今年は土日と祭日との並びが悪く、既にゴールデンウィークが始まっているという感じは希薄ですが、天気だけはいかにも行楽日和の雰囲気で、休暇に入っている人がうらやましい限りです。
 先般、あるパーティーで顔見知りのバイオベンチャー経営者から、「橋本さん、よく厚生労働省の委員会の傍聴に行って、議論の詳細な部分を記事に書かれていますね。ああいうディテールを知りたいのだけれど、なかなか傍聴に行く機会がないので、非常に役立っています」と声をかけられました。
 
 おっしゃるとおり、時間の許す限り委員会や検討会の傍聴に行って、面白いやり取りがあれば細部も含めて記事やメールで紹介するようにしています。委員会の議論では白黒はっきりした結論が出ず、記事にしにくいことも多いのですが、「こんな話題で議論が紛糾した」だとか、「参加者の多くが賛意を示した」、「批判的な意見が相次いだ」といったことでもニュース価値がありそうなら記事にするのが専門媒体の特徴だろうと。そんな意識で時間を見つけては取材に出かけています(最近、学会などの取材も含めてフットワークよく取材に行くようにはしているのですが、執筆に当てる時間を十分に取ることができず、アウトプットが減っていることをちょっと反省しています)。
 
 傍聴に行くべき委員会、検討会は、厚労省のホームページの「新着情報」というところをチェックしているのですが、重要な委員会を見落としてしまったりすることがたまにあります。また、薬事・食品衛生審議会の部会などは特に重要なのですが、非公開のためか、これまでホームページ上でスケジュールを見つけることができず、タイミングを見計らって担当部署に問い合わせたりしていたのですが、担当者がつかまらなかったりしていろいろと苦労していました(当編集部が記者クラブに加盟していないせいではありますが)。
 
 それが昨日、厚労省の新着情報を見ていて、「今後の審議会、研究会等開催予定」として、5月と一部6月以降に開催予定の委員会や部会がリストアップされているのを発見しました。厚労省に問い合わせると、「これまでも毎月、スケジュールを出していた」とのことで、単に私が見落としていたのか、あるいは見る場所を誤っていたのかもしれませんが、いずれにせよ先のスケジュールをこうやってまとめて示してもらうと助かります。もっとも、急遽開催が決まる委員会などもあるでしょうから、厚労省のホームページを日々チェックする作業から解放されるわけではなさそうですが。
 以前、日経バイオテク・オンラインの記事に書きましたが、舛添厚労大臣が検討している厚労省改革では、「ホームページによる情報発信を含めた国民との情報共有」が、1つ大きなテーマになっているようです。
 
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/1806/ 
 
 我々の関心が深い医薬品の承認審査について言うと、承認後に審査報告書の形で量的には十分な情報開示がなされているとは思います。ただ、開示までに時間がかかったり、要点が分かりにくかったりするので、情報開示の質とスピードの面では改善の余地が大いにあると感じます。また、委員会や検討会を公開でやるのか、非公開でやるのかについても、極力公開の方向で考えていただきたいものです。
 
 厚労省改革に関して、舛添大臣は「審議会や委員会、検討会の人選も見直していく」という考えを示しています。それはそれで重要なことですが、その一方で、我々メディアがカウンターパートとなって、審議会や委員会でのやり取りをウォッチしていくことも非常に重要だと考えます。そこで最後に皆様にお願いがあります。
 
 現在、当編集部では、Biotechnology Japan、FoodScience、日経バイオテクの編集に参加していただけるフリーランスのライターを募集しています。
 
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2008042554782 
 
 行政の委員会や学会や研究会などにフットワークよく取材に行って、ニュースを書いたりしてもらいたいからで、これらかライターを目指す若い方々も大歓迎です。BTJのサイトの中では「機能性食品、農業、環境関連の分野で取材・執筆いただける方を」と言っていますが、「医療・医薬分野で記事を書きたい」という方でもその旨を明記いただければ歓迎いたします。詳細は、上のリンクをご覧ください。
 
 
                     日経バイオテク編集長 橋本宗明
 
 ご意見があれば以下のフォームからお願いします。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
 
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
 
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光イメージングを特集したBTJジャーナル08年4月号をただいま発行・公開、08年4月に光イメージングセンターが発足した北海道大学の近江谷克裕教授と金城政孝教授が登場、蛍光と生物発光の使い分けも図示
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp
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 バイオ研究者のキャリアアップ/スキルアップにお役立ていただきたい月刊のPDFマガジン「BTJジャーナル」の08年4月号を、ただいま発行・公開しました。
 
 特集リポートは「光イメージング」。この4月に光イメージングセンターを立ち上げた北海道大学の近江谷克裕教授と金城政孝教授に研究の最前線を聞きました。生物発光や蛍光を駆使したin vivoイメージング技術は機能解析に不可欠。とともに若手研究者が挑むのに魅力的な分野といえそうです。
 
 北大光イメージングセンターは5カ年計画で、初年度予算は約1億4000万円です。
 
■BTJアカデミック記事
北大医学部に光イメージングセンター発足、
5カ年計画で初年度予算は約1億4000万円
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?jreq=btjnews&id=20052392 
 
 詳しくは、「BTJジャーナル」08年4月号P.5-9の記事をご覧ください。
 「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 
それでは最後に08年4月号(第28号)の目次を紹介します。
 
2 連載「大学は今」第4回
iPSの世界競争に打ち勝つ
山中伸弥・京大教授

5 特集リポート
光イメージング
近江谷克裕・北大教授
金城政孝・北大教授

10 海外現地リポート
米Anaheimトレードショー

15 連載「いいともバイオインフォマティスト」第2回
中尾光輝・かずさDNA研究所特別研究員

17 BTJアカデミック・ランキング

18 専門情報サイト「FoodScience」

20 連載「サイコムキャリアプロジェクト」第3回
相手をよく知るには?

24 連載「遺伝統計学へようこそ!」第14回
質的形質と量的形質
36 広告索引
 ぜひ「BTJジャーナル」をダウンロードして、お読みください。パソコンでご覧いただくと、リンク先の情報もすぐに入手できます。プリントアウトをお読みいただくなら、カラーをお勧めします。
 
 BTJジャーナルは、オープンアクセス時代に対応した新タイプのジャーナルです。研究や教育、日常生活にご活用いただければ幸いです。
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                            BTJ編集長 河田孝雄