毎週金曜日のメールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田です。
 今日は羽田空港7:15の飛行機で庄内空港に移動して、慶應鶴岡キャンパスで開催のバイオファイナンスギルド(BFG)第6期の実習に参加してます。
 午前中は頬の内側の細胞を綿棒でこそぎおとしたサンプルから、ゲノムDNAを抽出する一連の作業を2人共同で行いましたが、手先の器用さが必要は手順が多くて、ちょっとびっくりしてます。タッピングの加減というのも、不慣れな当方にとってはハードルが高いのです。結果が出るのは明日ですが、20近くの手順の結果得たものが、目に見えない状態なので、かなり不安です。
 
 今週は、月曜日の午後、理化学研究所横浜研究所・生命分子システム基盤研究領域・拡張遺伝暗号システム研究チームの坂本健作チームリーダーに、人工アミノ酸を、たんぱく質の任意の部位に導入する新しい成果のお話しをうかがいました。取材はとてもおもしろかったのですが、実際に記事をまとめようとしたら、最先端の成果がたくさんつまった内容でしたので、まとめるのに大分時間をかけることになりました。
 
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?jreq=btjnews&newsid=SPC2008081857700 
 
2008-08-19
ヨード・チロシンを組み込んだ人工たんぱく質の合成を、tRNA合成酵素のたんぱく質工学で実現、理研と東大が論文発表
 アミノ酸の種類を正しく見分け、適切なtRNAに結合させて、たんぱく質の合成工場であるリボソームまで運搬する酵素であるアミノアシルtRNA合成酵素(RSと略記)のたんぱく質工学で、人工アミノ酸だけに対応するRSを作り出すことに、理化学研究所と東京大学の研究グループが成功した(写真は、理化学研究所横浜研究所・生命分子システム基盤研究領域・拡張遺伝暗号システム研究チームの坂本健作チームリーダー)。好熱性古細菌由来のフェニルアラニルtRNA合成酵素(PheRS)の校正機能領域を、ヨード・チロシン(iodoTyr)に対応するように改変した大腸菌由来のチロシルtRNA合成酵素変異体(iodoTyrRS)に導入したハイブリッド型のRS(iodoTyrRS-ed)を創製。このiodoTyrRS-edを動物細胞で発現することにより、望みの部位にiodoTyrのみを導入したたんぱく質を動物細胞で合成できることを示した。
 水曜日は、つくばで8月18-20日開催の日本糖質学会を楽しみました。
 
※日本糖質学会の記事
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20055181 
 
2008-08-18
「業界への関与で誤った宣伝に利用されぬよう十分留意を」、日本糖質学会理事会が
糖質サプリメントへの注意喚起を会員向けニューズレターに掲載
 
 ポスター発表の内容など、確認した上で、記事を公開しますので、いましばらく
お待ちください。
 糖質学会の会場では、総医研ホールディングの決算発表の記事をまとめました。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/5387/ 
 
2008-08-21
トクホ長者を生んだ総医研が赤字転落、抗疲労トクホは2年内の上市を目指し
追加試験に投資
 厚生労働省許可トクホ(特定保健用食品)のヒト試験を受託するビジネスモデルを構築し、東証マザーズに上場してからは利益率5割超、一時は株価時価総額が持田製薬を上回り、トクホ長者(関連記事1)を生んだ──。
 
と始まる記事です。
 
 この記事の最後のパラグラフは以下の通り。
 
 トクホは新規の開発案件が減少する傾向が続いているが、新規の健康表示や素材を用いた独自性のある製品に対する開発意欲は食品企業・製薬企業等で強まっており。血管内皮機能(関連記事4)、呼吸商、アディポサイトカイン(関連記事5)等、総医研グループが強みを有する評価系の需要が高まるため、同社グループの競争力はより高まってきているとしている。■以上■
 
 アディポサイトカインのうち、メタボリックシンドローム関連で、一番注目されているのは、アディポネクチンかと思います。
 
 このアディポネクチンは、善玉のアディポサイトカインで、血管の炎症を抑える火消し薬として知られますが、どうやらアディポネクチンは血管内皮で炎症を少し起こすことにより、より大きな炎症が起こるのを抑えている、という実験結果が得られているようです。
 
 ちょっと前の話になりますが、7月29日に、獨協医科大学内分泌代謝内科の服部良之教授に、この関連のお話しをうかがってきました。
 
 服部教授には、今年10月15~17日にパシフィコ横浜にて開催される
「BioJapan2008」のセミナー「巡りとバイオマーカー」で、「メタボリックシンド
ロームのバイオマーカーと巡り」という演題でご講演いただきます。
 
 無料セミナーですので、ぜひご参加ください。早期に定員に達するセミナーも
多いので、下記サイトから早めの登録をお勧めします。
 
「BioJapan2008」の概要は下記をご覧ください。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/index.html 
 
セミナーの申し込みは、下記サイトからお願いします。
https://biojapan2008.com/public/application/add/37?lang=jp 
 
 それでは最後に「BTJジャーナル」08年7月号(第31号)の目次を紹介します。ニュージーランドの写真を51枚掲載した海外現地リポートも掲載してます。ぜひお楽しみください。
 
2 連載「大学は今」第7回
研究開発強化法
鈴木寛・参議院議員
林芳正・参議院議員

5 特集リポート
進展する結晶構造解析技術
高エネルギー加速器研究機構(KEK)
理化学研究所播磨研究所

10 海外現地リポート
ニュージーランドのバイオ・健康素材

16 BTJアカデミック・ランキング
中村祐輔・東大教授
鎌谷直之・前女子医大所長

17 専門情報ウェブサイト「FoodScience」
中国産ウナギ偽装事件

18 広告索引

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                            BTJ編集長 河田孝雄