毎週金曜日のバイオテクノロジー(BTJ)メールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田孝雄です。
 今日金曜日(6月5日)午前中は、有楽町で開かれている、うま味研究会 公開シンポジウム「食における味とにおいの接点」を聴いています。
 うま味研究会は、1982年発足で、京大の伏木亨さんが代表をお務めです。まずは東大の東原和成さんが「食の化学感覚シグナルのマリアージュ」と題した講演をなさっています。いろいろな生物のゲノム解析は、この分野の研究でも大きな意味を持っています。この分野の成果発表の論文は高IF(インパクトファクター)ジャーナルのオンパレードという感じ。社会との接点も明確で非常に興味深い分野と思います。
 昨日は、京大の山中伸弥さんの講演「iPS細胞研究の可能性と課題」を、大正製薬が支援している生命科学フォーラムにてうかがいました。山中さんは08年12月、平成20年度上原賞を受賞なさいました。
 この講演で山中さんは、京都大学再生医療用iPSバンクを5年のうちに整備していくと表明なさってました。日本が得意とする徹底的な品質管理が、国際競争の中で独自性を発揮するポイントになるとお話しでした。
 HLAがホモ型という特殊な方々を50人集めると、日本人の90%をカバーできるHLAを揃えることができる。そのたまには2万数千人の方について遺伝子を調べる必要があるとのことです。
 新しい技術を社会に広めるには、安全性の確保というのは大きな課題となり、分析技術の進歩によりますます、やるべきこと、できちゃうことが増えてくるわけで、まあ大変だな、とiPSについても感じました。
 できるだけ安心してご利用いただくには、ユーザーに能動的に選んでもらうようにする、というのが1つポイントになりそうです。受動的リスクに比べ、能動的リスクにすると許容度は1000倍高まると、5月の長崎の日本栄養・食糧学会のシンポジウムで、食品総合研究所の日野明寛さんが紹介なさってまして、「なるほど」と思いました。
 一昨日は、09年4月に上北沢に移転した東京都臨床医学総合研究所で、田中啓二さんにお話しをうかがえました。1カ月でCell誌に3報も発表するなんでびっくりです。「5~6年取り組んできた研究がたまたま同じ時期にパブリッシュになった」とお話しでした。
 記事にとりまとめて参ります。メール原稿の締め切り時間が来ましたので、今日はこの辺で失礼します。
※ここ1週間でとりまとめた記事リスト以下に示すので、ご覧ください。
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http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/
伊藤園、カテキン強化コレステロール対策トクホ茶飲料の販売実績は年100万ケース強、疾病リスク低減Caトクホの発売は未定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/2959/
続報、「Green Tea」急成長企業を買収したCoca-Cola社、日本でカテキンを加えたコーラを6月8日発売、健康志向「プラス」ブランドの第2弾
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/2955/
急増する日本の大学からの特許出願、バイオ分野の大学特許は論文など非特許文献の引用数が日本特許平均の70倍
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/2948/
安田賢二・医科歯科大教授がKASTプロで1サイクル4秒のPCR、「防衛省とも協力」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/2860/
ロシュ、インフルエンザH1N1検出研究用試薬を発売、所要時間を90分に半減
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/2854/
続報、「プロテクト乳酸菌」を商標出願したサントリー、細胞壁の厚さが免疫に効く
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/2852/
第1回βグルカンシンポ6月5日開催、ADEKA、オリエンタル酵母、群栄化学、DSウェルフーズ、ユニチカが企画
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/2796/
  
インフルエンザ研究者交流の会、7月3日から5日に第23回シンポを東大医科研で開催、プログラム変更でH1N1に焦点
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/2780/
NITEと感染研、兵庫と大阪の新型インフル9株もゲノム解読、プライマー情報も公開
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/2777/
 最後に「BTJジャーナル」09年5月号(第41号)のコンテンツを目次にて紹介します。こちらのコンテンツは全文を無料でご覧いただけますので、ぜひお楽しみください。
                         BTJ編集長 河田孝雄
P.2 アカデミア・トピックス
09年補正予算で科学技術バブル
文科省は基金で90億円×30課題
P.5 リポート
分子生物学会春季シンポジウム
宮崎シーガイアから黎明の曙光
P.10 キャリア
科学技術分野文部科学大臣表彰
若手科学者賞のバイオ系24人
P.13 コミュニティ
インフルエンザ研究者交流の会
P.14 BTJアカデミック・ランキング
補正予算関連記事が上位に

P.15 専門情報サイト「FoodScience」
文科省の「給食基準」通達

P.19 広告索引