こんにちは。水曜日のBTJメールを担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。
 
 弊社の動画ポータルサイトである「BPtv」に出演しました。弊社のさまざまな媒体の編集長が、それぞれの分野のトピックを5分程度で解説するコーナーがあって、私にお鉢が回ってきた次第です。
 話をしたのは「注目を集める第2世代のバイオ燃料」というテーマで、セルロース由来のバイオエタノールの技術開発が活発化していることを紹介しました。一般の方向けなので当メールの読者の方には少し物足りないかもしれません(本当は技術的な話もかなりしたのですが、ばっさりと編集されてしまいました)。文章を書くのとは違ってカメラに向かってしゃべるのは慣れなくて、お恥ずかしい限りですが、ご興味のある方は下のリンクからご覧ください。
 
http://bptv.nikkeibp.co.jp/article/080812/080812482.html 
 
 今、注目を集めているのはセルロース系のバイオマスですが、個人的には珪藻などの微細藻類に注目しています。大量培養の技術開発が課題ですが、培養技術を工夫することで、均質なものを量産できる可能性がありそうだからです。環境負荷を軽減するという意味では、地域地域で発生するさまざまなバイオマスをその地域で利用する「地産地消」のコンセプトも重要ですが、化石燃料に代替させるにはエタノールやディーゼルなどの燃料を作り出すだけでなく、残渣から有用物質を取り出して、有効利用していくことも必要だと考えます。それを考えると、バイオマスは均質であることが望ましく、微細藻類であれば均質なものを効率よく増やすのに適しているのではないかというわけです。
 
 そんな訳で、最近日経バイオテク・オンラインに微細藻類に関する記事を幾つか書いたのでぜひお読みください。もっとも、大学時代の研究テーマが藍藻だったので、ちょっと贔屓目で見ているところがあったりするのですが。
 
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/5256/ 
 
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/5263/ 
 
 日経バイオテクでは7月28日号から紙面強化を実施し、環境、農業、食品関連の情報を一層充実させることにしました。環境、農業、食品関連の技術開発動向にご興味のある方は、ぜひ、この機会に日経バイオテクの購読をご検討ください。
 
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/index.html 
 
 最後にセミナーのご案内です。
 
 9月2日と18日にBTJプロフェッショナルセミナーを開催します。2日に開催するのが、「ゲノムサイエンスへの貢献とヒトゲノム医療技術への展望─Gateway開発記念10周年シンポジウム」。タイトルだけだと内容が少し分かりにくいので少し説明しておきます。
 
 まず、Gatewayというのは簡単にDNAをベクター内に導入する技術で、cDNAクローンの作成や、遺伝子の導入・発現などに利用されています。本セミナーはその発売10周年を記念して、インビトロジェン社が共催していますが、もちろんセミナーの内容は、Gateway Technologyを紹介するだけのものではありません。
 
 セッションは10時10分からのセッション1と14時からのセッション2の2部構成で、セッション1はcDNAプロジェクトなど、生物資源の話題です。完全長cDNAプロジェクトをリードした東大医科研の菅野先生、完全長cDNAを使ってたんぱく質の網羅的発現解析を行っている産総研の五島先生から、完全長cDNAプロジェクトの意義や、その活用方法などの話をしていただく予定です。ベルギーGhent UniversityのDr. Pierre Hilsonからは、植物の遺伝子クローンの作製と活用に関する話が聞けそうです。
 
 セッション2は遺伝子操作とその医療応用に関する話題です。京大の中辻先生にはES細胞やiPS細胞などの基礎研究や医療応用の話をしていただきます。阪大微生物研究所の今本先生は、染色体の特定部位に複数種の遺伝子を導入する研究をされていて、再生医療や遺伝子治療への応用についてもお話いただけそうです。米Invitrogen社のDr. Mahendra Raoには米国の幹細胞研究の現状を紹介してもらうことになっています。
 
 このセミナーは、スポンサーのご厚意により、学生の方は無料で参加いただけることになりました。一般の方の申し込みもまだ受け付けています。このメールをお読みの方は特価で参加いただけますので、この機会にぜひお申し込みください。
 
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/080902/ 
 
 また、9月18日に開催するBTJプロフェッショナルセミナー「次世代シーケンサーが変えるバイオ研究の未来」も、お申し込みの受付を開始しました。こちらもぜひお申し込みいただければ幸いです。
 
http://www.j-tips.co.jp/bio/080918/ 
 
 今日は宣伝めいた話ばかりになってしまいましたが、どうかお許しください。
 
                     日経バイオテク編集長 橋本宗明
 
 ご意見があれば以下のフォームからお願いします。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
 
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
 
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ニュージーランド(NZ)の現地リポート
BTJジャーナル08年7月号に掲載
排他的経済水域面積は世界第4位
羊が人間の10倍いながらスクレイピー汚染のないクリーンさも特筆もの
自然に恵まれたNZで、バイオを駆使した機能性素材の開発が進んでいます
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp 
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 バイオ研究者のキャリアアップ/スキルアップにお役立ていただきたい月刊のPDFマガジン「BTJジャーナル」の08年7月号を、先月末に発行・公開しました。
 
 ニュージーランド(NZ)のバイオを現地取材リポート。かつて英国の植民地だったNZは英語が公用語の1つで、道路は左車線、右ハンドルの日本車が多い。政治でも女性が活躍する平和な国家で、羊が人間の10倍いながらスクレイピー汚染のないクリーンさも特筆もの。バイオ研究やビジネス機会が今後ますます増えそうです。
 
 ADEKAやハウス食品、協和発酵、明治製菓など、日本の企業情報もたくさん掲載しています。
 
 詳しくは、BTJジャーナル08年7月号P.10-15の記事をぜひご覧ください。
 
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 
最後に08年7月号(第31号)の目次を紹介します。
 
2 連載「大学は今」第7回
研究開発強化法
鈴木寛・参議院議員
林芳正・参議院議員

5 特集リポート
進展する結晶構造解析技術
高エネルギー加速器研究機構(KEK)
理化学研究所播磨研究所

10 海外現地リポート
ニュージーランドのバイオ・健康素材

16 BTJアカデミック・ランキング
中村祐輔・東大教授
鎌谷直之・前女子医大所長

17 専門情報ウェブサイト「FoodScience」
中国産ウナギ偽装事件

 ぜひ「BTJジャーナル」をダウンロードして、お楽しみください。パソコンでご覧いただくと、リンク先の情報もすぐに入手できます。プリントアウトをお読みいただくなら、カラーをお勧めします。

 BTJジャーナルは、オープンアクセス時代に対応した新タイプのジャーナルです。研究や教育、日常生活にご活用いただければ幸いです。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 
                           BTJ編集長 河田孝雄