現在、品川でBTJプロフェッショナルセミナー「抗体医薬の現状と未来」で司会をしています。おかげ様で、満員。今回は10月1日に設立された協和醗酵キリンの創立記念セミナーでもあります。
 「抗体薬の開発に特化して、将来は米Genentech社、米Amgen社を追い越す企業になる」と開会の挨拶で宣言した協和醗酵キリンの松田社長も開会からずーっと出席していただき、最前列で聴講しています。

 確実にバイオ医薬の第二世代の技術突破が抗体医薬によって起こるという、確信をいだかせました。会場からの質問も鋭く、本当に提携を今考えるという具体的なものでした。今回のセミナーで、我が国の抗体医薬開発のネットワーク形成に貢献したことを実感しています。

 あらためて、BTJでこのセミナーの内容を紹介いたしますので、ご期待願います。

 BioJapan2008でも、抗体医薬のセミナーが目白押しです。満員札止めもありますが、下記のセミナーはまだかろうじて間に合います。
10月17日 午前10時から11時半 A-8 「抗体医薬」
10月17日 午前12時から午後1時 A-9 「ジェネティックデバイス」 次世代抗体

 さて、本日登場いたしましたのは、来週、10月9日にBioJapan2008のセミナーの事前申し込みを締め切ることをお伝えしたかったからです。どうぞ皆さん、我が国最大のバイオシンポ・展示会で世界のバイオネットワークの一員に加わりましょう。同時に開催されますJETROのBIOLIKも見逃せません。
 
 セミナーの予約はどうぞ下記のサイトよりお急ぎ下さい。
◎セミナー事前予約サイト
https://biojapan2008.com/public/application/add/37?lang=jp 

◎BioJapan2008ホームページ
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/
◎BioJapan2008出展企業
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/exhibitors/index.html 
◎JETROクラスター・企業ネットワーキング参加企業
http://www5.jetro.go.jp/newsletter/tigergate/clusterlist_ja.pdf/ 
 もうひとつ重要なことは、ビジネスパートナリングです。これを促進するソフトへの登録は、10月9日以降も10月17日まで受け付けます。どうぞ一人でも多くの方のご参加を期待します(登録・利用無料)。

 今や900社・個人が登録、会期が迫るにつれ登録数は増加しています。会期前と会期中に、このソフトを駆使して世界中のクラスターと面談の機会をもう300のアポイントが成立しました。

 これは使えます。
○ビジネスパートナリング・マッチング登録サイト(無料)
https://biojapan2008.com/public/application/add/37?lang=jp 

●●出展企業関係者●●も是非とも上記のサイトでご登録下さい。ガイドブック掲載では得られない、ネットワークと面談のチャンスがざくざくと得られます。
 BioJapan2008の会場で皆さんとお会いすることが楽しみです。
                Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満
◎◎BioJapan2008一押情報特集
http://biotech.nikkeibp.co.jp/NEWS/sp_show.jsp?spid=84 
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社会との接点で、学会の果たす役割は
「よく分かっていない」ことはどう伝えればいいのか
日本人類遺伝学会、日本糖質学会が、
エビデンスにこだわった情報提供をと、学会会員向けに注意喚起
BTJジャーナル08年9月号は植物代謝パスウェイ・メタボロミクスを特集してます。
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
アカデミア向けのスペシャルサービス「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp 
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 毎週金曜日のメールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田です。
 
 本日は、昨日に続き、東京大学鉄門講堂(本郷)で開かれている日本アミノ酸学会第2回学術大会「アミノ酸科学の新たな基盤形成と展開を目指して」を昼過ぎまで取材し、午後は同じ会場で「オミクス・ナノバイオ・機能性食品科学」講演会に、参加してます。
 
 午後の講演会は、東京大学大学院医学系研究科ニュートリプロテオミクス寄付講座が主催しています。寄付しているのは、エリナ。「07年4月に認可され、07年6月にスタッフが揃い、1年かけて立ち上げている」と、同講座の矢ケ崎一三・客員教授(主務:東京農工大学大学院教授)は開会の挨拶で話しました。「社会貢献の一環」と、エリナの磯崎和夫・代表取締役副社長も最初に挨拶しました。
 
