BioJapan2008の開催まで残り28日に迫って参りました。
 
 ややしつこいと思われるかも知れませんが、これから毎号、見所情報をお届け致します。わが国最大のバイオ展示会・シンポジウムですから、セッションも催し物も沢山あって、とても個人的な努力だけでは100%BioJapan2008をご利用頂けません。
 という訳で、これから10月15日から17日まで開催されるBioJapan2008の会期が終わるまでお付き合い願います。
 今回の一押しはグリーンバイオ。初の試みとして、バイオの新たな急成長市場であるバイオプラスチックやバイオフューエル、そしてバイオによる精密化学品生産(ホワイトバイオ)に焦点を当てたました。
 
 業界の関心も高く、今やセミナーも満員札止めが出る情況です。下記のセミナー申し込みサイトを開けて、注目セミナーやワークショップを今すぐ予約下さい。
●バイオジャパン2008セミナー事前予約サイト
http://biojapan2008.com/public/application/add/37?lang=jp 
 
 注目のセッションはまず「基調講演」(K-1、10月15日午前10時から)です。
 
 ポリL乳酸で世界市場を制した、米NatureWorks社の新CEOが来日、講演を行う。同社は帝人の出資を仰ぎ、いよいよ国際戦略に打って出る。どんな戦略を開陳するのか、注視すべきです。
 
 次世代のバイオプラスチックとして注目される「バイオマスからのポリエチレン生産」(E-7、10月16日午後3時から)も一押しだが、もうすぐ満員札止めになってしまいました。本邦初めて、ブラジルのブラスケン社がこの技術革新を発表します。バイオマスを原料に石油化学のコンビナートをそのまま活用できる可能性を秘めた、まさに技術突破です。
 
 技術を買うバイサイドの企業による講演もあるのが、BioJapan2008の目玉です。折角シーズを持ちながら事業化できないのは、ニーズを知らぬため。直接、バイオプラスチックのビッグユーザーの意見をしるセッションに注目です。
 「ユーザーから見たバイオプラスチックへの期待」(C-3、10月15日午後3時から)には、トヨタ自動車とNECの担当者が講演します。必見です。
 また、バイオプラスチックの世界の規制・支援や市場動向を日米欧の担当者が議論する「バイオプラスチック、パネルディスカッション」(D-11、10月17日午後3時から)も見逃せません。
 
 この他、多数ありますが、次の一押し情報でご紹介いたします。
 
 バイオジャパン2008に行けば、再生医療や細胞工学技術を最先端からライセンス、そして事業化の総てが分かります。どうぞ下記より、詳細をアクセスの上、セミナーの事前登録とビジネスマッチングにご登録願います。いずれも無料です。
 
●バイオジャパン2008セミナー事前予約サイト
http://biojapan2008.com/public/application/add/37?lang=jp 
●ビジネスマッチング
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/matching/index.html 
 どうぞ皆さん、会場でお会いいたしましょう。
                   Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満
 
●●BioJapan2008一押情報特集
http://biotech.nikkeibp.co.jp/NEWS/sp_show.jsp?spid=84

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医師養成数増加を契機に、グローバルな医療産業育成を目指せ
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 来週月曜に発行する日経バイオテク本誌9月22日号のビジネスレビュー欄に、09年度政府予算の概算要求の中から、バイオテクノロジー関連を抜粋したリポートを掲載しました。
 09年度のバイオ関連予算の概算要求の総額は、08年度の予算に比べて18.8%増の2946億円でした。この後、財務省による査定、復活折衝を経て、年末には09年度の予算が決まるわけですが、今年は自民党の総裁選や、衆議院解散総選挙を控えているだけに、すんなりと予算が通るかどうかは甚だ疑問です。各省庁の概算要求の中身については、日経バイオテクでぜひお読みください。
 
 さて、バイオ関連予算と直接結び付く話題ではないのですが、厚生労働省は09年度から医師養成数の増員という、大きな政策転換に踏み出す計画です。高齢者が増加する中で、医師や医療従事者に対する需要が増加するのは当たり前といえば当たり前の話なのですが、厚労省は医療費を抑制するために、むしろ医師数や病床数といった供給側を減らすことで、需要も押さえ込めるものと考えてきました。ところが、04年に臨床研修制度を変更したのをきっかけに、産科や救急医療、僻地医療などの現場で医師不足が顕在化しました。さらに、この問題が単に医師の偏在で片付けられるものではなく、そもそも医師の絶対数が少ないことに問題があると国も認め、医師養成数の増員に踏み切ったわけです。
 
 増員に大きく舵を切ったことで、これまでの医療費抑制政策は修正せざるを得ないでしょう。国は、今のところ社会保障費を抑制する方針自体は変えていませんが、医師の供給不足という問題に対して、供給量を増やして解決を図ろうというわけですから、需要が満たされた分、医療費の増加となって現れてくるのは当然だと思います。また、人口に占める高齢者の比率が増える中で、国民医療費をGDPの一定比率に押さえ込もうというのも無理があるように思います(もちろん、無駄を排除し、効率化を図ることは必要ですが)。いずれにせよ、09年度から開始する医師養成数増は、将来の医療費抑制策の見直しに向けたエポックメーキングな出来事であると理解しています。
 
