こんにちは。水曜日を担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。
 先週のメールでも少し紹介しましたが、8月初めから編集部総動員で作業を進めてきた日経バイオ年鑑の編集がほぼ終了しました。
 この時期になると日経バイオ年鑑の編集を機会に例年、1年間を振り返ることが多いのですが、今年は本当に変化に富んだ1年でした。政権交代には先週触れましたが、それ以外にも幾つか変化を感じさせる話題があります。
 何より今年はワクチンの当たり年だったといえるでしょう。細胞培養日本脳炎ワクチン、ヒトパピローマウイルスワクチン、7価結合型肺炎球菌ワクチンと、新しいワクチンが3つも承認されました。年末までには特例承認で2つの新型インフルエンザワクチンが承認される見通しです。ワクチンギャップの解消に向けて、着実に前進しています。
 抗体医薬、たんぱく質医薬では、気管支喘息治療薬の「ゾレア」(オマリズマブ)、加齢黄斑変性治療薬の「ルセンティス」(ラニビズマブ)、血友病B治療薬である「ベネフィクス」(ノナコグアルファ、遺伝子組み換え第IX因子製剤)が承認されました。
 自家培養表皮の「ジェイス」が保険収載され、再生医療の実用化がスタートしたのも今年からです。残念ながら、保険収載時の厚生労働省の通知により、自家培養表皮を保険請求できる医療機関は全国24カ所に制限されてしまったため、普及には時間がかかっていますが、臨床での使用実績を重ねているところです。
J-TEC、決算説明会で「再生医療にマーケットがあることを確認できた」と小澤社長 https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/6870/
 今年は、バイオシミラー(バイオ後続品)という新しいカテゴリーの製品も登場しました。特許が切れたバイオ医薬と同じ効能効果の医薬品について、厚生労働省は指針を策定。9月には実際にバイオシミラーが日本でも発売されました。
日経バイオテク10月26号「キーパーソンインタビュー」、Sandoz社 Jeff George最高経営責任者(CEO)に聞く
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/6404/
 環境分野でもさまざまな動きがありました。大きな話題としては、バイオエタノールを添加したガソリンが本格的に発売されたことが挙げられるでしょう。それから、鳩山首相が温暖化ガスの排出量を2020年までに25%削減するという意欲的な目標を示し、バイオマス利用技術の研究開発にさらに拍車がかかっています。
 食品分野では、特定保健用食品(トクホ)制度の行方が気になります。トクホの管轄が厚労省から消費者庁に移管されたところまではいいとしても、安全・安心を強調しすぎて、トクホを取得できる製品がなくなってしまっては意味がありません。
 そんな1年間のバイオ分野の動向を1冊にまとめた日経バイオ年鑑2010は、12月11日に発売します。12月10日までのお申し込みなら、割引価格が適用されますので、お申し込みをお急ぎください。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/book/02.html
 それから、12月21日にiPS細胞をテーマとするBTJプロフェッショナルセミナーを開催します。かなり人気があるようで、もしかしたらかなり前倒しで申し込みを締め切らないといけなくなるかもしれません。こちらのお申し込みもお急ぎください。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/091221/index.html
 本日は宣伝ばっかりになってしまいました。どうかお許しください。
                     日経バイオテク編集長 橋本宗明
 ご意見があれば以下のフォームからお願いします。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
 
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
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論文の被引用データベースが威力を発揮
ノーベル賞の予測もかなりの確率に
BTJジャーナル最新号に掲載
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
アカデミア向けのスペシャルサービス「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp
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 バイオ研究者のスキルアップやキャリアアップに役立てていただきたい月刊のPDFマガジン「BTJジャーナル」09年10月号を先月末に発行・公開しました。
 赤コーナー「キャリア」では、ノーベル賞と論文の被引用データベース(DB)の話題をまとめました。09年10月初旬に発表されたノーベル賞は、生理学・医学賞はテロメアとテロメラーゼ、化学賞はリボソームの研究者が選ばれました。客観的な研究業績の評価法とされる「論文の被引用数」の解析が、ノーベル賞の予測に有効であることが改めて示されました。
 以下のBTJ/日経バイオテク・オンラインの記事を基に編集しました。ぜひご覧ください。
※BTJ/日経バイオテク・オンラインのノーベル賞と論文被引用の関連記事
自然免疫の審良静男・阪大教授の論文被引用数の合計は近く6万に、平均は88.6、hインデックスは119
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/6210/
2009年ノーベル化学賞、「リボソームの構造と機能」で英米イスラエルの3人が受賞
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/5910/
2009年ノーベル生理学・医学賞はテロメアとテロメラーゼの米研究者3人、Thomson Reuters社の予測が的中
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/5848/
テロメア、細胞内輸送小胞、fMRIが有力、Thomson Reuters社が学術文献引用DBで選出するノーベル賞有力候補者25人を新たに発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/5544/
■上記の記事の一部は、全文をリンク記事も含めて全部ご覧いただくには「日経バイオテクオンライン」への申し込みが必要です。申し込みはこちらから。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/
 BTJジャーナルの誌面は、次のサイトでPDFファイルをダウンロードすると、全文をご覧いただけます。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 ぜひお楽しみください。
                          BTJ編集長 河田孝雄
※09年10月号(第46号)のコンテンツを目次で紹介します。
P.2 アカデミア・トピックス
権威ある世界大学ランキング
35校入った日本の大学が躍進
P.7 リポート
「BioJapan 2009」を開催
2万4000人集まった横浜に熱気
P.10 キャリア
テロメアとリボソームに
09年ノーベル賞、予測的中も
P.13 BTJアカデミック・ランキング
大学ランキングで日本躍進がトップ
P.14 専門情報サイト「FoodScience」
最新のトピックス
P.15 バックナンバー目次