毎週金曜日のバイオテクノロジー(BTJ)メールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田孝雄です。
 今週は水曜日(2009年11月25日)までの前半は、BTJジャーナルの編集・制作作業に集中しました。水曜日夜にBTJジャーナル09年11月号の発行・公開を終え、翌木曜日朝はまず、行政刷新会議のワーキンググループによる「事業仕分け」の現場を1時間ほど覗いてきました。
 9時半ごろに会場の体育館に着いたら、傍聴希望者の受付の行列が一段落したところでした。会場に入るには土足を脱ぐのですが、「不足しているので持参するように」というスリッパは幸いまだありました。それでも会場内は、第1ワーキンググループ(WG)、第2WG、第3WGとも傍聴者・取材報道関係者が立ち見であふれていました。
 そこで3つの会場の写真を撮って、報道関係者向けに開放されている体育館2階の観覧席に移動しました。数百ある座席の中でそのときはまだ空席が大分あったので、座る席を確保しました。
 最初の報道関係者向けの受付で、レシーバーを貸与してもらったため、チャンネルの切り替えで、第1と第2、第3の議論の様子のいずれかをはっきり聞き取ることができました。
 第1WGでは環境省の国際プロジェクト、第2WGではデジタルコンテンツ、第3WGでは防衛省関連が、事業仕分けの対象になっていました。
 ほどなく体育館のフロアはもちろん、2階の観覧席もかなり混んできて、新たに入ってきた報道関係者はみなさん、靴下になり、入り口のスリッパ貸与のストックがなくなったことが分かりました。
 報道関係者は明らかに200人は超えてきて、TV番組などでよく見かけるリポーターの方々なども見かけました。
 「事業仕分け」の第1弾(前半)の結果とそれに対するアカデミアなどの意見表明などは、BTJジャーナル09年11月号のトピックスで3ページに渡り掲載していますので、ぜひご覧ください。
※BTJ/日経バイオテク・オンラインの「事業仕分け」関連記事
内閣府政務官、「総合科学技術会議は予算編成作業へもっと貢献を」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7164/
文部科学省、作業部会でバイオリソース整備を検討、事業仕分け結果に非難が集中
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/7064/
最先端プログラムの若手枠、年齢制限は原則45歳に
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総合科学技術会議の有識者議員が緊急提言、事業仕分けの結果に危機感
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事業仕分けでの科学技術政策、制度の在り方に厳しい意見
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/6952/
内閣府行政刷新会議、文科省のターゲットタンパク、分子イメージング、感染症研究ネットを事業仕分け
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日経バイオテク11月9日号「業界こぼれ話」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/6861/
行政刷新会議の「事業仕分け」作業、理研のプロジェクトに厳しい評価
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/6846/
 昨日木曜日は「事業仕分け」の後は、みそ(味噌)の健康機能性に関するイベントに前半だけ出て、午後からは日本油化学会関東支部会主催のセミナー会場に移動しました。
 2日前(11月24日)に、福島瑞穂大臣が「食品表示の検討を消費者庁に指示した」と発表したトランス脂肪酸の最新レビューを、日本の脂質栄養の研究や行政施策などをリードしてきた菅野道廣・九州大学名誉教授/熊本県立大学名誉教授が講演するからです。
 最新の論文まで追加した充実したレビューで、消費者庁における議論では、この最新レビューを土台にしてもらうのが、税金の節約などの意味でも重要なのでは、と思いました。記事とりまとめ中です。
※BTJ/日経バイオテク・オンラインの「トランス脂肪酸」関連の最近の記事
不二製油が2010年3月期に過去最高の営業利益見込む、「質の国内、量の海外」と海老原社長
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/6749/
Pioneer Hi-Bred社、超低濃度リノレン酸含有ダイズでAsoyia社との提携を強化
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「トランス脂肪酸の健康影響は、工業産と反芻産の違いがないことが分かってきた」と日本油化学会で丸山武紀・日本食品油脂検査協会理事長
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/5546/
■上記のBTJ記事は全文を、リンク記事も含め全部ご覧いただくには「日経バイオテクオンライン」への申し込みが必要です。申し込みはこちらから。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/
 この油化学会のセミナーは「生活習慣病と脂肪酸─科学的エビデンスに基づき脂肪酸を再評価する─」と題したもので、菅野名誉教授の直前に講演なさった、東京大学大学院薬学系研究科の有田誠・准教授の講演も、圧巻でした。
 「脂肪酸研究の新潮流:n-3系脂肪酸と炎症のメタボロミクス」と題する講演で、世界最先端のマススペクトリーなどの技術を駆使して、n-3系脂肪酸の代謝研究が飛躍的に進歩していることがよく分かりました。
 改めて新政権の事業仕分けの話題に戻りますと、日曜日(11月22日)に東京大学本郷キャンパスの安田講堂で夕方に行われた「第13回日本統合医療学会」のシンポジウムでも、日本の漢方薬が保険適用からはずすべきという、事業仕分け前半の評価結果が大きなテーマで、シンポのパネル討論に登壇なさった民社党の議員の方が弁明に追われていました。
 22日は、ウィキペディアをはじめとするウィキメディアをテーマとする会議が日本で初めて開催されたので、こちらも取材しました。安田講堂すぐ横の工学部2号館が会場でした。
 ウィキは、冒頭の事業仕分けの「デジタルコンテンツ」で発展が目覚しい最たるものの1つといっていいかと思いますが、情報供給のあり方が大きく変わってきていることを感じました。
 メール原稿の締め切り時間になりました。
 最後に、一昨日夜に発行・公開したばかりのBTJジャーナル09年11月号の内容を、目次にて紹介させていただきます。ぜひお楽しみください。
「BTJジャーナル」09年11月号のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj0911
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                         BTJ編集長 河田孝雄
※09年11月号(第47号)の目次
P.2 アカデミア・トピックス
行政刷新会議が事業仕分け
理研など厳しい評価相次ぐ
P.5 リポート
日本食品科学工学会第56回大会
宇宙日本食と長寿食が話題に
P.11 キャリア
国際化進める日本生物物理学会
科研費や最先端プログラムも熱気
P.13 BTJアカデミック・ランキング
最先端プロと事業仕分けが人気
P.14 専門情報サイト「FoodScience」
食中毒対策とリスコミ
P.18 広告索引