 「運動器再生のためのインテリジェント型インプラントの創製」と題して講演した東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻(医学系研究科兼任)教授も、骨・軟骨形成のシグナル因子の関連などで、この寄付講座と共同研究を進めているとのことです。
 
※アミノ酸学会のBTJ記事
味の素が燃焼系アミノ酸の新エビデンス、
リジンは肝臓のAMPK活性化とマロニルCoA量低下で脂肪燃焼亢進、脂肪酸生合成抑制
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6457/ 
 
 今週とてもおもしろかったのは、人類遺伝学会です。
 
 日本人類遺伝学会第53回大会が今週日曜日(08年9月28日)から火曜日(9月30日)まで、パシフィコ横浜(横浜市)でサイエンスプログラムが実施されました。このうち、日曜日と月曜日に取材しました。
 
※人類遺伝学会のBTJ記事
2008-10-02
理研ジェネシス、SNPチップ検査システムの性能を薬物代謝酵素の遺伝子で確認
http://biotech.nikkeibp.co.jp/devnews/detaillist.jsp?id=20056407 
 
2008-10-01 
質量顕微鏡でプラーク脂質の中身が初めて分かった、
「動脈硬化の概念は今後大きく変わる」と、瀬藤・浜松医大教授
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20056357 
 
2008-09-30
日本人類遺伝学会、DTC遺伝学的検査に関する見解を発表、学会員らに提言
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20056331 
 
2008-09-30
横浜開催の人類遺伝学会大会は参加者が2年続けて1000人超、09年は品川、
10年は大宮で家族性腫瘍学会と共催へ
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20056321 
 
2008-09-29
人類遺伝学会、スーパーサイエンスハイスクール・コンソ、耳あか型のSNPを全国調査
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20056300 
 
 この5本の記事のうち、上から3番目の「DTC遺伝学的検査に関する見解」を、
今回のメールのメインの話題とします。
 
2008-09-30
日本人類遺伝学会、DTC遺伝学的検査に関する見解を発表、学会員らに提言
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20056331 
 
■記事本文の第1パラグラフ
 日本人類遺伝学会は2008年9月29日、「DTC(Direct-to-Consumer)遺伝学的検査に関する見解」を、記者会見を開いて発表した。パシフィコ横浜で開かれている第53回大会の中で、9月27日に開かれた理事会で決定し、9月29日に開かれた総会で発表した(関連記事)。記者会見には、同学会の理事で再来年の第55回大会の会長を務める福嶋義光・信州大学医学部教授(写真)と、高田史男・北里大学大学院医療系研究科臨床遺伝医学講座准教授、武藤香織・東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター公共政策研究分野准教授も出席した。同学会は、学会員および関係者に下記の提言を行う。
 
■第1パラグラフはここまで■
 
 そもそもは、さまざまな遺伝子検査が一緒にTVや雑誌などでとりあげられ、わかりにくい、誤解されている、という危機意識があるようです。次の3つがごちゃ混ぜになっている、今回はこのうち3)について、その中でも医療関係者が関与しない検査について、学会員向けに提言したものです。
 
1)外来生物(細菌・ウイルス等)の存在診断
→核酸検査
 
2)体細胞遺伝子変異の解析、遺伝子発現の解析
→体細胞遺伝子検査
 
3)生殖細胞系列遺伝子変異の解析
→遺伝学的検査
 
 「Genomics GoldRush」といわれるように、ゲノムワイドで調べた疾患関連遺伝子の成果が、トップジャーナルに相次ぎ発表になっている。その成果を知った一般生活者は、すぐにその成果の恩恵にあずかれるのでは、と期待するのだが、その期待に待ったをかける内容です。
 
 臨床的有用性評価の次の4段階のうち、少なくても第2段階まで評価が進まなければ、エビデンスとはいえない、という見解です。
 
第1段階 診断:診断、原因、予後の理解に役立つ
第2段階 治療選択:検査結果による個別の治療法の選択
第3段階 治療効果:死亡率、QOL
第4段階 社会的影響:費用対効果
 
