毎週金曜日のバイオテクノロジー(BTJ)メールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田孝雄です。
 今年も、夏の甲子園(第91回全国高校野球選手権大会、主催:朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)を楽しみました。8月24日(月)が決勝戦で、愛知県代表の中京大中京が、史上最多の7度目の全国制覇を果たしました。
 新潟県勢として初めて決勝に進出した日本文理の最終回の粘りは素晴らしく、9回の表に2死ランナーなしから5点を取って、11対10と1点差まで迫り、最後の打者のサードライナーが抜けていれば逆転でした。ライブで見れなかったのが残念ですが、長打にならないように三塁線寄りにいた三塁手の守備位置が奏功したとのことです。
 この新潟が、たんぱく質合成の研究で世界に情報発信してきたことは、7月末に新潟で開かれた「第9回RNAミーティング」(第9回日本RNA学会年会)に参加して学びました。このミーティングのリポートは、今週火曜日に発行・公開した「BTJジャーナル」09年8月号に掲載していますので、ご覧ください。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj0908
 それにしてもRNAの機能新発見は、まさにホットな分野で、ここ1カ月だけでも多くのニュースをBTJにて報道してきました。
※直近1カ月のRNA関連の日経バイオテク・オンライン記事
仏Strasbourg大の近藤次郎氏ら、リボソームのncRNAスイッチ機構を解析、優れた抗生物質を創製
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4926/
国立がんセンターなど、テロメラーゼ逆転写酵素の新しい機能として、ヒトで初めて二本鎖RNA合成能を発見
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4841/
東大鈴木勉教授らとJBIC、AIST、遺伝研、RNAのイノシン化部位を同定するICE法と次世代シーケンサーでゲノムワイド
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4759/
東大鈴木勉教授ら、質量分析でmiRNAを直接プロファイリング、DB未登録のプロセッシング・バリアントを大量に発見
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4736/
東大、miRNAの作用機構に新メカニズム発見、miRNA医薬の開発に手がかり
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4616/
理研とタグシクスバイオ、PCRと転写で機能する人工塩基対を進化、通常の三リン酸体でPCR増幅できるPxを開発
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4260/
「果てしなく話が細分化している。あっと驚く仕事をやってもらいたい」と日本RNA学会年会の懇親会で志村令郎・自然科学研究機構長
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4221/
続報、新潟開催の第11回RNAミーティングに280人、来年は東京で第12回、再来年は京都で国際学会と合同
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4185/
■上記のBTJ記事は全文を、リンク記事も含め全部ご覧いただくには「日経バイオテクオンライン」への申し込みが必要です。申し込みはこちらから。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/
 さて、高校野球やプロ野球、学会開催などでも対策が問題になっている新型インフルエンザは、多くの学校で夏休み明けとなる9月を前に、対応が急がれています。1300万~1700万人分しか生産できないワクチンの優先接種対象をどうするかは、昨日(8月27日)の大筋で合意しました。9月中に決定します。
 新型インフルエンザで亡くなられた方は日本国内では5人ですが、最も多い南半球のブラジルでは死者数が577人とのことです。
 メール読者の皆さんの会社や研究所、大学などでも対応に苦慮なさっているのでは。弊社でも、緊急連絡網の目的がこれまでは地震対策が中心でしたが、インフルエンザ対策の意味合いも強くなってきました。
※BTJのインフルエンザ関連記事
日本生物工学会、第61回大会を9月23~25日に名大で開催、インフルエンザ対策でマスク2000枚を用意
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4777/
海外発表、Novavax社、09年H1N1型インフルエンザのウイルス様粒子ワクチンが前臨床試験で予防効果を示す
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4774/
海外発表、Sinovac社、H1N1ワクチンに関する臨床試験終了、安全性と免疫原性を確認
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4756/
海外発表、米BioSante Pharmaceuticals社、ナノ粒子アジュバントがH1N1の症状を完全に抑え込んだと発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4738/
201億円の民間企業支援事業、30社以上のバイオベンチャーを採択
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4731/
電解水ウイルスウォッシャー機能は新型インフルにも効果、三洋電機が群馬県衛生環境研究所と確認
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4730/
季節性インフルエンザワクチンの09年度の製造量は08年度の約8割に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4553/
自民党政権公約、科学技術は「経済成長政策」に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4450/
Medicago社とフランスGenopoleバイオパーク、インフルエンザワクチン生産で提携
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4446/
第一三共、ワクチン事業企画部を新設してワクチン事業を強化へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4329/
日赤、「新型インフルエンザまん延時の対応と病原体低減化技術導入は別に議論すべき」との考えを表明
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4259/
 明後日(8月30日)は第45回衆議院議員総選挙です。その翌日には、09年度補正予算による「最先端研究開発支援プログラム」90億円×30人が決まることになっていて、選挙決戦の行方がどう影響するのか、注目です。
※最先端研究開発支援プログラムのBTJ関連記事
民主党鈴木議員、「90億円×30人は国会で審議していない」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4816/
自民党政権公約、科学技術は「経済成長政策」に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4450/
 衆院選の候補者のポスターを見たら、甲子園を沸かせた花巻東高校のある「花巻出身」と記載している候補者の方もいました。
 そして9月1日には、消費者庁が発足します。ひごろ定点観測の記事を書いているトクホ(特定保健用食品)は、現在の厚生労働省許可・承認が、消費者庁許可・承認に変わります。
※BTJのトクホ関連記事
メタボの予防に役立つ「進化型」豆乳をフードケミファが発売
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4924/
ヤクルトヘルスフーズが初トクホ、高血圧対策ブナハリ茸とコレステロール対策+整腸のサイリウム
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4871/
逆風下の就任となる総医研・小池新社長、事業の選択と集中などの方針を表明
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4781/
総医研の代表取締役が交代、ノボノルディスク出身の小池眞也取締役企画室長が任へ、梶本佳孝氏は代表権のない会長に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4753/
中性脂肪下げるトクホ飲料と同量のEPA・DHAを含むソーセージ、ニッスイが「海の元気」で9月発売、カゴメのリコピンも
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4509/
島根大医、αリノレン酸を強化した鶏卵「えごま玉子」のアレルギー体質改善作用を学会発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4508/
疾病リスク低減トクホに初の年100億円規模商品、ニッスイが9月にソーセージ発売
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/4474/
 総医研の社長交替を見てもトクホは転換期を迎えているように思います。ぜひ記事をご覧ください。
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http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/
 メール原稿の締め切り時間が迫ってきましたので、今日はここまでとさせていただきます。
 最後に、今週火曜日に発行・公開した「BTJジャーナル」09年8月号(第44号)のコンテンツを目次にて紹介します。こちらの記事は全文を無料でご覧いただけます。ぜひお楽しみください。
                         BTJ編集長 河田孝雄
P.2 アカデミア・トピックス
iPS・ES再生医療
注目記事を掲載
P.5 リポート
第11回日本RNA学会年会
新潟に350人集まる
P.8 キャリア
第2回「大学は美味しい!!」フェア
27校が出展して集客は10万人超
P.13 BTJアカデミック・ランキング
経産省と文科省の新課長と民主党
P.14 専門情報サイト「FoodScience」
英国発の有機食品論争
P.16 技術シーズ・レター
ライフサイエンス分野 Vol.5
P.22 バックナンバー目次