毎週金曜日のバイオテクノロジー(BTJ)メールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田孝雄です。昨年12月18日以来、3週間ぶりにお邪魔します。
 皆さん、クリスマスや年末・年始、お正月はいかがすごされましたか。年末年始にまとめてTV番組を見まして、気になったコマーシャルについて、ちょっと記事をまとめてみました。
※BTJ/日経バイオテクオンライン記事
44年目の富士フイルム「お正月を写そう」TVCMにアスタキサンチン化粧品とメタボ対策サプリが登場、09年11月の売上高は前年比3倍
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7815/
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http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/
 どなたもご存知かと思われる富士フイルムのTV-CM「お正月を写そう」は、今回の年末年始が、44回目とのことですが、今回初めて、「写真」と直接関係がない富士フイルムの商品が紹介されていました。
 富士フイルムが化粧品に配合しているアスタキサンチンは、富士フイルムがフイルム技術で培ったナノ技術を活用しています。ナノ技術で機能性を高めた素材は相次ぎ、商品化されていて、機能性や安全性をどう評価すればよいかは、国際的に議論になっています。近く特集記事をまとめたいと考えています。
 さて、年末の最たる関心事は、政府が年末に相次ぎ発表した2010年度予算(案)や新成長戦略だったという方も多いかと思います。
 予算(案)では、09年11月の「事業仕分け」の評価結果が、どう影響するかが、とても気になりました。
 まずは「廃止」評価だった、文部科学省の事業である「知的クラスター創成事業」と「都市エリア産学官連携促進事業」の記事をまとめましたが、甚大な悪影響というのはない模様です。
※BTJ/日経バイオテクオンライン記事
文科省事業の知的クラスターと都市エリア、1本化して120億円が2010年度予算額(案)に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7816/
 この事業もそうですが、事業の予算は若手研究者らの人件費も少なからず含んでいるため、プロジェクトのリーダーの方々も、まずは一安心といえるのではないでしょうか。
 「コンクリートから人へ」がスローガンですが、すべてのコストは、最終的には人件費なわけでありまして、セーフティーネットをしっかり確保しながら、かつ希望に満ちた未来を描ける社会にするために、どのようにお金の流れを制御すればよいかは、生態系の制御と同様に、究極の難問といえるのでしょう。
 事業仕分けの評価結果について寄せられた国民からの意見の数は、文部科学省の事業の中では、芸術創造が圧倒的に多かったようです。
※BTJ/日経バイオテクオンライン記事
「事業仕分け」結果に対する国民の意見数、文科省の最多は芸術創造の11万件、次いで理研スパコンの2200件
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7813/
 11万件という数は、2番目に多かったスーパーコンピュータの2200件の50倍に相当します。さぞかし芸術分野で活躍なさっている方々も、かなり組織的に意見を寄せたのではないかと思われます。
 昨日夜は、あるTV番組の公開収録のコンサートを聴きまして、日本の江戸時代のおよそ2倍に相当する600年間、ヨーロッパの中心だったハプスブルグ家が、いかに芸術の発展に寄与したか、という話題も上っていました。
 芸術の予算を増やすのも大切だが、予算配分ではどうしても、その時点で平均的に高い評価を受ける人にお金が集まりがち。画期的な新しい芽を育てるには、自分の好みで資金を提供するパトロンの存在がたいへん重要な意味を持つ。なので、芸術に資金を提供する個人や企業などの税制を優遇する政策が不可欠、という話も出ていました。
 科学も同じ側面があると思います。民主党がマニフェストに掲げた科学技術戦略本部の構想が、今年どのように具体化していくか、注目しています。
 ここで、メール原稿の締め切り時間になりました。
 最後に、昨年末に発行・公開したBTJジャーナル09年12月号の内容を紹介させていただきます。「事業仕分け」を特集しました。
 「事業仕分け」をキーワードとする記事は、ここ1カ月ほどのうちに以下の14本ほどを報道してまいりました。
 これらの記事の一部をもとに編集し、累計1万4000人の傍聴者が集まった東京・市ヶ谷の体育館の模様も、写真中心にまとめました。
 BTJジャーナルの記事は、無料で全文をご覧いただけます。ぜひお楽しみください。
「BTJジャーナル」09年12月号のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj0912
※BTJ/日経バイオテクオンラインの「事業仕分け」関連記事(直近1カ月分)
文科省事業の知的クラスターと都市エリア、1本化して120億円が2010年度予算額(案)に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7816/
「事業仕分け」結果に対する国民の意見数、文科省の最多は芸術創造の11万件、次いで理研スパコンの2200件
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7813/
2010年記者の目、星良孝、日本を明るくする3要素
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7786/
2010年・記者の目、バイオテクノロジージャパン(BTJ)編集長・河田孝雄、日本の成長戦略の要、グリーンイノベーションとシルバーイノベーションに注目
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7770/
日経バイオテク12月21日号「編集長の目」、大詰め迎える2010年度予算編成
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7638/
総合科学技術会議基本政策専門調査会、次期科技基本計画・総合科学技術会議の新体制を年明けにも検討へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7571/
分子生物学会、事業仕分けの緊急フォーラムを開催、「言いっ放し」ではない政策への関与が科学者に求められる
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7440/
総合科学技術会議が本会議を開催、菅直人・科学技術政策担当大臣の会見詳報
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7439/
総合科学技術会議が本会議を開催、鳩山首相が若手、外国人研究者を重視する発言
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7427/
日経バイオテク12月7日号「編集長の目」、事業仕分けの議論の進め方に課題あり
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7415/
科学技術関連施策の優先度判定、事業仕分け「廃止」で優先度判定「S」の施策も
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7411/
研究者30万人の主要19学会、行政刷新会議事業仕分け判定を受けて声明を発表、12月4日に記者会見とパネル討論を開催
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7363/
日本分子生物学会、科学技術予算に関する緊急フォーラム「事業仕分けから日本の未来の科学を考える」を12月9日に開催
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7361/
続報、会員総数7万2000人の基礎生物科学関連24学会が事業仕分け判定結果に要望書、本日午後に東大農学部で記者会見
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7342/
「BTJジャーナル」09年12月号のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj0912
 
 最後に、BTJジャーナル09年12月号の内容を、目次にて紹介させていただきます。
                         BTJ編集長 河田孝雄
※09年12月号(第48号)の目次
P.2 アカデミア・トピックス
最先端研究開発支援プロ
新規「次世代」の要項決まる
P.5 リポート
「事業仕分け」にアカデミアが相次ぎ意見・反論を表明
P.10 キャリア
「事業仕分け」ルポ
市ヶ谷の体育館に1万4000人
P.12 BTJアカデミック・ランキング
最先端プロと事業仕分けに注目
P.13 専門情報サイト「FoodScience」
トランス脂肪酸の表示
P.16 広告索引