毎週金曜日のバイオテクノロジー(BTJ)メールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田孝雄です。
 今週は「日経バイオ年鑑2010」の最終編集作業を進めています。その中、水曜日には「第11回図書館総合展/学術情報オープンサミット2009」を取材しました。注目したのは、「グーグル文化と日本」と「NIH Public Access Policyとは何か」のセッション。
 グーグル・ブックス図書館プロジェクトや、米NIHのPubMed Centralの進捗状況の最新情報を聴講・取材できました。記事とりまとめ中です。
 インターネット時代に学術情報などの流れがどう変わってきているのか、たいへん参考になりました。批判もいろいろありますが、書籍のデジタル化とウェブ公開が、グーグルによって加速していることは間違いない事実です。9月から10月に欧州および米国をそれぞれ現地取材した方が登壇なさって、最新の動向を解説なさいました。
 世界の大学ランキングで2位に甘んじている英国Cambridge大学が、1位の米国Harvard
大学を追い抜くには何をなすべきか、新学長と新図書館長(お2人とも女性)が議論を
重ねているという話題も紹介されました。
 一方、米NIHのPubMed Centralは、米国民の税金で行った研究は米国民がアクセスできるようにすべき、という法律に基づく取り組みです。08年10月にPubMed Central の責任者になられた方が初来日して、08年4月に義務化されたNIH Public Access Policyについて明確な解説をなさいました。日本でこの説明が担当者から直接なされるのは今回が初めてのようで、フロアからは大学や学会の関係者などから質問が相次ぎました。
 さてそれでは日本国民に対してはどうすればよいのか、は大きな課題です。研究者として高い評価を受ける論文発表は大半が英文です。ですから、米国のように、論文そのものにアクセスできるようにしておけばいい、というのでは不十分。やはり日本語で説明する責務があるのでは、と思います。
※BTJ/日経バイオテク・オンラインの関連記事
海外重要発表、米上院、パブリックアクセス政策強化法案を承認
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/7902/
PubMedにも利便性で勝るStanford大学HighWire Press、日本の研究コミュニティーでは知名度低いが、論文を全文検索でき無料PDFも豊富
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/1386/
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 メール原稿の締め切り時間になりました。先月末に発行・公開したばかりのBTJジャーナル09年10月号には、世界で最も権威あるとされる世界の大学ランキングの詳細や、10月7~9日に横浜で開催された「BioJapan 2009」の特集記事などを掲載しています。ぜひお楽しみください。
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→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj0910
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                         BTJ編集長 河田孝雄
※09年10月号(第46号)の目次
P.2 アカデミア・トピックス
権威ある世界大学ランキング
35校入った日本の大学が躍進
P.7 リポート
「BioJapan 2009」を開催
2万4000人集まった横浜に熱気
P.10 キャリア
テロメアとリボソームに
09年ノーベル賞、予測的中も
P.13 BTJアカデミック・ランキング
大学ランキングで日本躍進がトップ
P.14 専門情報サイト「FoodScience」
花王エコナ問題
P.15 バックナンバー目次