毎週金曜日のメールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田です。今週は先々週、先週に引き続き、近く発行する「日経バイオ年鑑2009」の編集作業に注力しており、編集・校正作業がほぼ終わりました。
 今週一番おもしろいと思ったのは、次の記事です。
※BTJ記事
続報、「生活習慣病予防食」をクオール薬局が取り扱い開始、ニチレイフーズと三菱商事の合弁が販売する糖尿病食など
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7618/
 このメールの読者の皆さんは、食べ物の健康効用を追求する研究に関わっている方も多いかと思いますが、研究の成果は、商品回りでは、なかなか伝えることができないという実態があります。薬事法や健康増進法の規制があるからです。
 上記の「生活習慣病予防食」は商品名ではありませんが、なかなか魅力的な表現ではないでしょうか。
 ニチレイは、5年後の市場規模を、メタボリックシンドローム予防が1700億円、ダイエットが900億円、アンチエインジングが1000億円と想定しています。
 さて、今週は東京・新宿で開かれた、第8回国際大豆シンポジウム「Role of Soy in Health Promotion, Chronic Disease Prevention and Treatment」を取材しました。
 大豆の食品としての健康効用を議論する国際シンポジウムです。大豆の食品というと、日本やアジアが中心と思いますが、この国際シンポが日本で開かれるのは今回が初めてでした。
 今回のトピックの1つは、エクオールという、大豆イソフラボンの成分が、腸内細菌の働きで変化してできる物質の健康効果でした。
 エクオールが体内で作られる人の比率は、およそ日本人・アジア人では半分、欧米人は4分の1くらい、のようです。
 大豆の健康効果の一部は、イソフラボンの作用と考えられてますが、このイソフラボンの健康効果は、エクオールが作れる体質の人の方が恩恵を受けやすい、という研究が進んでます。
 エクオールを作れるようになるプロバイオティクスの研究も進んでます。
 第8回大豆シンポの記事は、現在のところ、以下の4本をまとめてます。ご覧ください。
※BTJ記事
大豆胚芽パスタで糖尿病性胃麻酔が改善、
プロスタグランジンD2シンターゼの発現をイソフラボンが誘導
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7650/
東京農工大、米Harvard大、ニチモウ、
大豆発酵素材ImmuBalanceがアトピー改善、ピーナッツアレルギーに続く成果
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7597/
米Ausio社、大豆イソフラボンから合成したS-エクオールのフェーズIを
08年夏開始、アジア市場向け開発は日本の製薬企業と提携へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7525/
写真更新、イソフラボンの遺伝子領域や腸内細菌代謝の新知見、
フジッコが第8回国際大豆シンポで4題の成果発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/7480/
 メール原稿の締め切り時間が迫ってまいりました。それでは今回はこのへんで失礼します。
 最後に先週末に発行・公開した「BTJジャーナル」08年10月号(第34号)のコンテンツを目次にて紹介します。最も権威がある世界の大学ランキングの記事は、ぜひご覧いただきたいです。皆様あるいは仲間の皆さんが卒業なさった大学は、ランキングのどの辺りの順位でしょうか。今週初めの早慶戦で、早稲田大学が六大学の優勝を決めましたが、今回の最新ランキングでも。早稲田大学が、慶應義塾大学の上の順位になりました。ぜひお楽しみください。
※「BTJジャーナル」08年10月号の目次
P.2 連載「大学は今」第10回
権威ある世界大学ランキング
日本の大学は35校がランクイン
P.7 特集リポート
日本が牽引する疲労の科学
脳の分子イメージングが鍵
渡辺恭良・理研センター長・大阪市大教授
P.11 連載「いいともバイオインフォマティスト」
第4回 舟橋啓・慶應義塾大学専任講師
P.14 BTJアカデミック・ランキング
論文の被引用の関連記事が人気
P.15 専門情報ウェブサイト「FoodScience」
中国産野菜でまた被害
P.16 BTJプロフェッショナルセミナーReview 
「Gateway開発記念10周年シンポジウム」(9月2日開催)

P.18 BTJプロフェッショナルセミナーReview 
「次世代シーケンサーが変えるバイオ研究の未来」(9月18日開催)
 ぜひ「BTJジャーナル」をダウンロードしてお楽しみください。パソコンでご覧いただくと、リンク先の情報もすぐに入手できます。プリントアウトをお読みいただくなら、カラーをお勧めします。
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                         BTJ編集長 河田孝雄
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