こんにちは。水曜日を担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。
 本日はクリスマスイブです。クリスマスが近づくと、都内各所でイルミネーションが飾られているのを目にします。クリスマスカラーというと、白、緑、赤のイメージがありますが、イルミネーションではブルーが流行のようです。ブルーのイルミネーションは、人工的で冷たい印象がありますが、聖なる夜の静謐な気分にぴったりくるのなのかもしれません。
 先日、滋賀県長浜市の長浜バイオインキュベーションセンターに本社を置く日本アドバンスドアグリというアグリ系のベンチャーを取材してきました。詳細は後ほど日経バイオテク・オンラインで紹介しますが、この会社は液晶テレビなどに用いるバックライトを用いた植物工場用の照明システムを開発・販売しようとしています。植物栽培用の照明システムとしては、通常の白色光を発するもの以外にも、青や赤など特定の波長の光だけを出すライトも用意しており、どの波長の光を当てると、植物の生育にどんな影響があるかを、大学などと共同研究しているところだといいます。同社の辻昭久社長によると、「青い光を当てて栽培すると、葉の中の栄養分が増えるようだ」とのこと。光の波長は人間の心理に影響するだけでなく、生物の成長にも何らかの影響を及ぼすのでしょう。
 アグリ関連の話題をもう1つ紹介します。先日、あるアグリ系ベンチャー企業のプレゼンテーションを聞く機会がありました。「まだ記事などで取り上げられたくない」ということでしたので、社名などは匿名とし、事業内容も詳細には書きませんが、一言でいうと、根粒菌をはじめとする土中微生物を活性化することによって、作物の育成をよくするというコンセプトの肥料の販売を目指しているとのこと。微生物の増殖と作物の育成を関連付けるデータがまだ十分には取られていないようでしたが、既にアジアの幾つかの国で、現地のアグリ系企業と提携して試験栽培を実施し、良好な栽培状況であるため、近々、販売委託の契約を結べそうな見通しで
あるとのことでした。
 アグリ分野は、日本では農協を中心に強固な流通ネットワークが確立されているため、新規参入は簡単ではないという話を聞きます。また、日本よりも食糧問題が深刻なアジアなどでの方がこの手の製品が受け入れられやすいという事情があるのかもしれませんが、日本よりもむしろ海外での展開を先行させているのが印象に残りました。
 たまたま、記者の久保田がメビオールというアグリ分野のベンチャーの記事を書いていましたが、この会社も、施設園芸に利用する栽培システムを、国内だけでなく、中東や米欧に販売することを計画しているようです。食糧問題などを考えれば、アグリ系の企業のビジネスチャンスは、日本よりもむしろ海外にあると考えた方がよさそうです。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8328/
 日経バイオテクでは今年半ばから環境分野の記事を強化してきましたが、来年からはアグリ分野も一層充実させていきます。医薬、医療、食品、環境、農業に基礎科学も加え、バイオ関連企業の事業化の取り組みや、規制の動向をカバーした日経バイオテクのご購読を、ぜひ、ご検討ください。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/index.html
 さて、月、水、金の週3回、皆様にお届けしていますBTJ /HEADLINE/NEWSの08年の配信は、本日で最後になります。09年は1月5日からBTJ /HEADLINE/NEWSの配信を始めます。
 また、日経バイオテク・オンラインの有料記事の配信も、緊急性の高いニュースを除いて08年12月22日から1月4日までお休みさせていただいています。ただし、例年通り、年末(12月31日)には2008年に日経バイオテク・オンラインに掲載したニュースの閲読TOP50を紹介します。また、2009年元旦には識者による「新春展望」を用意しています。ぜひともご覧ください。
 年末に向けて、景気の先行き不透明感は増す一方ですが、ここらへんで底を打ち、皆様が明るい新年を迎えられることをお祈り申し上げます。09年も日経バイオテクおよびBiotechnology Japanをよろしくお願いします。
                     日経バイオテク編集長 橋本宗明
 ご意見があれば以下のフォームからお願いします。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
 
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長寿の日本が誇る大豆食をBTJジャーナルで特集リポート
兵庫県健康財団会長の家森幸男・京都大学名誉教授が制作を主導した「大豆のうた」、歌手グループのクッキーズが第8回国際大豆シンポジウムで英語版も披露
BTJジャーナルのダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp
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 バイオ研究者のスキルアップやキャリアアップに役立てていただきたい月刊のPDFマガジン「BTJジャーナル」08年11月号を先月末に発行・公開しました。
 リポートは「大豆研究の最前線」。大豆は日本の長寿に貢献していると見られている食材。今回のリポートでは、11月9~12日に東京・新宿で開かれた第8回国際大豆シンポジウムで議論された大豆の健康効用の話題を中心にお届けします。
 11月11日夜開催のスペシャルディナーブッフェでは、兵庫県健康財団が04年に制作した「大豆のうた」を、歌手グループのクッキーズが披露しました。07年10月には英語版「Soy Song」も制作。22カ国から250人が参加した国際シンポでは、この英語版が中心に紹介され、英語版の歌を収録したCDも会場で配布されました。
 この曲の制作を主導したのは、兵庫県健康財団会長の家森幸男・京都大学名誉教授。世界保健機関(WHO)の心血管疾患疫学研究調査を世界の60カ国以上で実施し、日本人の長寿の秘訣が日本食にあることを見いだしました。
 詳しくは、ただいま公開しているBTJジャーナル08年11月号の「大豆研究の最前線」リポート記事にてご覧ください。全文を無料でご覧いただけます。
※以下は、BTJのダイズおよびダイズ種子(大豆)の最近の関連記事です。
海外発表、DOE Joint Genome Institute、ダイズゲノムの解読を完了、配列データを公開
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8274/
大豆胚芽パスタで糖尿病性胃不全まひが改善、プロスタグランジンD2シンターゼの発現をイソフラボンが誘導
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7650/
東京農工大、米Harvard大、ニチモウ、大豆発酵素材ImmuBalanceがアトピー改善、ピーナツアレルギーに続く成果
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7597/
米Ausio社、大豆イソフラボンから合成したS-エクオールのフェーズIを08年夏開始、アジア市場向け開発は日本の製薬企業と提携へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7525/
写真更新、イソフラボンの遺伝子領域や腸内細菌代謝の新知見、フジッコが第8回国際大豆シンポで4題の成果発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7480/
続報、自給率22%を100%へ、国産ダイズ品種のゲノム解読に生資研・STAFF研で454 FLXが本格稼働
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/5860/
 ただいまBTJジャーナル08年11月号で大豆研究の最前線リポート記事の全文を無料でご覧いただけます。ぜひご覧ください。
 「BTJジャーナル」のPDFファイルは、次のサイトでダウンロードしてください。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 08年11月号(第35号)のコンテンツを目次で紹介します。
P.2 連載「大学は今」第11回
東京大学医科学研究所の
論文偽造報道騒動を検証
P.5 特集リポート
第8回国際大豆シンポジウム
腸内細菌叢の個人差に脚光
P.11 ノーベル賞研究室とキャリア
菊地和也・大阪大学大学院教授
P.14 BTJアカデミック・ランキング
スーパー特区24件採択がトップ
P.15 専門情報ウェブサイト「FoodScience」
バナナダイエット事件の真相
P.18 広告索引
 ぜひ「BTJジャーナル」をダウンロードしてお楽しみください。パソコンでご覧いただくと、リンク先の情報もすぐに入手できます。プリントアウトをお読みいただくなら、カラーをお勧めします。
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn
 BTJジャーナルは、次のサイトでPDFファイルをダウンロードしていただくと(無料)、ご覧いただけます。オープンアクセスに対応した新タイプのジャーナルですので、ぜひお楽しみください。
                         BTJ編集長 河田孝雄
 ご意見などは以下のフォームから受付します。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html