 現在のDTC遺伝学的検査はいい加減すぎる、上記の第2段階までエビデンスができたら、医療関係者が関与して遺伝学的検査を進めていくべき、というのが、日本人類遺伝学会の見解です。しかし、このレベルのエビデンスが蓄積するまで、一般生活者は自分の遺伝子について遺伝学的検査をする機会を確保できなくてよいのでしょうか。
 
 「ビッグジャーナル発表の成果がすぐにDTC遺伝学的検査のビジネスにつながっている」という批判がありますが、ビッグジャーナル発表の成果がサービスや製品のプロモーションに直結しがち、というのは、生活習慣病のさまざまな治療薬全般にもいえることでは、と思います。
 
 厳密なエビデンスを求めるほど、小分子RNAやエピジェネティクスなど新たなネットワークが次々と明らかになっている現在、これまでの常識はくつがえっています。
 
 生活習慣病関連の最大のエビデンスは、コレステロール、LDLコレステロールと動脈硬化の部分かと思いますが、まだまだ分かっていないことも多いようです。分析の革新技術が、このエビデンス構築に大きな寄与をしています。
 
2008-10-01
質量顕微鏡でプラーク脂質の中身が初めて分かった、「動脈硬化の概念は今後大きく変わる」と、瀬藤・浜松医大教授
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20056357 
 
 一般生活者向けには「わからないことだらけ」という説明だけでは許されず、分かってもらうためには、何らかの単純化したメッセージにする必要があり、悩ましいところといえそうです。
 
 立派なジャーナルに次々と論文が載っても、そのエビデンスはのちほどくつがえることはよくあることです。
 
 日本糖質学会理事会がとりまとめた注意喚起も、社会と接点を意識した学会の活動としてとても重要なことですが、何をもってエビデンスというのか、いえるのか、いっていいのか、悩ましい限りと思います。
 
2008-08-18
「業界への関与で誤った宣伝に利用されぬよう十分留意を」、日本糖質学会理事会が糖質サプリメントへの注意喚起を会員向けニューズレターに掲載

■記事本文の第一パラグラフ
 日本糖質学会の理事会が「日本糖質学会会員の皆様へ─糖質サプリメントについて─」と題する見解をまとめ、日本糖質学会の会員向けニューズレターにて告知した(関連記事)。記事末尾に、この全文を掲載する。 
 
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20055181 
 
 そろそろメール原稿の締め切り時間が来ました。
 
 今月15~17日にパシフィコ横浜にて開催される「BioJapan2008」のセミナー、ぜひご参加ください。すでに定員に達したセミナーも多いのですが、下記サイトから早めの登録をお勧めします。
 
「BioJapan2008」の概要は下記をご覧ください。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/index.html 
 
セミナーの申し込みは、下記サイトからお願いします。
https://biojapan2008.com/public/application/add/37?lang=jp 
 
 それでは最後に「BTJジャーナル」08年9月号(第33号)のコンテンツを目次にて紹介します。
 
2 連載「大学は今」第9回
ポスドクの就職率が向上
キャリアパス多様化促進
 
5 特集リポート
植物代謝パスウェイ
山崎真巳・千葉大准教授
村中俊哉・横浜市大教授
ハウス食品ソマテックセンター

10 NIH「研究者役人」に学ぶ
笠岡(坪山)宜代
国立健康・栄養研上級研究員

12 BTJアカデミック・ランキング
スーパー特区の記事が人気

13 専門情報ウェブサイト「FoodScience」
事故米とメラミン

14 BioJapan2008プレビュー

18 広告索引

 ぜひ「BTJジャーナル」をダウンロードしてお楽しみください。パソコンでご覧いただくと、リンク先の情報もすぐに入手できます。プリントアウトをお読みいただくなら、カラーをお勧めします。
 
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
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ですので、ぜひお楽しみください。
                           BTJ編集長 河田孝雄