毎週金曜日のメールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田です。
 今日金曜日午後は、東京・戸山の国立国際医療センターで開催されている「日米ワークショップ 肥満対策への取り組み」の会場におります。国立健康・栄養研究所と栄養学若手研究者の集いの共催です。
 日本の伝統的な食事は、肥満対策に有効であると、世界中から注目されていまして、ご飯や、大豆、魚、海藻などの健康機能が注目されてます。
 
 ご飯と大豆は、それぞれ単独だと、たんぱく質中のアミノ酸の含量のバランスがあまり良くないのですが、ご飯と大豆とを一緒に食べると、アミノ酸バランスも良くなります。
 
 それで今週は大豆の話題を。大豆(ダイズ)のゲノム解読プロジェクトは、先行する米国に続いて、日本でも新型シーケンサーを導入して、食用大豆の品種について急ピッチで解析を進めています。ただいま記事とりまとめ中です。
 
 今週、東京の一部コンビニで先行発売になった、キッコーマンの「優(ゆう)黒ごま」が話題になってます。植物性乳酸菌で大豆を丸ごと発酵したヨーグルトタイプのデザート商品です。
 
 大豆ヨーグルトは太子食品や不二製油グループなどが先に商品化してますが、キッコーマンはまた違った切り口で強力なプロモーションを開始しました。
 
写真更新、ぬか床から分離した植物性乳酸菌YU株でキッコーマンが
大豆ヨーグルト商品化、YU株は生きて腸まで届きIgAを増やす
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/5460/
 
 日本人を元気にしたい、とキッコーマンとデルモンテの研究開発陣が協力して、4年の歳月を費やして開発したとウェブ情報に記載があります。
 
 この商品名の「優(ゆう)」にちなんで、「優」を象徴する旬の有名女性タレントを起用する、とのことで、「優は誰? キャンペーン」が9月1日まで実施されてます。
 ○○優、優○など、著明な女性タレントは大勢いるようですが、さきほどキッコーマンのウェブサイトを見まして、「蒼井優」ではなさそう、と思いました。
 
 蒼井優さんは、現在、ビオフェルミン製薬のコマーシャルなどに起用されています。
 
「人にはヒトの乳酸菌」のビオフェルミンを、大正製薬が傘下に、
7月1日に企業提携基本合意
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/4270/
 
 キッコーマン「優」にも用いられている植物性乳酸菌は、特別な定義があるわけではないのですが、カゴメの「ラブレ」の大ヒットによって、植物性乳酸菌の開発研究は活発になってます。下記記事のように有力企業が目白押しです。
 
※BTJの植物性乳酸菌の記事
日本ハム、アレルギー対策の事業化に邁進、検査キットは大豆も品揃え、
抗アレルギー植物性乳酸菌素材も事業化
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/9029/
 
広島菜漬けの山豊、カナダ国立研究所から導入した植物性乳酸菌発酵スターターの
実用化を拡大
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/7608/
 
大塚製薬、大豆イソフラボンの効果を高める乳酸菌の成果を栄養・食糧学会で
6報連続発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/3945/
 
月桂冠、植物性乳酸菌で発酵した融米造り酒粕は、肥満・脂肪や健忘、
脱毛を抑制する
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/3836/
 
キッコーマン、トマト・ナリンゲニンカルコンに植物性乳酸菌Th221を加えた
「アレルクリア プラス」を限定発売
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/0878/
DIC・沖縄発酵、ミヨシ油脂、ユニチカ、ヤマモリ、池田糖化、日清製粉、
ファーマフーズ、JT、ダイキンほか、5月の栄養・食糧学会でGABAの
健康機能発表ラッシュ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2003/6210/
 
ユニチカ、植物性乳酸菌GABAアスパラガスは血圧下げアレルギーを抑制、
免疫賦活ハナビラタケ、美肌コンニャクイモセラミドに続く
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2003/6192/
アサヒビール、免疫賦活効果を確認した発酵人参飲料の乳酸菌は、
植物性乳酸菌LbPl-4株、カゴメ「ラブレ」に続け
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2003/6183/
 
サントリー、京漬物の植物性乳酸菌S-PT84の腸管免疫活性化作用を免疫学会で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2003/3806/
ドクターズサプリ企業が花粉症対策サプリを発売、京大教授らが顧問の
イターナルライトが植物性乳酸菌を供給
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2003/3425/
 
カゴメ、植物性乳酸菌ラブレ菌発酵物の抗腫瘍作用を実証、殺菌しても効果変わらず
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2003/3074/
 
 メールの締め切り時間が迫ってきました。 新型シーケンサーの登場で飛躍を遂げる、ゲノム情報を基にした、食品・農業ビジネスは、今年10月15~17日にパシフィコ横浜にて開催される「BioJapan2008」のセミナーでも、重要テーマとして取り上げます。
 
 かずさDNA研究所の田畑哲之・副所長にモデレーターをおつとめいただく「新世代に入った農業ビジネス」というセッションです。果樹研究所の山本俊哉・チーム長に「DNAマーカーによる果樹・果実のDNA品種判別」、サントリーの田中良和・所長に「遺伝子組み換えによる新しい花の開発と商業化」と題してご講演いただきます。
 
 無料セミナーですので、ぜひご参加ください。早期に定員に達するセミナーも多いので、下記サイトから早めの登録をお勧めします。
 
「BioJapan2008」の概要は下記をご覧ください。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/index.html 
 
セミナーの申し込みは、下記サイトからお願いします。
https://biojapan2008.com/public/application/add/37?lang=jp 
 
それでは最後に「BTJジャーナル」08年8月号(第31号)の目次を紹介します。
 
2 連載「大学は今」第8回
大学を早期退職して挑戦
鎌谷直之・前女子医大教授

5 特集リポート
第10回日本RNA学会年会
内藤哲・北海道大学教授
中村義一・東大医科研教授

8 ゲノムインフォマティスト
黒川顕・東工大教授
川島武士・OIST研究員

11 BTJアカデミック・ランキング
バイオマス環境の記事大躍進

12 専門情報ウェブサイト「FoodScience」
パンがカビないわけ

13 技術シーズ・レター

21 広告索引

 ぜひ「BTJジャーナル」をダウンロードしてお楽しみください。パソコンでご覧いただくと、リンク先の情報もすぐに入手できます。プリントアウトをお読みいただくなら、カラーをお勧めします。

「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn

 BTJジャーナルは、次のサイトでPDFファイルをダウンロードしていただくと(無料)、ご覧いただけます。オープンアクセスに対応した新タイプのジャーナルですので、ぜひお楽しみください。
 
                          BTJ編集長 河田孝雄