毎週金曜日のバイオテクノロジー(BTJ)メールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田孝雄です。
 今日金曜日(09年6月12日)は文部科学省・統合データベースプロジェクト「データベースが拓くこれからのライフサイエンス」を聴いて、夕方からは利根川進がセンター長に就任なさった理化学研究所脳科学総合研究センター(BSI)にうかがいます。
 一昨日(6月10日)に都内で開かれた「QSエルゼビア研究活動評価セミナー」で、エルゼビア・ジャパンの清水毅志さんが「Scopusの研究活動評価への利用」と題する講演で紹介なさっていたものです。
 hインデックスというのは皆さんすでにご存知かと思います。対象となる研究者(研究機関)が発表した論文のうち、被引用数が少なくともh回あるものがh本以上あるとき、hインデックスの数値はhになります。
 ノーベル化学賞受賞者の平均値は62.4、ノーベル物理学賞受賞者の平均値は45.1、物理分野での准教授の平均値は6.0とのことです。
 このh-indexを補完するためにいろいろな指標が考案されていることも、清水さんは紹介しました。
 A-indexは「h番目までの論文の、被引用数の平均値」、R-indexは「h番目までの論文の、被引用数総和の平方根」、g-indexは「被引用数の総和がgの2乗以上の論文が、g本以上ある」、h-b indexは「h-indexを個人ではなく研究分野に適応したもの」、m-indexは「h-b indeexを分野初の論文からの経過年数で割ったもの」、individual h-indexは「被引用数を共著平均数で割った後に求めたh-index」などなど、です。
 個人も組織も、研究成果の客観的評価を数値化するということは今後ますます、重要になってくると思います。
 これに関連する動きとして、第3期科学技術基本計画(06年度から2010年度まで)のフォローアップとして08年度に実施したプロジェクトの成果を、文部科学省の科学技術政策研究所(NISTEP)が相次いで発表しています。BTJの記事ご覧ください。
※BTJの関連記事
NISTEPが日英の大学システムを比較、論文数シェア第2グループの強化が日本の課題
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急増する日本の大学からの特許出願、バイオ分野の大学特許は論文など非特許文献の引用数が日本特許平均の70倍
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/2948/
※※記事全文をお読みいただくには「日経バイオテクオンライン」への申し込みが 必要です。申し込みはこちらから。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/
 NISTEPの報告などにつきましては、再来週木曜日(09年6月25日)に発行・公開する「BTJジャーナル」09年6月号に掲載していく予定です。

 メール原稿の締め切り時間が来ましたので、今日はこの辺で失礼します。
 ここ1週間で以下のような記事も報道しています。ご参考になれば幸いです。
※BTJ記事
黒酵母βグルカンで脂質20%カット、高知大学農学部の永田信治教授が「大学はおいしい!!」でβグルカンを講義
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食品安全員会の「遺伝子組換え食品等評価書」の発行、アミノ酸・核酸類が10品目に
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AGFの健康コーヒー、売上高が全体の1割に、トクホ表示商品は体脂肪に絞込み
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仲山NAIST助教ら、好塩性細菌のゲノム情報を活用してCu、Znを高感度解析
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/3117/
食品安全委員会の新開発食品専門調査会の座長に池上幸江・大妻女子大教授、座長代理は山添康・東北大教授、第58回に塩田邦郎・東大教授が出席
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/3100/
東工大、北海道医療大学、理研ほか、耳あか型のSNPは腋臭多汗症、乳がんリスクと関連
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/3058/
精神疲労バイオマーカーのフリッカー値、AISTが携帯電話への実装めど
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/3017/
薬物動態学会第2回ビジョンシンポに150人参加、Polypharmacologyの英Hopkins教授が特別講演
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/3015/
第1回βグルカンシンポに200人集まる、「3つの受容体特定で研究は次のステップへ。ワクワクする」と大野・東京薬科大教授
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/3014/
伊藤園、カテキン強化コレステロール対策トクホ茶飲料の販売実績は年100万ケース強、疾病リスク低減Caトクホの発売は未定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/2959/
 最後に「BTJジャーナル」09年5月号(第41号)のコンテンツを目次にて紹介します。こちらのコンテンツは全文を無料でご覧いただけますので、ぜひお楽しみください。
                         BTJ編集長 河田孝雄
P.2 アカデミア・トピックス
09年補正予算で科学技術バブル
文科省は基金で90億円×30課題
P.5 リポート
分子生物学会春季シンポジウム
宮崎シーガイアから黎明の曙光
P.10 キャリア
科学技術分野文部科学大臣表彰
若手科学者賞のバイオ系24人
P.13 コミュニティ
インフルエンザ研究者交流の会
P.14 BTJアカデミック・ランキング
補正予算関連記事が上位に

P.15 専門情報サイト「FoodScience」
文科省の「給食基準」通達

P.19 広告索引