毎週金曜日のバイオテクノロジー(BTJ)メールで編集部原稿を担当していますBTJ編集長の河田孝雄です。
 今週は「ナノ」をキーワードとした日経バイオテクの特集記事をまとめました。
 マイクロアレイやシーケンサー、質量分析器などの高性能な計測機器を利用して、新たな安全性の懸念を発表する毒性学者と、新たに見つかった安全性懸念データにおびえる消費者の連鎖を、どうとめていくか、が大きな課題と感じました。
 確保する安全性の対象は、製造工場の勤務者、製品のユーザー、はたまた環境であったり、暴露も吸入、塗布、経口などいろいろあります。
 主として税金で研究を行っている毒性学者は、新たな安全性の懸念を見つけると、喜々として論文にします。
 研究業績の客観的評価の対象は、やっぱり論文が一番の重みを持ちます。
 一方の消費者は、ひごろ何気なく過ごしている日常にありきたりのことでも、それが改めて安全性の懸念があると知らされると、気になるものです。
 本当は知らないほうが幸せとも思えるような、わずかでも安全性の懸念を示すデータは大量生産されています。
 国民は自ら納めている税金を基にした研究の結果を知らされ、不安を増幅させるという構図です。
 リスク評価とリスク管理は、大きな課題といえます。
 少なくともファーイーストで何かをやるのではなく、世界標準をふまえながら、世界標準をリードしていく取り組みが、求められています。
 ぜひ来週初めに発行になる日経バイオテク2010年3月1日号の特集記事をご覧いただければと思います。
 今週は、BTJジャーナルの編集作業も進めまして、昨晩、2010年2月号を発行・
公開しました。
 今号のBTJジャーナルでも「膨大に生産されるデータ」が、キーワードです。ぜひご覧ください。
 BTJジャーナル2010年2月号の内容を、目次にて紹介します。
P.2 アカデミア・トピックス
特許と論文の連関解析で
組織の業績を数値化
JST-RISTEX
P.5 リポート
デジタル革命後の科学制度
NIHのオープンアクセス活動
大久保公策・遺伝研教授
P.10 キャリア
第26回日本国際賞
第6回日本学術振興会賞
第6回日本学士院学術奨励賞
P.13 BTJアカデミック・ランキング
かずさ経営破綻が閲読トップ
P.14 専門情報サイト「FoodScience」
環境ホルモン、その後