毎週金曜日のメールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田です。
 先週金曜日(1月25日)、創刊2周年を迎えた「BTJジャーナル」08年1月号を発行・公開しました。
 生体内DNA代謝の3R(複製、修復、組み換え)をメーンテーマとする研究の成果を、九州大学の石野良純教授にうかがい、特集記事PCRの中で紹介させていただきました。
 
 ぜひBTJジャーナル08年1月号をご覧ください。
 
 石野教授から、複製フォークにまつわる成果も話しをうかがったのですが、下記のBTJ記事(この1週間でBTJで公開した担当記事5本)の2番目、コヒーシンの成果をまとめるにあたり、東工大の白髭教授グループの総説など読んでいたら、やはり複製フォークが出てきました。
 白髭教授には来週お話しをうかがい、マイクロアレイを特集するBTJジャーナル08年2月号に登場していただく予定です。
■BTJ記事(第2段落以降は有料記事です)
スプリットRenillaルシフェラーゼ相補法を開発した貝原麻美・医科歯科大助教ら、
ホルモン受容体生体内シグナルの相互作用をハイスループットで定量評価
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/0072/

コヒーシンがインシュレータの構築に必要、白髭克彦・東工大教授らが
文科省ゲノムネットワークの成果をNature誌に発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/0015/

胃の迷走神経で脳に信号伝わるのはうまみ物質だけ、
脳から脂肪細胞への交感神経系信号も解析、
味の素の鳥居氏が脂質栄養シンポで紹介
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/0017/

榊原康文・慶大教授ら、
世界初、実用的時間でゲノム3種を比較、
並列化で大幅に時間短縮
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/9988/
 
新世代PCRに貢献へ、石野・九大教授らがメタゲノムで
耐熱性DNAポリメラーゼの伸長活性をTaqポリメラーゼの10倍に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/9870/

 白髭教授らの成果の記事を、BTJ記事の第一段落をコピペすると、

ゲノムの分配に必須の役割を持つたんぱく質として知られているコヒーシンたんぱく質が、遺伝子間の相互干渉を含む仕組みであるインシュレーター(区切り壁)の構築に必要であり、ヒトゲノム上には約1万3000カ所のインシュレーターが存在する──。東京工業大学大学院生命理工学研究科の白髭克彦教授(写真、2007年5月撮影)らの研究グループ(BTJジャーナル07年5月号P.5、関連記事1)は、遺伝子シールド(壁)を発見した成果を、2008年1月30日発行のNature誌にarticleとして発表した(報道解禁は日本時間08年1月31日午前3時)。
 
です。ゲノムネットワークの成果は、BTJジャーナル07年5月号で7ページにわたり取り上げましたので、ご覧いただければ幸いです。
 
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 
 当方はただいま、15時頃まで、大豆イソフラボンがホットフラッシュを緩和するという成果を論文発表したニチモウの記者会見に参加していました。
■BTJ記事
米Harvard Medical Schoolとニチモウ、
アグリコン型大豆イソフラボンがホットフラッシュを緩和、
Menopause誌08年1月号に論文発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/9778/

 研究の経緯などの説明があり、あらためてとても興味深かったです。明日は慶應義塾大学医学部(東京・信濃町)で、Soy Nutrition Institute Japanの第2回学術集会が開催され、大豆の健康効果についておもしろい発表が相次ぎあります。

■BTJのSNIJ関連記事
「大豆機能研究会(Soy Nutrition Institute Japan)」、
ダイズの科学的な評価求めて産学で始動
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/1896/

大豆の健康影響を検討する
Soy Nutrition Institute Japanが2月3日発足、
慶應医学部で学術集会
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/1591/

 今週は上記の記事のほか、火曜日(1月29日)午後、都内で開かれた「第2回 日本型テニュアトラックに関するシンポジウム」の話題を提供しようと思っていたのですが、メール原稿の締め切りが迫ってきましたので、次回にします。

 今回のシンポで、文部科学省の科研費による委託研究として実施されているテニュアトラックの制度が、使いやすくなることが明らかになりました。

 テニュアトラックとは別の競争的資金を獲得して実施できる研究のエフォート(研究専従率のこと、年間の研究のため. の仕事時間を100%とするときの当該研究の実施に必要とする時間の配分率のこと)は、これまでテニュアトラックでは、上限20%とされてきましたが、この上限の制約は撤廃することを、文部科学省科学技術・学術政策局基盤政策課の山脇良雄課長が、シンポで表明なさったのです。各大学の関係者からは、テニュアトラック制度が使いやすくなると、たいへんな反響がありましたが、いろいろと説明しないと、多くの方には興味を持っていただけないことかと思います。

 追ってBTJの記事にまとめるとともに、BTJジャーナルの記事にも反映させます。テニュアトラックにつきましてはBTJジャーナル07年9月号に記事をまとめ、東京農工大学や九州大学の取り組みを紹介させていただきましたので、ぜひご覧いただければと思います。

「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
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 最後に、先週末に発行・公開の「BTJジャーナル」08年1月号(第25号)の目次を紹介します。

2 新連載「大学は今」
阪大が海外企業と初の包括提携
メタボロームで有力マーカー続々

5 リーダー・インタビュー
統合バイオリファイナリー
センターで外部資金獲得へ
 近藤昭彦・神戸大学教授

7 特集リポート
ノーベル賞PCRに新世代
酵素の進化など革新続く
 石野良純・九州大学教授

12 学会コレクション
第4回日本学術振興会賞

13 専門情報サイト「FoodScience」

14 連載「遺伝統計学へようこそ!」
第11回 遺伝継承法則を用いた解析

 BTJジャーナルは、次のサイトでPDFファイルをダウンロードしていただくと(無料)、ご覧いただけます。オープンアクセスに対応した新タイプのジャーナルですので、ぜひお楽しみください。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
                         BTJ編集長 河田 孝雄