 厚労省予算で着目したもう1つは、「世界に通ずる臨床研究拠点医療機関の整備」を新規に進めることです。厚労省はドラッグラグやデバイスラグの解消のために、国際共同治験のデータの受け入れに前向きに取り組んでおり、これを背景に製薬企業などは中国や韓国、その他アジアの医療機関を利用した、いわゆる“アジアンスタディ”を急拡大しています。そうした流れを受けて、海外の医療機関などと協調して研究計画を作ったり、一括した契約ができるようなグローバル臨床研究拠点を作ろうというわけです。
 
 これまで医薬品、医療機器産業では国際化が急速に進んでいますが、医療機関自体はサービス業ということもあって、グローバル化が進んでいるとはいえない状況です。中には海外の医療機関などと提携しているところはありますが、ごく少数です。しかし、国際共同治験の実施を背景に、海外の医療機関と連携して治験や臨床研究を実施しようと考える医療機関は今後増えてくるのではないかと考えます。
 国際共同治験やグローバル臨床研究の実施は、日本の医療にグローバルスタンダードを導入するきっかけにもなります。国によって承認されている医薬品や、治療方針などが大きく異なっていては、対照薬の選択などを含め、同じプロトコルで治験をやるのが困難だからです。もちろん、感染症の流行には地域差があり、薬物の代謝などには人種差があるわけで、すべてグローバルスタンダードに統一されるのがいいとはいえませんが、国を超えた医療機関の連携が進む中で、医療行為やそれに付随するサービスは、徐々にグローバルスタンダードに向かっていくものと考えます。
 さて、医療内容やサービスがグローバルスタンダード化していくのであれば、日本をアジアの高度医療拠点と位置付け、アジアの需要を取り込んでいく可能性が出てきます。つまり、医療サービス産業をグローバル産業とすることで、外部資金の獲得にも結び付くわけです。そうなれば医師や医療従事者を拡充しても、社会保障負担の増加にはならないようにできるかも知れません。
 
 もっとも、現状の医療供給体制は日本国内の需要さえ満たせていないわけで、海外の需要を取り込んでいくことなど不可能です。そのためにも医療費抑制政策は転換する必要があります。医師数増やグローバル拠点の整備をきっかけに、日本の医療を海外にも売り込めるような産業に育成することを視野に入れた政策を進めてもらいたいものです。
 
 最後に、10月15日から17日にかけてパシフィコ横浜で開催するBioJapan2009のご案内です。3日間に渡って、バイオのさまざまな話題によるセミナー、展示会、マッチングイベントなどを開催します。
 
 このうちセミナーに関しては、既に事前登録段階で満席になったものや、残席わずかのものが幾つかあります。まだお申し込みいただいていない方は、下記のサイトからお急ぎお申し込みください。
 
https://biojapan2008.com/public/application/add/37?lang=jp 
 
 また、会期中に効率よく商談や面談ができるよう、事前にアポイントメントを取れる「ビジネスマッチングシステム」を設けました。無料で受け付けていますので、こちらを利用してライセンシングやアライアンスに結び付けてください。
 
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/partnering.html 
 
                      日経バイオテク編集長 橋本宗明
 
 ご意見があれば以下のフォームからお願いします。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
 
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
 
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若手の会から始まった日本RNA学会
この7月の年会で10回目の区切り
BTJジャーナル08年8月号は、日本RNA学会を特集リポート
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
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「BTJアカデミック」はこちらから
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 若手の会から始まった日本RNA学会が、この7月の年会で10回目の区切りを迎えました。目玉企画「RNAミーティング10周年記念セッション」では、今後10年のRNA研究を担う日米の若手研究者が展望を語りました。
 
 「BTJジャーナル」08年8月号では、年会長の北海道大学の内藤哲教授らに話を聞きRNA研究の今を特集リポートしています。
 BTJジャーナルは、無料で全文をご覧いただけるオープンアクセス対応のジャーナルです。ぜひ、ぜひお楽しみください。
 「BTJジャーナル」は、次のサイトでPDFファイルをダウンロードしてお読みください。
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08年8月号(第32号)の目次は以下の通りです。
 
2 連載「大学は今」第8回
大学を早期退職して挑戦
鎌谷直之・前女子医大教授

5 特集リポート
第10回日本RNA学会年会
内藤哲・北海道大学教授
中村義一・東大医科研教授

8 ゲノムインフォマティスト
黒川顕・東工大教授
川島武士・OIST研究員

11 BTJアカデミック・ランキング
バイオマス環境の記事大躍進

12 専門情報ウェブサイト「FoodScience」
パンがカビないわけ

13 技術シーズ・レター

21 広告索引

 ぜひ「BTJジャーナル」をダウンロードして、お読みください。パソコンでご覧いただくと、リンク先の情報もすぐに入手できます。プリントアウトをお読みいただくなら、カラーをお勧めします。

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 BTJジャーナルは、オープンアクセス時代に対応した新タイプのジャーナルです。研究や教育、日常生活にご活用いただければ幸いです。
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                          BTJ編集長 河田孝雄