愛ちゃんの卓球を見ていて、初めてこのスポーツの深さを知りました。まさに心理の読みあいの技です。私の温泉卓球とはえらい違いです。決勝ラウンドでも、是非とも日本チームの活躍を期待したいと思います。
 さて本日は2つお知らせがあり、水曜日に顔を出しました。
 
 第一は、2月22日に我が国の大学初ベンチャーで始めて、医薬品の販売認可を得たことをお知らせしたかったのです。アンジェスMGが、ナグラザイムという医薬品の認可を得ました。オーファンドラッグですが、この新薬認可獲得の経験は、我が国のバイオベンチャーの成長に重要な貢献を示すと思います。BTJに掲載したのは、まるでそっけない記事ですので、この重要性を重ねて強調したいと思います。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/0742/ 
 
 アンジェスMGの関係者にはお祝いを伝えたいと思います。次は自社開発したHGFプラスミッド医薬の実用化です。どうぞ疾走のスピードを緩めることなく成長することを祈っております。
 
 第二は、バイオ機器試薬企業や支援企業、クラスター関係者向けに、3月10日に当社で開催するBTJ+バイオジャパン合同セミナーへの参加者募集です。私も08年のバイオの動向を講演します。BTJを活用したウェブマーケティングなどの報告もあります。今回はJBAと共同で、バイオジャパン2008の新規企画のお話もいたします。バイオジャパンは急速に変貌しております。どうぞ皆さんご注目願います。
 どうぞ下記から詳細をアクセスの上、お申し込み願います。締め切りは3月5日です。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=spc2008022653197 
 
 一人でも多くの皆さんのご参加を期待しております。
 
                  Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満
 
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日本だけ冷え込んだバイオ投資、打開策の議論を
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 こんにちは。水曜日のBTJメールを担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。
 
 先週、「再生医療ベンチャー経営者からの手紙」というタイトルで、資金調達に苦労されている方の声を紹介したところ、多くの方から反響がありました。ベンチャー関係者の間には、証券会社や株式市場、監査法人を含めた金融関係者に対する怨嗟の声が渦巻いているようです。いただいたご意見の中から幾つかの声を紹介しましょう。
 「熱しやすく冷めやすい日本の機関投資家・金融機関・VC業界に翻弄されてしまったポスドクや研究者は多いと思います。産業育成という視点が本当にあるのかどうか疑問に思うようになっております」
 「負の連鎖に拍車をかけているのが監査法人の厳しい対応です。資金調達に苦労しているベンチャーはとにかく厳しい評価されており、適正意見がもらえなかったり研究開発用の資産を価値ゼロと査定されるなど、『当社は投資に値せず』というも同然の監査意見を事実上強要してきます。監査法人に降りられたら株式新規上場(IPO)という資金調達手段が閉ざされることを知りながらです」
 
 もっとも、バイオベンチャー側が被害者意識を募らせていると、VCなどの投資家からは「これだけの金を使わせておいて、どっちが被害者か」といった声も聞こえてきそうです。「どちらが悪いか」という話をしても仕方がないのですが。
 
 先日、ある商社の方と意見交換したのですが、日本のバイオ投資の冷え込み方とは対照的に、欧米では1000億円単位のバイオ投資ファンドが設立されるなど、非常に資金が潤沢なようです。最近の傾向として挙げておられたのが、リミテッドパートナー(LP)として中東やロシアの投資家がバイオファンドに資金を供給するようになったということです。資源ブームでキャッシュを持った人たちが、ハイリスク・ハイリターンの資金運用先としてバイオに目を向けてきたということのようです。一方で、IPOに関しては「ITもバイオもバリュエーションは厳しくなっている」とのことでしたが、その代わり、半端ではない価格での企業買収が活発化していることは、日経バイオテクの読者であればご存知のことでしょう。NASDAQなどの新興市場は、製薬企業に価値を認められて買い取られるまでの間、ベンチャーをインキュベーションする場として機能しているということでしょうか。いずれにせよ、欧米ではリスクマネーを巻き込む形でバイオ産業の新陳代謝が活発化しているのに対して、今の日本はいったい何なのでしょうか。
 あるベンチャー経営者の方からは、こんな意見をいただきました。
 「(先週の経営者の手紙にあった『再生医療のビジネスモデルが誤解されている』という点に対して)問題は再生医療ベンチャーだけに起きていることでもなく、そのビジネスモデルの特殊性によるものでもなく、LPが銀行系だからでもないと思います。これは『未上場(バイオ)企業への投資→日本での上場』というかつては大きな利益を投資家にもたらした金融モデルが儲からないものになってしまったからだと考えます。お金は国境も業種の壁も乗り越えますので、よりリスクの低い投資へ、よりリターンの良い投資へ向かうのを責めるのは、気持ちは理解できますが間違った認識です。再生医療がリターンの悪い長期的でリスクの高い投資であれば、投資家に敬遠されるのは仕方がなく、むしろ別の方法で資金調達をしなければならないことを示唆しています。我々はもっと高次のレベルで潮流が変わってしまったことに気づき、その対策を練らなければなりません。問題は一面的に捉えては解決できないと私は考えます。
 
 ここにおいて投資家だけを責めておしまいにするのではなく、この業界に関わるあらゆることが連動した問題として捉え、投資家、ベンチャー、製薬会社、厚生労働省、経済産業省、メディアを集めて意見を出し合い、どうすればバイオビジネスがもう一度転がりだすようになるのか提言としてまとめていくような作業が必要なのではないかと考えます」
 
 確かにおっしゃる通り、いろいろな方々と意見交換をしながら、日本のバイオビジネスが活性化する仕組みを考えていかなければならない段階なのかもしれません。iPS細胞に代表されるように、日本の基礎研究が優れているのは確かだし、いいシーズも決して少なくはありません。ただ、それが事業化に向けて転がるための潤滑油となるリスクマネーが不足しているために、さび付いて動かない状況を招いているように思います。
 
 ということで、バイオベンチャー投資の冷え込みを実感されている方は、ぜひ、ご意見をお寄せいただけませんか。BTJメールの中でそのご意見を紹介しながら、さまざまな立場にいる方と意見を交換し、よい方向を模索していきたいと考えています。
 
                     日経バイオテク編集長 橋本宗明
 
 ご意見があれば以下のフォームからお願いします。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。

https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html