こんにちは。日経バイオテク編集長の橋本宗明です。

 GreenInnovationメールの第5週には、皆様からこのメールに対してお寄せいただいたご意見を掲載したいと考えていましたが、企画が少し空振りしてしまったようで、これといったご意見をいただくことができませんでした。もう少し焦点を絞ってご意見を募集した方が、意見しやすかったかもしれません。9月にまた第5週がありますので、その際には議論のテーマを提示してご意見を募集してみたいと思います。ただし、メールマガジンや、政府の環境バイオ関連の政策、その他、バイオマスやバイオプロセス、バイオ燃料、アグリバイオ、マリンバイオなどのいわゆる「グリーンバイオ」に関するご意見は随時募集していますので、ご意見がおありの方は下の投稿フォームからご投稿願います。
 ということで、今週のコラムはお休みとさせていただきます。ちなみに、私は米ワシントンDCで開催中のBIO International Conventionに取材に来ており、午前中には米エネルギー省(DOE)などがサポートしている米国内の4つのバイオエネルギーセンターのプロジェクトを紹介するセミナーを聞きました。いずれも複数の大学が中心となり、企業の参加も得ながら進められていて、セルロース系バイオマス燃料の実用化を目指しています。各プロジェクトとも、リソースとなるバイオマスの遺伝子改変から、発酵に用いる微生物や、処理に用いる酵素の改良、副生物の化学品としての利用までを視野に入れながら、幅広い技術開発に平行して取り組んでいました。バイオマス関連の技術開発には幅広い技術の組み合わせが必要になるので、大規模なコンソーシアムによる取り組みが必要のようです。
 一方で、幾つかのセンターが研究成果(論文)と合わせて特許管理の話に言及し、「こういう特許を出願しているので、興味がある方はこちらに連絡を」といった形で特許のPRをしていました。創薬だけでなく、環境バイオ分野の研究開発も、日本とは違ってずいぶんオープンにやっている印象です。
 こちらに来てから、「イノベーションのエコシステム(生態系)」という言葉を何度か耳にしました。外部リソースの活用を進めた結果、複雑化したイノベーションに必要な組織や機能を、生態系と見立ててマネジメントしようという概念のようです。いずれにしても、イノベーションを起こすための方法論をあれこれと研究しているところに、日本との違いを感じた次第です。
 来週は、バイオインダストリー協会・大島一史部長のコラム「バイオプラスチック革命」を掲載します。

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