現在、東京は一橋講堂でオミックス医療研究階会を取材しています。
 
 先週は皆さん、大勢、横浜にお越しいただき本当にありがとうございました。おかげで、BioJapan2008は前年の1.5倍の来場者をお迎えする盛り上がりとなりました。中日の夕方に開催したハッピーアワーにも80以上の機関・団体がワインやお国自慢のお酒などを提供していただき、皆で幸せになる経験もいたしました。
 来年もこの企画は絶対に継続したいと思っておりますので、どうぞご期待願います。
 
 この不況下にも係わらず、BioJapan2008が大盛況に終わった原因はあまたありますが、今回は新たにバイオプラスチックなど環境・エネルギー分野を取り上げたことも大きかったと思います。
 
 また、日本製薬工業協会の全面協力により、国内外70社以上の製薬企業が我が国のバイオベンチャーや大学とコンタクトするために参加しました。バイオベンチャーも300社は越えています。インターネットによるビジネスパートナリング・マッチングソフトも1000社・個人が参加、会期中に859件以上の面談が実行されました。北海道のバイオベンチャーイーベックのように、5500万ユーロでドイツBoehringer Ingelheim社に抗体を導出する成功例も出ました。
 
 やっと我が国でも、米国のBIO2007のように真の意味で”オープンイノベーション”が可能となったと確信しております。ただ物を売る展示会から、共同開発やライセンスアウトするパートナーや投資家を見つける次世代の展示会にBioJapnが急速に成長いたしました。
 
 来年はグリーンバイオの強化に加え、食糧など新しいテーマにも挑戦いたします。
 
 どうぞ皆さん、2009年10月7日から9日、横浜で開催するBioJapan2009で、またお会いいたしましょう。
 
               Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満 
ps 
 BioJapan2008の影の主役はサブプライム問題でした。これがどんな影響をバイオ産業に与えるか? 国内外の識者に聞いてみたところ、欧米の関係者が案外冷静で「確かにIPOのウインドウは暫く閉まるだろうが、バイオベンチャー投資ではつき物。バイオベンチャーは銀行の融資で研究開発を行っていないので影響は軽微だろう。製薬企業はサブプライムには手を出していないし、世界各国が需要創造のために公共投資するため、医療はむしろ市場拡大するのではないか。バイオベンチャーからの技術導入も継続する」といった意見が多かったです。
 
 実際、米国のダウジョーズの株式指標は今年1月から10月6日までに22%低下しましたが、AMEX BIOINDEXとNASDAQ BIOINDEXはそれぞれ6%と5%の下落で済んでいます。金融危機だからこそ、医療やバイオは手堅く投資のディフェンス銘柄になっているのです。
 
 しかし、残念ながらこうした事情は我が国では通用いたしません。
 
 日経平均よりも日経バイオテクバイオインデックスの方が下落率が高い状況です。これはホリエモンショックの新興市場バブル崩壊に加え、現在上場している企業が2年前から業績の下方修正を繰り返し、投資家離れを引き起こしていたことが大きいと思います。アンジェスやタカラバイオなど数社を除き、自立的な成長を可能とするビジネスモデルと知財を持っていないことに、投資家があきれ果てた結果といえるかも知れません。
 
 但し、イーベックのような企業も出てきました。我が国で臨床開発を行っている企業も30社程度にのぼり、いよいよ我が国でも知財と事業モデルとコンプライアンスを備えた国際競争力を持つベンチャー企業もいくつか台頭してきました。彼らこそ日本の未来であります。
 
 2009年はこうしたベンチャーを再生し、我が国にイノベーションシステムを復活させる年であると、思っています。
 
 今多数のベンチャー企業の苦しみの声が聞こえます。しかし、この整理再編成地獄を乗り越えたら、国際的に通用する強いベンチャー企業が我が国にも生まれるのです。どうぞ、それまで頑張りましょう。
 
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<<BTJブログWmの憂鬱>> 
最新一週間の記事  http://blog.nikkeibp.co.jp/bio/miyata/ 
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2008-10-15
BTJブログWmの憂鬱08年10月15日、BioJapan2008、ついに開幕!
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6764/
 
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2008-10-14
BTJブログWmの憂鬱08年10月14日、明日!BioJapan2008いよいよ開幕!
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6706/
 
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「植物代謝パスウェイ・メタボロミクス」を特集した「BTJジャーナル」08年9月号を発行・公開しました。
研究者の方々が作成したパワポ図も多数掲載してます。せひご覧ください。
関連の漢方・生薬の記事もどうぞ。
BTJジャーナルのダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp 
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 バイオ研究者のスキルアップやキャリアアップに役立てていただきたい月刊のPDFマガジン「BTJジャーナル」08年9月号を、先月末に発行・公開しました。
 
 特集リポートは「植物代謝パスウェイ・メタボロミクス」。08年7月の第5回植物メタボロミクス国際会議や9月の日本生薬学会などから、植物の代謝パスウェイ研究の最前線をリポートしています。メタボロミクスが加わって日本発の成果が続々と発表されています。千葉大学や横浜市立大学、理研、ハウス食品などの取り組みを紹介しました。
 
※この特集リポート関連のBTJアカデミックの記事は以下の4本です。BTJジャーナルの記事は全文をご覧いただけます。
 
2008-07-29
千葉大・徳島文理大・理研PSC・NAIST、漢方処方の性格付けにメタボロミクスが有効
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20054862
 
2008-09-10
横浜市大・理研・常磐植物化学研ほか、組み換え酵母でグリチルリチン・アグリコン
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20055821
 
2008-09-09
理研・横浜市大・千葉大・常磐植物化学研、甘草の甘味成分グリチルリチン生合成の鍵酵素を解明
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20055810
 
2008-09-03
ハウス食品がRNAiでタマネギの催涙成分を抑制、NZ研究機関との成果を相次ぎ論文発表
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20055675
 
※このほかの最近の生薬関連のBTJ記事
富山大・和漢医薬研、SNPマイクロアレイで人参類生薬を同定、天然薬物の標準化の第1弾 
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6599/
 
慶大漢方医学セ阿相客員教授ら、陳皮のヘスペリジンがミエリン形成のトリガー分子を活性化
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6027/
 
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 「BTJジャーナル」のPDFファイルは、次のサイトでダウンロードしてください。
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 「BTJジャーナル」08年9月号(第33号)のコンテンツを目次にて紹介します。
 
2 連載「大学は今」第9回
ポスドクの就職率が向上
キャリアパス多様化促進
 
5 特集リポート
植物代謝パスウェイ
山崎真巳・千葉大准教授
村中俊哉・横浜市大教授
ハウス食品ソマテックセンター
 
10 NIH「研究者役人」に学ぶ
笠岡(坪山)宜代
国立健康・栄養研上級研究員

12 BTJアカデミック・ランキング
スーパー特区の記事が人気

13 専門情報ウェブサイト「FoodScience」
事故米とメラミン

14 BioJapan2008プレビュー

18 広告索引

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                            BTJ編集長 河田孝雄
 
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