現在、東大の山上会議所で開催されている「バイオエタノールを超えて」(日本応用糖質科学会東日本支部)というシンポジウムの会場にいます。今まで、光が当たらなかったバイオマス研究に、原油と食糧の高騰によって、脚光が当たるようになりました。沈滞の時期が終了、皆元気に議論しています。
 元気になるのは良いのですが、問題はバイオマスの研究系譜に大学と、農水省があり、ひょっとして企業もあると思いますが、その3社がなかなか交わっていない、あるいは情報が共有されていないということです。例えばセルロース研究では、純粋なセルロースを基質とする生化学的な研究だけでなく、多様なセルロースを対象とした実践的な研究の両方がどうしても必要です。我が国では前者が大学、後者を農水省が営営と推進してきました。この両社が融合したところで、我が国の強さが出ると思っております。
 
 誠にもったいない、状況です。
 
 さて、本日、登場しましたのは、是非とも皆さんに、ノバルティス社が8月末に東京で開催する、BIOCAMP JAPANにご参加いただきたく、しゃしゃりでました。今回で4回目になるBIOCAMP JAPANはバイオ技術革新を背景に、こうした新分野のアントレプレナーを養成するために開催する教育プログラムです。しかも、BIOCAMP JAPAN で活躍した人材を2名選抜、10月に香港で開催されるグローバルのBIOCAMPに送り込もうというこのです。
http://www.novartis.co.jp/campaign/camp2008/index.html 
 
 私も初回から支援をしてまいりましたが、我が国のバイオ研究や産業にもっとも欠けているリーダーを創るためには絶好の機会です。ぜひとも皆さんに挑戦していただきたいと思います。今年こそ、我が国の代表が香港でグローバルに高い評価されることを期待しています。
 
 バイオの研究者だから関係ない?
 
 そんなことを皆さんは思いはしないでしょうね。これからは大学の研究者であろうと、ダブルメジャーが求められます。まして、企業やソーシャルアントレプレナーとして、社会や人類のために貢献しようと考えている、あなたにとって、ベンチャー企業を創業するケーススタディやベンチャーキャピタルの実態、企業での研究の実態などを知る機会が重要です。
 
 今までの3回の参加者が皆、口を揃えて「こんな授業を受けたかった。でも大学では機会がなかった」と。この3日間で、皆さんの視野狭窄が解消され、新たな人生に光を得ることは間違いありません。そして共に、BIOCAMPという未知の場で苦労した仲間も得られます。
 
 応募は、下記をご覧なって、お早めに願います。問題は英語で小論文を書くことですが、英語力は選抜の大きな要素ではないと申し上げましょう。とにかく、挑戦です。
http://www.novartis.co.jp/campaign/camp2008/index.html 
 
 一人でも多くの方と、8月末、六本木でお会いすることを楽しみにしております。
 
 皆さん、良き週末を。
 
          Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満
 
PS
 バイオジャパン2008で未来を開くパートナーと会おう。
 今から無料登録し、コミュニケーションを開始しよう。
 10月に横浜で開催する我が国最大のバイオ展示会・シンポジウム「BioJapan2008」のマッチングシステムを稼動させました。狙いは個人情報を保護しながら、当然主催者にも個人情報はタッチできません、共同研究やライセンス、ひょっとしたら就職(企業や大学の研究室)の相談まで、国内外のバイオ関係者を結びつけることです。これによって、皆さんや皆さんの企業が新しい出会いを確保し、技術革新や個人的な幸せを実現することが目的です。
 
 今年は利用も登録も無料です。まずは下記より登録いただき、バイオジャパンのネットワークに参加願います。コミュニティが拡大すれば、それだけ皆さんのチャンスも膨らみます。面倒かもしれませんが、日本語だけでなく、是非とも英語でも記述願います。欧米やアジアから参加する世界の企業や研究者が、皆さんとの出会いを求めています。
 
 昨年までは忍耐力を試すようなシステムでしたが、さすがに3年間も改良を進めた結果、極めて快適に登録、そして利用できるシステムになりました。5-10分で登録でき、時間があるときに内容を編集し、充実させることができます。
 
 どうぞ今すぐに、下記よりご登録下さい。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/partnering.html 
 
 マッチングシステムそのものの概要は下記の記事を参照願います。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2008070156623 
 
PS2 もうすぐ締め切りです。どうぞバイオジャパン2008に奮って出展願います。
●出展企業募集
 1)バイオクラスター(ほぼ国内外の主要なクラスターが出揃います)
 2)バイオでライセンスや共同研究を求める製薬企業(国内外の20社程度が参加を
表明しております)
 3)バイオベンチャー、医薬ベンチャー、環境関連ベンチャー(日本のバイオベンチャーは勢揃いします)
 4)個の医療関連企業・診断薬企業・バイオ関連機器試薬企業
 5)バイオ燃料、バイオプラスチック関連企業(国内外から
 6)ベンチャーキャピタル、投資家
 
 今年のバイオジャパン2008は、内容を刷新・充実させました。どうぞご期待願います。 
 
 詳細は、 http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/exhibitorsite/index.htm を
アクセス願います。
 
