毎週金曜日のメールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田です。
 
 今日は今晩発行・公開予定の「BTJジャーナル」08年10月号の編集作業が大詰めです。好評の「世界の大学ランキング」や、国際肥満学会の特集記事を掲載します。
 さて今回は、メタボリックシンドローム(MetS)の話題をお届けします。
 
 先週金曜日と土曜日は、第29回日本肥満学会を大分市で取材しました。今のところ、下記の記事を報道しています。
 
8月にSelf-affirmed GRAS取得のカネカ甘草抽出物(LFO)、
DNAチップでメタボに効く機構を京大医と解析
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6988/
 
グル曹(MSG)は脳活動を上昇させて肥満を抑制する、味の素が相次ぎ3報論文発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6928/
 
味の素・慈恵医大・早大、カプシノイドは消化管迷走神経を介し
BAT特異的に交感神経活動を亢進
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6926/
 
 MetS対策に役立つ機能性成分の記事を、PPAR関連でこれまで多く報道してきましたが、PPARのサブタイプの役割はまだまだ未解明の部分も多いことを、今回改めて知りました。
 
 内臓脂肪計の商品化が暗礁に乗り上げている件も含め、肥満学会のアップデイト情報をBTJの記事にとりまとめるとともに、現在編集中の「日経バイオ年鑑2009」にも反映させていきます。
 
 今週は、本日まで東京・千代田で開かれた「CBI学会2008年大会 ─疾病経路網からの疾患と創薬-とくに核内受容体とメタボリック症候群および関連疾患に焦点を当てて」の一部を一昨日と昨日、取材しました。
 
 一昨日午前中のプログラムである女子栄養大学の香川靖雄・女子栄養大学副学長の講演「核内受容体とメタボリックシンドローム」は、人類遺伝学から生化学・分子生物学、臨床まで幅広く、全体像を理解するのにたいへん有益だったと、思いました。
 
 核内受容体は多くのものが、朝のスイッチといわれるるE-boxを持っているので、解析の際にはいつやった実験かを意識することが必要なようです。
 
 上記のMetSの肝となる核内受容体の代表ともいえるPPARはE-boxを2個、E-box類似の配列を2個、合わせて4個も持っているとのことです。
 
 「時間栄養学」が重要と、香川さんは提唱なさっていました。明るい光に当たることともに、朝食事をすることが、体にスイッチを入れる重要なシグナルになっていることが次々と分かってきました。
 
 体内時計は、日本の研究グループが世界的に優位にある代表分野の1つです。「時間栄養学」も今後ますます楽しみです。
 
 体内時計の研究では、上田泰己さんをはじめ、システムバイオロジー分野の研究者が活躍してます。今晩発行・公開するBTJジャーナルでは、慶應義塾大学で新たなチームを立ち上げた、舟橋啓さんに、「いいともバイオインフォマティスト」連載の第4回に登場していただきます。
 
※BTJの関連記事
文科省・科学技術政策研究所が「サイエンスマップ2006」取りまとめ、臨床医学研究と植物科学研究がポストゲノムでつながる
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/3632/
 
遺伝子発現変動の解析では要チェック、理研が体内時計遺伝子の出力遺伝子をウェブ公開、「北大とヒト検証も」と上田泰己チームリーダー
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/0679/
 
榛葉繁紀・日大准教授ら、MetSのリスク高める時間不規則勤務の機構を時計遺伝子
BMAL1のKOマウスで解析、BMAL1発現を高める悪玉の脂肪酸はアラキドン酸
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/8210/
 
理化学研究所、体内時計が停止するメカニズムを細胞レベルで解明
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/7726/
 
山之内、理研
ほ乳類の体内時計遺伝子ネットワークを解明
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2002/8574/
 メール原稿の締め切り時間が迫ってまいりました。それでは今回はこのへんで失礼します。
 
 最後に先月末に発行・公開した「BTJジャーナル」08年9月号(第33号)のコンテンツを目次にて紹介します。今晩10月号を発行・公開すると、ダウンロードサイトが混み合いますので、お早めにご覧ください。
 
2 連載「大学は今」第9回
ポスドクの就職率が向上
キャリアパス多様化促進
5 特集リポート
植物代謝パスウェイ
山崎真巳・千葉大准教授
村中俊哉・横浜市大教授
ハウス食品ソマテックセンター

10 NIH「研究者役人」に学ぶ
笠岡(坪山)宜代
国立健康・栄養研上級研究員

12 BTJアカデミック・ランキング
スーパー特区の記事が人気

13 専門情報ウェブサイト「FoodScience」
事故米とメラミン

14 BioJapan2008プレビュー

18 広告索引

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                           BTJ編集長 河田孝雄
 
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