毎週金曜日のメールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田です。
 
 1週間前のメールでもお伝えしましたが、先週は1週間、ニュージーランド(NZ)を取材する機会に恵まれました。NZと日本との関係が深いことをまず知らされたのは、乗用車です。街などで見かける車のうちざっと8割くらいは、日産、ホンダ、トヨタ、三菱、マツダなど日本の車だったように思います。現地ではNZ商務省の方々に車を運転してもらって移動することが多かったのですが、日産プリメーラやトヨタ・
プリウスなどに乗りました。
 5泊7日の間に11回、飛行機に乗ったのですが、飛行機から下を見ると、NZは緑の豊かな国であることがよくわかりました。住友林業や王子製紙などなど、木材の関連でNZにて活動している日本企業も多いとのことです。
 
 この木材関連で、「ウッド・マイレージ」という指数があることを今週本屋で購入した書籍で知りました。08年3月7日発行の岩波ブックレットNo.720「内部告発が社会を変える」(桐山桂一著)の「第一章 再生紙偽装から社会や環境を考える」の中に記載がありました。
 
 以前にこのメールで触れたことがあるかと思いますが、「フード・マイレージ」という指数は、“地産地消”との関連性からもおもしろいと思っています。輸入する食料の量と、消費地までの距離を掛け算した指数です。環境対策の指標として、また、各地の食環境に適した遺伝子が受け継がれているという意味で、健康に配慮するという面でも注目すべき指数です。
 
 ウッド・マイレージは、このフード・マイレージの食料を、木材に置き換えたもの。ウッド・マイレージの研究・普及活動をしている団体「ウッドマイルズ研究会」(事務局・岐阜県美濃市)の結論によると、日本人のウッド・マイレージは、アメリカ人の4.5倍、ドイツ人の21倍とのことです。日本は8000km以上も離れた遠隔地からの輸入が40%を占めるといいます。NZも、ここでいう遠隔地に相当します。
 
 日本は国土の3分の2が森林という緑の国ですが、木材の自給率は20%、木材パルプ/木材チップの自給率は14%に過ぎません。食料自給率39%に比べてもさらに半分以下です。
 北海道の新千歳空港では08年7月の北海道洞爺湖サミットの案内がたくさんありましたが、環境負荷の観点から生活スタイルを見直し、生活の質をあまり落とさずに環境負荷を抑えるための技術開発にも注力していかなば、と思います。

 NZで見聞したことは、追って日経バイオテク・オンライン、BTJアカデミックでニュース報道するとともに、写真をふんだんに盛り込んだPDF版の「BTJジャーナル」の記事を、08年5月23日に発行・公開予定の08年5月号に掲載する予定です。いましばらくお待ちください。
 そろそろメール原稿の締め切りですので、ここで「BTJアカデミック」の最近1週間のアクセス・トップ10を掲載します。ご覧ください。
 
■BTJアカデミック・アクセスRanking(08年4月11-18日)■
 
1位)iPS細胞の特許について報道が過熱、その発端と実際のところは?
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20052008

2位)京大山中教授、英Wellcome研、スコットランド再生研、
「核移植研究は必要」「iPS特許で恐ろしいのはオリジナルな研究」
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20052064

3位)国立遺伝学研などが454活用で哺乳類初の内在性siRNA発見、
偽遺伝子が遺伝子を制御、Natureウェブ公開早まる
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20051996

4位)「糖鎖サプリには気をつけよう」、米糖鎖生物学学会に続き、
日本糖質学会が注意勧告を夏にも公開へ
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20051810

5位)siRNA医薬開発に対照の罠、少なくとも加齢黄斑変性症の効果は、
2重鎖RNAの配列非特異的なIL2とIFNγ誘導が原因
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20052055

6位)総合科学技術会議、革新技術を全面支援?
革新的技術戦略中間取りまとめ発表
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20051978

7位)慶大岡野教授ら、細胞ソースとして期待される
神経堤幹細胞が骨髄に至る経路など解明
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20051936

8位)続報、日経BP技術賞表彰式で山中伸弥京大教授が講演、
「NAISTでPADを治した」「NAISTの山中研の1人めは私ではない」
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20051852

9位)文部科学省、ヒトiPS細胞の取り扱いをヒトES細胞培養の予行練習として公認
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20052067

10位)Whitehead研究所、
iPS細胞由来の神経前駆細胞をパーキンソン病モデルに移植し機能を改善
http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20051963

 最後に、3月末に発行・公開した「BTJジャーナル」08年3月号(第27号)の目次を
紹介します。
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn 

2 連載「大学は今」第3回
進化迫られるテニュアトラック制

4 特集リポート
糖鎖オールジャパン体制
谷口直之・阪大教授・理研GD
成松久・産総研センター長

9 BTJアカデミック・ランキング

10 専門情報サイト「FoodScience」

11 社告 日経BP技術賞

12 連載「サイコムキャリアプロジェクト」第2回
自分を「見える化」

16 連載「遺伝統計学へようこそ!」第13回
関連性を評価する方法

20 広告索引

 ぜひ「BTJジャーナル」をダウンロードして、お読みください。パソコンでご覧いただくと、リンク先の情報もすぐに入手できます。プリントアウトをお読みいただくなら、カラーをお勧めします。

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 BTJジャーナルは、次のサイトでPDFファイルをダウンロードしていただくと(無料)、ご覧いただけます。オープンアクセスに対応した新タイプのジャーナルですので、ぜひお楽しみください。
 
                           BTJ編集長 河田孝雄