-02-16
神戸のスパコン活用する理研の新組織名は「生命システム研究センター(QBiC)」、2011年4月1日に発足予定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/7157/
■日本が世界をリードする定量ナノ計測技術・大規模計算技術・デザイン技術をさらに発展させる取り組みです■
2011-02-10
東京農大生物資源ゲノム解析センターと生物資源研、酒米用イネ品種「雄町」の全ゲノム解読、日本晴との配列違いを16万カ所以上発見
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/7032/
■日本では設置台数がまだ少ないと思われる新世代シーケンサーもフル稼働です■
2011-02-10
手術後の体調回復を早める味の素のシスチン・テアニン、2011年1月に導入した仙台オープン病院が日本静脈経腸栄養学会で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/7001/
■シスチンもテアニンも、味の素が製造しているわけではないのですが、健康機能の解明が付加価値を産み、事業化拡大につながります■
2011-02-09
第22回健康食品フォーラム「健康と食品機能の総合将来戦略」に360人、国家プロジェクト提言で4人が登壇
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/6961/
■日本の強みを生かした世界戦略が可能な分野と思います■
2011-02-09
慶大医学部の吉村昭彦教授ら、PGE2とSOCS1が腸の免疫寛容に重要、Tregに依存しない第2の抑制システム
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/6960/
■腸管免疫の研究進展には目覚しいものがあります■
京大iCeMSの楠見明弘教授ら、「スーパー定量法」で受容体GPCRの2分子結合・解離を定量計測、1蛍光分子追跡法で実現
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/6922/
■イメージング技術が威力を発揮しています■
2011-02-05
日本製紙が日豪で特許取得の光独立栄養培養技術、茶、サクラ、観賞用ユーカリ、マンゴーの苗生産に実用化
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/6847/
■光独立栄養培養の実用化が拡大しています■
2011-02-04
歴史100年余りの茶品種育成で日本初が3つ、「サンルージュ」のNARO野菜茶業研シンポに200人
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/6787/
■民間企業と共同で品種登録したのは、日本における100年余りの茶品種育成の歴史
で初めてです■
 もう1つ最後に、先月末に発行・公開したBTJジャーナル2011年1月号を改めて紹介します。こちらでは全文を無料で、BTJ/日経バイオテク・オンラインのアカデミア関連記事で読者の皆さんの注目度が高かった記事などをご覧いただけます。ぜひお楽しみください。
BTJジャーナル2011年1月号のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj1101
※2011年1月号(第61号)のコンテンツを目次にて紹介します。
BTJジャーナル 2011年1月号(第61号)
●CONTENTS
新春展望 独Berlinサミット 上原賞 安藤百福賞
P.2 アカデミア・トピックス
バイオ識者の新春展望
バイオ賀詞交歓会に560人
P.7 リポート
BerlinでWorld Health Summit
京大や順天堂大の主催シンポも
P.10 キャリア
上原賞と安藤百福賞
P.12 BTJアカデミック・ランキング
2010年間アクセスTop50も発表
P.14 奥付け
 BTJジャーナルの誌面は、次のサイトでPDFファイルをダウンロードすると、全文をご覧いただけます。皆さんのおかげで2011年12月号で創刊まるまる5周年の第61号を迎えることができました。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 ぜひお楽しみください。
                          BTJ編集長 河田孝雄