皆様、明けましておめでとうございます。水曜日を担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。
 2009年、日経平均株価は上昇して明けましたが、依然、政治や景気の先行きの不透明さを表すニュースが新聞紙上をにぎわせています。ハイリスクのバイオ分野に投資を振り向ける余裕がなくなる企業や投資家がいる一方で、今が参入のチャンスと指摘する声もあります。皆様の研究開発や事業化の取り組みにとって、09年はどのような年になるでしょうか。
 日経バイオテク・オンラインでは、お正月に37人の識者に「新春展望」を寄稿いただきました。1月5日にはそれに引き続いて、バイオ部に所属する各記者が09年の展望を「記者の目」としてまとめました。09年を見通す手掛かりになると思いますので、その内容をかいつまんで紹介しましょう。
 記者として、そろそろ中堅の域に入りつつある増田智子は、09年には医工連携と幹細胞研究の分野で大きな進展があるのでは、と注目しています。08年は高速シーケンサーとiPS細胞関連を主に追いかけていましたが、今年はどんな新しいテーマを発掘してきてくれるでしょうか。その着眼点に期待しています。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8601/
 Biotechnology Japanの編集長を務める河田孝雄は、超高速シーケンサーの本格的離陸によって、生命科学研究が一変する年になると見ています。BTJジャーナルおよびBTJアカデミックの編集長として、幅広い分野に関心を持っていますが、目下、注目しているのは研究成果の客観的評価法に関する新しい動きについてのようです。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8630/
 日経バイオテク副編集長の河野修己は、イノベーション創造機構による公的資金の投入よりも、むしろ薬価制度改革の実現こそがバイオベンチャーの成長に寄与すると指摘します。河野自身は、デスクとして若手の指導係を務める一方で、記者として今年も全国紙が後追いするようなスクープ記事をものにしてくれることでしょう。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8632/
 持ち前のフットワークで医薬と環境の2つの分野をカバーしてきた久保田文が注目しているのは、セルロース系バイオマスを原料としたものづくりです。久保田は1月1日に当編集部から日経メディカル編集部へと異動しました(しばらくは兼務で日経バイオテクの仕事も手伝ってくれますが)。今後、臨床現場や医療制度などの問題にも鋭く迫るジャーナリストとして活躍してくれることを期待しています。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8628/
 久保田に代わって、日経ビジネス編集部からバイオ部に異動してきた星良孝は、足下の金融危機がいい意味でバイオ産業の転機になるとにらんでいます。既存事業の成長に限界を感じた企業が、医療やエネルギーなどのインフラにかかわる領域として、バイオに目を向けるのではというわけです。星は日経ビジネスでは化学、エネルギー、工作機械などさまざまな業界を担当しましたが、大学では獣医学を学んできました。バイオ部の取材ネットワークを強化する上でも貴重な戦力になってくれそうです。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8629/
 かく言う私が今年注目しているのは、ワクチン、バイオシミラー、遺伝子治療薬などのバイオロジクス分野です。とりわけワクチンに関しては、国内外のメーカーによる合従連衡が急速に進展するなど、大きな動きがありそうです。ただし、ワクチンの問題は水面下ではある程度決着していて、むしろこれからの課題はバイオシミラーだという声が聞こえてきます。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8616/
 このスタッフで取り組んだ09年の最初のイベントは、日経バイオテク本誌のリニューアルです。その内容については、来週水曜のBTJメールの中で紹介させていただきますが、「広く・深く・分かりやすく」をキャッチフレーズに、幾つか新連載や新コラムを設け、より多くの読者の皆様に満足いただける内容に誌面刷新したつもりです。日経バイオテク本誌をご購読いただいていない方は、この機会にぜひ、購読を検討してください。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/index.html
 バイオ部では、日経バイオテク本誌、日経バイオテク・オンライン、Biotechnology Japan、その他さまざまな媒体で、バイオ産業の今をお伝えしていきます。日経BP社バイオ部を、本年もぜひ、よろしくお願いします。
                     日経バイオテク編集長 橋本宗明
 ご意見があれば以下のフォームからお願いします。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
 
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
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応募143件から採択されたのは24件、
BTJで昨年末から最も注目されている
スーパー特区(先端医療開発特区)を
解説図入りでリポート。
昨年末発行のBTJジャーナル08年12月号を
ぜひお楽しみください。
BTJジャーナルのダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp
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 バイオ研究者のスキルアップやキャリアアップに役立てていただきたい月刊のPDFマガジン「BTJジャーナル」08年12月号を先月末に発行・公開しました。
 連載「大学は今」の第12回は、今最注目のスーパー特区を解説しています。先端医療開発特区には応募143件のうち24件が採択と、2008年11月18日に発表されました。08年6月に閣議決定した「骨太の方針2008」に基づく革新的技術特区(スーパー特区)の第一弾です。
 直ぐに新たな予算が付く施策ではないのですが、研究資金の効率的な運用や、開発初期から規制当局側と協議できるなどの魅力があります。
 詳しくは、ただいま公開しているBTJジャーナル08年12月号P.2~5の記事「動き出したスーパー特区、規制改革に向けた議論も開始」をご覧ください。
