毎週金曜日のメールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田です。
 
 2008年の世界の食料輸入額は1兆354億ドルと、07年に比べて26%増えたという国連食糧農業機関の推計値が発表されました。いうまでもなく穀物価格の急騰が大きな原因です。
 今週は今日までの3日間(2008年5月21-23日)、東京ビックサイトで開かれた「第13回国際食品素材/添加物展・会議(ifia JAPAN 2008)/第6回ヘルスフードエキスポ(HFE JAPAN 2008)」を初日に取材したので、その話題をお届けします。
 
 まずニュースで取り上げたのは、以下のカナダの記事です。
 
ダブルカプセル特許製法で臭い改善した加Ocean Nutrition社のω3素材「MEG-3」、ユニテックフーズが独占輸入を開始
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/3182/
 
 Ocean Nutrition Canada社の独自技術「POWDER LOC」で臭いが少なく食品加工に適したオメガ3(ω3)パウダー素材「MEG-3」(関連記事1、関連記事2)が日本市場に上陸した。ユニテックフーズ(東京・中央、岩瀬弘士郎代表取締役)が、2008年5月21-23日に東京ビックサイトで開かれている「第13回国際食品素材/添加物展・会議(ifia JAPAN 2008)/第6回ヘルスフードエキスポ(HFE JAPAN 2008)」の展示ブースで、「MEG-3」を日本で独占販売することを発表した。
 
 ω3の1つであるエイコサペンタエン酸(EPA、イコサペンタエン酸ともいう)は、日本では、EPAエチル製剤が、高脂血症・閉塞性動脈硬化症の治療薬として実用化されています。
 
 持田製薬のEPAエチル製剤「エパデール」は、同社の売上高が08年3月期で371億円と、連結決算の総売上高745億円の49.8%を占めています。
 
 粉乳に配合するなど、臭い対策を強化したω3素材は先に、日本の有力企業が商品化しているのですが、カナダの2重カプセルの素材が日本に上陸しました。このメーカーであるOcean Nutrition Canada社は、昨年春に現地を取材しましたが、工場を増設して事業拡大が急ピッチでした。
 
世界最大の健康素材展示会が米Anaheimで開幕、
ガイドブック裏表紙は協和発酵の発酵法シチコリン、カナダ社ω3も
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/1259/
 
海外現地報告、カナダの対日輸出最大の食材は豚肉、
Prairie Orchard Farms社がω3に続きセレンでも
豚肉の栄養成分強化表示の認可を米加で取得
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/2871/
 
海外現地報告、北米に今年ω3配合の機能性ジュースが登場、
カナダOcean社が「Intel Inside」素材を供給
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/2738/
 
 ω3の機能性の研究は、日本もかなり頑張っているので、今後の事業の推移に注目したいと思います。
 
花王生物科学研究所、抗肥満作用を発揮する魚油の新機構を解明、
肝臓に加え小腸でも脂質分解系を活性化
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/8751/
 
日清オイリオ、石川県、
フラックス油で高αリノレン酸の豚肉、
肝臓で脂肪酸合成を抑制
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/5626/
 
日清オイリオ、ω3のαリノレン酸は高めの血圧を下げる、
100人強のヒト試験で確認
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/5615/
 
 メール原稿の締め切りが迫ってきましたので、今日のメールはここまでにさせていただきます。
 
■BTJアカデミック・記事アクセス・トップ3(08年5月16日-5月23日)
 
【1位】ヒトiPSの一番乗り主張する元バイエル薬品の桜田氏、iZumi社のCSO就任判明、米KPCB社のiPSベンチャーに参加
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20053047
 
【2位】京都大学、アカデミーのコントロールを重視して、iPS特許管理会社を6月に設立、出資企業はCSRに徹することができるか?
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20053048
 
【3位】文部科学省、08年度都市エリア産学連携促進事業(発展型)地域選定発表、バイオが7件中5件採択
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20052905
 
 最後に、4月末に発行・公開した「BTJジャーナル」08年4月号(第28号)の目次を紹介します。
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn
 
2 連載「大学は今」第4回
iPSの世界競争に打ち勝つ
山中伸弥・京大教授

5 特集リポート
光イメージング
近江谷克裕・北大教授
金城政孝・北大教授

10 海外現地リポート
米Anaheimトレードショー

15 連載「いいともバイオインフォマティスト」第2回
中尾光輝・かずさDNA研究所特別研究員

17 BTJアカデミック・ランキング

18 専門情報サイト「FoodScience」

20 連載「サイコムキャリアプロジェクト」第3回
相手をよく知るには?

24 連載「遺伝統計学へようこそ!」第14回
質的形質と量的形質

36 広告索引

 ぜひ「BTJジャーナル」をダウンロードして、お読みください。パソコンでご覧いただくと、リンク先の情報もすぐに入手できます。プリントアウトをお読みいただくなら、カラーをお勧めします。

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                           BTJ編集長 河田孝雄