 問い合わせメールアドレスはbio08@nikkeibp.co.jpです。
 
 今なら、何とか、出展場所を確保できることが可能です。どうぞ連絡をお急ぎ願います。
 
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7月7-10日の洞爺湖サミットを前に、
環境問題とメタボリックシンドロームを考える。
まずは、大量の食料廃棄を少なくするところから始めないと。
コンディショナルKOマウスの詳細な解析は宝の山
BTJジャーナル08年6月号はエピジェネティクス特集です
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp 
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 毎週金曜日のメールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田です。
 まずは、来週月曜日(08年7月7日)から3日間、主要国首脳会議(洞爺湖サミット)が開かれるのを前に、環境問題の書籍の紹介から。
 「ほんとうの環境問題」という池田清彦・早稲田大学国際教養学部教授と養老孟司・東京大学名誉教授の著書(新潮社)は、08年3月15日発行で、手元にあるのは5月25日の八刷です。
 池田さんは東京都立大学大学院生物学専攻博士課程を修了した方、養老さんは東大医学部解剖学教室にいらした方ですが、お二人とも虫に詳しいとのことです。
 「偽善エコロジー 『環境生活』が地球を破壊する」という武田邦彦・中部大学総合工学研究所教授の著書(幻冬舎新書)は、08年5月30日第一刷発行です。
 当方は大学の学部および修士課程で、環境関連の研究を少しかじっていたこともあり、両方の著書ともたいへん楽しめました。ひごろ素朴に疑問に思っている点をいくつも確認できました。
 原油高と食料高に伴うインフレと景気減速が同時進行しているとのことで、東京株式市場の日経平均株価は7月3日に11日続落となり、54年ぶりとのことです。米国のベンチャー企業の新規株式公開(IPO)は08年4-6月に1社もなかったとのことで、四半期ベースでは約30年ぶりとのことです。原油の価格は過去最高を更新するなど、1バレル145-146ドル前後になったようです。
 
 環境・食料問題と深く関わりのあるメタボリック・シンドロームは、岩波書店「科学」08年6月号の第2特集「科学としてのメタボリック・シンドローム」や、文春新書638「痩せりゃいい、てもんじゃない! 脂肪の科学」がおもしろかったです。
 
 「科学」の特集は、門脇孝・東京大学教授の「驚異の脂肪細胞」、井村裕夫・京都大学名誉教授の「メタボリック・シンドロームの進化医学」などで構成されてます。
 文春新書638の著者は、経済アナリストの森永卓郎さんと、名古屋大学大学院医学系研究科循環器内科学特任助教の柴田玲さん。柴田さんは、久留米大学医学部出身で、アディポネクチンの話がたくさん出てきます。
 
 今週月曜日(6月30日)には、東京大学病院で、記者会見がありまして、門脇教授らが論文発表した成果の解説を聴く機会に恵まれ、これもたいへん楽しめました。
※門脇孝・東大教授、窪田直人・東大特任准教授の記者会見BTJ記事(今回と、1年前の前回。いずれもCell Metab.誌に論文発表)
【2008-07-02】
肝のIRS-2発現増強剤は脂肪肝なしに血糖下げる、東大門脇教授らがCell Metab.誌に論文発表、米Harvard大と同着
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/4252/ 
BTJアカデミック読者はこちらから
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20054252 
【2007-07-11】
東大門脇孝教授、窪田直人助教ら、
末梢で善玉のアディポネクチン、中枢では食欲を促進
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/5500/ 
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 コンディショナルKOマウスを、丹念に解析することにより、新たな発見をして、いいジャーナルに論文を発表できるというケースが最近、多いような気がしてます。
【2008-06-20】
初期胚のインプリント維持に関する論争に決着、国立遺伝研が阪大、MIT、Novartis
との成果を論文発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/3930/ 
BTJアカデミックの読者はこちらから
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20053930 
 丹念な実験計画と情報解析がいかに大切か。隔月連載「いいともバイオインフォマティスト」の第3回に登場していただいた川路英哉・理化学研究所オミックス基盤研究領域LSA情報基盤チーム研究員のBTJジャーナル記事もご覧ください。2008年4月に発足したオミックス基盤研究領域は、林崎良英氏が領域長を務めています。LSAは、ライフサイエンスアクセラレーターの頭文字です。
※BTJアカデミックの記事はこちらから
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?jreq=btjnews&id=20054269 
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから(全文を無料でご覧いただけます)
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 最後に、BTJジャーナル08年6月号(第30号)の内容を、目次にて紹介します。
2 連載「大学は今」第6回
iPS支援体制整備は試金石
松本 紘・京大副学長(次期総長)

4 特集リポート
エピジェネティクス最前線
豊田 実・札幌医科大学医学部教授
伊藤隆司・東大大学院新領域教授

10 連載「いいともバイオインフォマティスト」
 第3回 川路英哉・理研オミックス研究員

12 BTJアカデミック・ランキング
研究開発強化法が成立

13 専門情報ウェブサイト「FoodScience」
GM栽培目指す北海道生産者

14 「サイエンスマップ2006」
 科学技術政策研究所(NISTEP)

17 広告索引

 ぜひ「BTJジャーナル」をダウンロードして、お読みください。パソコンでご覧いただくと、リンク先の情報もすぐに入手できます。プリントアウトをお読みいただくなら、カラーをお勧めします。

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 BTJジャーナルは、次のサイトでPDFファイルをダウンロードしていただくと(無料)、ご覧いただけます。オープンアクセスに対応した新タイプのジャーナルですので、ぜひお楽しみください。
                           BTJ編集長 河田孝雄