※以下は、BTJのスーパー特区の関連記事です。第2パラグラフ以降は、日経バイオテク・オンライン(NBTOL)、あるいはBTJアカデミック(BTJA)の有料購読者の方々のみがご覧いただけます(ただし一部の記事はBTJAではご覧いただけません)。
 BTJジャーナル08年12月号はダウンロードするとでは全文を無料でご覧いただけます。
BTJジャーナル08年12月号のダウンロードはこちらから
http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj0812
経産省の09年度バイオ関連予算、補正予算含め、幹細胞の基盤技術開発に20億円
NBTOL:https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8651/
BTJA:http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20058651
ジェイ・エム・エス、スーパー特区に参画して自家血清採取バッグを再生医療用医療機器として開発へ
NBTOL:https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8598/
スーパー特区の3次元複合再生組織製品開発プロジェクト、3次元の骨、軟骨、複合型再生皮膚の開発目指してシンポ開催
NBTOL:https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8599/
BTJA:http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20058599
大日本住友製薬、脊髄損傷治療薬候補のセマフォリン阻害剤でスーパー特区に参加、実用化に期待
NBTOL:https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8295/
BTJA:http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20058295
理化学研究所、慶応義塾大学、研究・教育だけでなく資金獲得も目指した包括連携
NBTOL:https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8244/
BTJA:http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20058244
スーパー特区に採択されたナカシマメディカル、個別化人工関節の実用化を加速へ
NBTOL:https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8092/
オンコセラピー・サイエンス、来年2月に抗がん剤の治験開始予定
NBTOL:https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7934/
富士ソフト、東大附属病院、錦糸町に細胞プロセッシングセンター開設、採択されたスーパー特区制度に期待
NBTOL:https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7784/
BTJA:http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20057784
続報、スーパー特区に24プロジェクトが採択
NBTOL:https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7742/
BTJA:http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20057742
ライフサイエンス分野の規制改革を検討へ、甘利大臣が規制改革会議に指示
NBTOL:https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7067/
BTJA:http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20057067
スーパー特区、がん治療ワクチンの実用化推進で2グループが応募
NBTOL:https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6484/
BTJA:http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20056484
訂正、スーパー特区の公募件数は143件に
NBTOL:https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/5957/
BTJA:http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20055957
 「BTJジャーナル」のPDFファイルは、次のサイトでダウンロードしてください。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 08年12月号(第36号)のコンテンツを目次で紹介します。
P.2 「大学は今」第12回
動き出したスーパー特区
規制改革に向け議論開始
P.6 特集リポート
生物物理学会・BMB2008より
若手研究者の支援が焦点
P.10 論文被引用とキャリア
客観的評価とhインデックス
P.14 BTJアカデミック・ランキング
続報、スーパー特区採択がトップ
P.15 専門情報サイト「FoodScience」
ヨウ素取り過ぎ日本
P.16 BTJセミナー・レビュー
再生医療「産業化」への鍵
P.18 広告索引
 ぜひ「BTJジャーナル」をダウンロードしてお楽しみください。パソコンでご覧いただくと、リンク先の情報もすぐに入手できます。プリントアウトをお読みいただくなら、カラーをお勧めします。
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn
 BTJジャーナルは、次のサイトでPDFファイルをダウンロードしていただくと(無料)、ご覧いただけます。オープンアクセスに対応した新タイプのジャーナルですので、ぜひお楽しみください。
                         BTJ編集長 河田孝雄
 ご意見などは以下のフォームから受付します。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html