明けましておめでとうございます。水曜のメールマガジンを担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。本年最初のBTJ/HEADLINE/NEWSをお届けします。
 皆様、どのようなお正月を過ごされたでしょうか。山陰や東北地方では大雪だったようですが、東京は連日好転に恵まれ、穏やかな新年を迎えることができました。
 年末から年始にかけて、日経バイオテク・オンラインでは幾つかの記事をアップしてきました。改めてそれを紹介させていただきますと、まずは「日経BP・バイオINDEX」の1年間の値動き。日経BP・バイオINDEXとは、日経BP社バイオ部が算出している、国内で上場するバイオベンチャー25社(2010年3月にセルシードを追加)の株式時価総額をベースにした株価指標です。2010年12月30日終値で算出したINDEXは150.33で、2009年の終値149.71に比べて0.4%上昇しました。日経平均が前年より3%下げたことから考えると、バイオに投資した方がいい年だったといえるかもしれません。ただし、2010年に新規株式上場(IPO)したバイオ企業はセルシード1社のみでした。その分、2011年に幾つかのバイオベンチャーが上場する方向で準備を進めており、2011年はバイオにとって久々の当たり年になるかもしれません。IPO企業が市場でしっかりと評価され、ベンチャーキャピタルなどの投資家が資金を回収して次のベンチャーに投資するという、正のスパイラルに突入する起点の年になることを期待しています。
日経BP・バイオINDEXの1年間の値動き、2010年終値は150.33、0.4%上昇
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5944/
 大晦日には、日経バイオテク・オンラインの1年間の閲覧ランキングTOP50を掲載しました。1位は、朝日新聞ががん治療ワクチンの臨床試験に問題があると報道したことを受けて、東京大学医科学研究所が開催した記者会見に関するニュースでした。閲覧ランキングは言うなれば読者が選ぶ人気ランキングです。ともするとスキャンダラスな話題が上位に入りがちですが、個人的にはもっと前向きな話題のニュースが上位に並んでもらいたいところです。ちなみに、2位は内閣府の総合科学技術会議(CSTP)が最先端研究開発支援プログラムで選定した30の研究グループへの研究費の配分額を決定したという3月のニュース。3位は富士フイルムが医薬品の開発・販売会社富士フイルムファーマを新たに設立すると発表した2月のニュースでした。TOP50の全体像は、下のリンクをご覧ください。無料で全文読めます。
2010年オンライン閲覧TOP50、1位は朝日新聞のがんワクチンの報道に対する東大医科研の会見
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5945/
 1月1日、2日は識者による「新春展望」の寄稿を、4日には編集部のスタッフによる「記者の目」を掲載しました。ともに、日本のバイオ産業が直面している閉塞感のある状況から、いかに脱却するかという観点の指摘が多くありました。「新春展望」は下のリンクから、無料で全文お読みいただけます。「記者の目」は申し訳ありませんが、有料会員でなければ全文は読めません。
2011年新春展望、東京女子医科大学先端生命医科学研究所・大和雅之教授、
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5960/
2011年新春展望、京都大学京都大学大学院医学研究科・川上浩司教授、先制医療へのシフト
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5958/
2011年新春展望、東京大学大学院薬学系研究科・小野俊介准教授、ウサギ年ですが、今年も私はサルです
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5957/
2011年新春展望、先端医療振興財団先端医療研究センター・松山晃文グループリーダー
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5956/
2011年新春展望、経済産業省製造産業局生物化学産業課・荒木由季子課長、しなやかに跳躍する年に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5968/
2011年新春展望、近畿大学薬学総合研究所・早川堯夫所長、本気度が問われている。頑張れニッポン!
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5967/
2011年新春展望、養王田正文・東京農工大学教授、日本の研究力維持のため研究者数の議論が必要
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5954/
2011年新春展望、バイオマス資源の開発で「創資源」立国としての元年に、三菱総合研究所環境・エネルギー研究本部低炭素エネルギー戦略グループ小島浩司主席研究員 https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5991/
2011年新春展望、王子製紙開発研究所・境野信バイオ関連研究セクションリーダー、持続的な木質バイオマスの総合利用
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5989/
2011年新春展望、鈴木譲・東京大学教授 大学院農学生命科学研究科附属水産実験所、
ゲノム解読が水産業に何をもたらすか
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5961/
2011年新春展望、UMNファーマ・金指秀一社長、BEVSを用いたワクチン開発を推進
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5959/
2011年新春展望、オンコセラピー・サイエンス社長・角田卓也、創立10年を迎えて
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5955/
2011年新春展望、理研次世代スーパーコンピュータ開発本部茅幸二副本部長(基幹研顧問)、京コンピュータの稼動に向け、ソフトウエア開発進む  
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5870/
2011年新春展望、大石道夫・かずさDNA研究所理事長、国立バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)の発足に向けて
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5947/
2011年新春展望、理研オミックス基盤研究領域・林崎良英領域長、2011年、世代シーケンサーの医療応用が拡大する
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5935/
2011年新春展望、谷口克・理研免疫・アレルギー科学総合研究センター長、新しい時代を迎えた免疫学
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5937/
2011年新春展望、北澤宏一・科学技術振興機構理事長、日本が負の連鎖を脱するための内需拡大につながるライフ・グリーン技術分野
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5936/
2011年新春展望、理研筑波研究所小幡裕一所長、10周年を迎える理研BRC、バイオリソースで日本のプレゼンスを示す
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5922/
2011年新春展望、王子製紙開発研究所・境野信バイオ関連研究セクションリーダー、持続的な木質バイオマスの総合利用
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5989/
2011年新春展望、オリエンタル酵母工業・取締役・新井秀夫 バイオ事業本部長
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5987/
2011年新春展望、農業生物資源研究所・石毛光雄理事長 
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5764/
2011年新春展望、農林水産省大臣官房環境バイオマス政策課・野津喬課長補佐 
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5765/
2011年新春展望、国立がん研究センター研究所エピゲノム解析分野・牛島俊和、今年はエピゲノム活用競争元年
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5952/
2011年新春展望、いちよし経済研究所首席研究員・山崎清一、待てば海路の日和あり
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5949/
2011年新春展望、みずほ証券シニアアナリスト・岩田俊幸、日本のバイオに明るさ戻るか
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5950/
2011年新春展望、アンジェMG社長・山田英、今年はバイオベンチャーにとって重要な年
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5951/
2011年・記者の目、河田孝雄・バイオテクノロジージャパン(BTJ)編集長、「なめられない日本」の報道に注力して参ります
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5962/
2011年・記者の目、小田修司、まずはトヨタ自動車のバイオプラスチック採用動向に注目
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5868/
2011年・記者の目、記者・増田智子、研究費以外の合理化、国際化で壁に穴を開ける年に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5939/
2011年・記者の目、日経バイオテク・コラムニスト・伊藤勝彦、大手製薬企業の正念場となる年
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5966/
2011年記者の目、河野修己、公的部門の意志決定システムが壊れつつあるのではないか
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5965/
2011年記者の目・橋本宗明、日本市場はガラパゴスから脱せよ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5964/
 2011年は日経バイオテクにとっても節目の年になります。日経バイオテクが創刊されたのがちょうど30年前の1981年10月12日で、今年、創刊30周年を迎えます。創刊号を見ると、「大腸菌を用いて組み換え生産された初めてのインターフェロンαでがん患者を対象とするフェーズIIが米国で開始される」「遺伝子操作で脳内モルヒネ様物質の合成に成功」といったニュースが並び、バイオ産業の発展に期待感があふれた様子が伺えます。
 それから30年。日本では2兆4000億円を超える市場規模のバイオ産業が勃興しましたが、その多くを輸入製品が占めています。日本発の製品を育てていくためには、市場や経済のグローバル化が進む中、グローバルに通用する製品を生み出すことが必須となります。世界で通用するような革新的な製品を生み出すには、日本のバイオ産業がかつての期待感や熱気を取り戻し、人材や資金を呼び込んで来ることも重要だと感じます。
 バイオ産業を盛り上げるために、2011年もいろいろな企画やイベントを提供していきますので、何とぞよろしくお願いします。
 日経バイオテク・オンラインの記事全文をお読みいただくには、日経バイオテク本誌の読者になっていただく必要があります。日経バイオテク本誌のお申し込みは、以下からお願いします。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/index.html

