新年明けましておめでとうございます。
 
 先ほど通り過ぎた東京ミッドタウンの入り口を飾る舞扇を配したモビールは一見の価値があります。クリスマスから始まった東京のデコレーションも電気代の節約のために、白色LEDばかり。白色と青い色の氾濫により、いっそう冬の冷たさとうら寂しさのみ募ります。いつのまに東京の夜は氷の王国になってしまったのでしょうか? 正月に入って唯一の救いは、冷たいライトアップが少なくなることです。きっとご賛同の方も多いと思います。
 さて今年のバイオです。
 
 今年は、サブプライム問題と泥沼のイラク・パキスタン戦争によって弱体化した米国を、中国が経済でも脅かす可能性があると考えています。もし、北京オリンピックを契機に中国が輸出依存経済から国内市場依存経済(日本は失敗しました)に着地することができれば、これは夢物語ではありません。人口増と資源を背景に、自律的成長可能な市場も形成できるかも知れません。既に膨大な外貨準備を、ドルからユーロなどにシフトする動きを見せています。
 
 今後の世界は、パックスアメリカーナが終焉、強いユーロと環境問題を切り札とする欧州と中国・インドなどのアジアが、米国と3極を構成すると考えます。問題は、天然ガスや石油など資源大国で急成長を遂げたロシアが、米国との蜜月を終えて、どの経済圏と手を結ぶかでしょう。08年はロシア、09年は米国で新大統領が誕生、わが国でも今年は衆議院選挙の年であり、政権交代する可能性もあります。いずれにせよ、サブプライム問題と米国の景気後退を背景に、わが国の経済成長は軟弱にならざるを得ません。極めてわが国の企業に取っては舵取り困難な情況になったと思います。
 
 生命科学に関しても、経済とはやや遅れるものの、きっと米国中心の時代に幕が下り、欧州、米国、アジアの3極で研究を競い合う時代がもうすぐそこに迫っているのではないかと考えております。
 
 今年のバイオを展望した記事をBiotechnology Japanに掲載しました。
 
 今年こそ私たちの統合力が問われる時代だと確信しております。どうぞ、下記よりご一読願います。現在ならまだ全文をお読みいただけるはずです。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/9477/

 今年もどうぞ、Biotechnology Japanを一層ご愛顧願います。

                Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満

PS
 環境資源エネルギー、そして農業に関係するバイオリーダーがそれぞれのビジョンを皆さんに直接お届けいたします。合わせて、BTJで報道された関連ニュースの見出しも提供、重要情報の見落としを、これで防ぐことができます。最近のホワイトバイオの動きは極めて急です。石油文明一辺倒だった世界が変わろうとしています。ご関心のある方はどうぞ下記からご登録をお急ぎ願います。
http://passport.nikkeibp.co.jp/bizmail/green/index.html 
 
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バイオ研究の新プラットフォーム、
次世代シーケンサーを特集
理研は今夏、HelicScope導入へ
昨年末に公開・発行した
「BTJジャーナル」07年12月号をご覧ください
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 従来のジデオキシ法・サンガー法のキャピラリーシーケンサーに比べ、スループットは数百倍から数万倍、1塩基当たりの解析コストは数十分の1から数百分の1──。
 ここ1-2年で相次ぎ利用が可能になってきた次世代シーケンサーが、バイオ研究に大変革を起こしています。
 
 理研横浜研究所は454に続き、07年春にSolexaを導入、07年末からはSOLiDの評価を開始して近く導入、さらには今年(08年)夏には、1日当たりの解読数が広辞苑第五版換算で150冊という、HeliScopeシーケンサーも揃える計画です。
 
■BTJ関連記事
広辞苑換算で150冊以上の塩基を1日で解読できる、
米Helicos社の次世代DNAシーケンサーのフローセル展示(その1)
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/9293/

広辞苑換算で150冊以上の塩基を1日で解読できる、
米Helicos社の次世代DNAシーケンサーのフローセル展示(その2)
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/9294/

 この次世代シーケンサーを特集した「BTJジャーナル」07年12月号を昨年末、発行・公開しました。

 BTJジャーナルの記事はダウンロード(無料)していただくと全文をご覧いただけます。

 ぜひお楽しみください。
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/

■BTJお知らせ
BTJジャーナル07年12月号(第24号)、ただいま公開、
「法人化から3年」は大学の評価とインパクトファクター、
インタビューは京大の清水昌教授と横関健三客員教授、
リポートは次世代シーケンサー
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/9368/

※最後に、07年12月号(24号)の目次を紹介します。

2 短期連載「法人化から3年」
国立大学法人の中間評価と
インパクトファクター・被引用数

4 インタビュー
環境対策バイオプロセス
清水昌・京都大学教授
横関健三・味の素アミノサイエンス研究所理事

7 リポート
次世代シーケンサー続々登場
バイオ研究に抜本的な大変革
 榊佳之・理研GSCセンター長
 林崎良英・理研主任研究員

12 連載「さきがけCloseUp」総集編
「さきがけライブ」07年末は実施せず

14 専門情報サイト「FoodScience」

15 連載「科学技術政策を論じよう」
 第4回 深刻化するポスドク問題

18 連載「遺伝統計学へようこそ!」
 第10回 遺伝統計学とゲノム研究

33 広告索引

 BTJジャーナルは、オープンアクセスに対応した新タイプのジャーナルです。ぜひお楽しみください。
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                         BTJ編集長 河田 孝雄