                     日経バイオテク編集長 橋本宗明
 ご意見があれば以下のフォームからお願いします。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
 
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
 
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学術論文数の推移に決定版が登場、文科省科学技術政策研究所が分析
「BTJジャーナル」2010年12月号にグラフ7点も掲載
BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
アカデミア向けの有料サービス「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp
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 BTJジャーナル2010年12月号を昨年末(12月24日)に発行・公開しました。
 巻頭の“緑”コーナー「アカデミア・トピックス」では、国内外の学術論文数の推移に決定版が登場したことを特集しました。文部科学省の科学技術政策研究所NISTEP)が2010年12月16日に発表した「科学研究のベンチマーキング2010─論文分析でみる世界の研究活動の変化と日本の状況─」がそれです。日本が産出する論文数やTop10%論文数は増加していますが、シェアは2000年代に入り低下していること、特に国立大学の失速がTop10%論文数の伸び悩みを招いていることが分かりました。中でも臨床医学系の低迷が目立ちました。
BTJジャーナル2010年12月号のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj1012
 以下にBTJ/日経バイオテク・オンラインの関連報道記事一覧を示します。BTJジャーナル2010年12月号の記事は以下の記事の一部を元にまとめました。
※BTJ/日経バイオテク・オンラインの関連記事リスト
文科省NISTEPが学術論文分析で科学研究をベンチマーキング、日本は論文数増大もシェア低下
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5769/
文科省NISTEPの科学研究ベンチマーキング、8分野別分析で臨床医学は国立大学の失速分を私立大学がカバー、臨床医学系ジャーナルは中国が日本を上回る
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/5798/
大学の研究開発費の政府負担比率が日本は低い、文科省NISTEPが「科学技術指標2010」で分析
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/3224/
■なお、上記の「BTJ/日経バイオテク・オンライン」の記事は全文を、リンク記事も含め全部ご覧いただくには「日経バイオテクオンライン」への申し込みが必要です。申し込みはこちらから。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/
 BTJジャーナルの誌面は、次のサイトでPDFファイルをダウンロードすると、全文をご覧いただけます。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 ぜひお楽しみください。
                          BTJ編集長 河田孝雄
※2010年12月号(第60号)のコンテンツを目次にて紹介します。
BTJジャーナル 2010年12月号(第60号)
●CONTENTS
学術論文数の国内外比較 BMB2010 ベルツ賞
P.2 アカデミア・トピックス
文部科学省NISTEPが
国内外の論文数推移を比較
P.6 リポート
神戸で4日間開催のBMB2010
来年は京都と横浜で別個開催
P.11 キャリア
ベルツ賞のテーマは心不全
P.12 BTJアカデミック・ランキング
多比良氏の控訴棄却がトップ
P.13 奥付け