先週は配信を自粛させていただきましたので2週ぶりとなります。読者のみなさま、地震の影響はいかがでしょうか。被害にお遭いになられた方へご心配を申し上げます。一日も早いご回復をお祈りいたします。
 施設に関して、環境・エネルギー関連で懸念していたのはバイオエタノール製造プラントへの影響です。特にオエノンホールディングスが北海道苫小牧市に持つプラント(年間製造能力1万5000t)は、海のすぐそばにあることを直に見て知っていましたので、心配していました。しかし昨日、広報の方から施設に被害はなかったと教えていただきました。
 北海道十勝市の1万5000tのプラント、新潟市の1000tのプラントにも施設被害はなかったようです。
 なお、国内製造のバイオエタノールはJX日鉱日石エネルギーが持つ、神奈川県の根岸製油所でETBEに加工されています。その根岸製油所は地震の被害を受けましたが、3月21日までに機能を回復したそうです。
 また、海外からETBEを一括輸入して国内の石油元売会社に販売しているJBSLは、貯蔵タンクを千葉ターミナル、和歌山ターミナルにもっていますが、こちらも被害はなかったと聞きました。
 被災した石油製油所の機能が回復するにつれ、逼迫したガソリン需給は次第に緩和されつつあるようです。しかし世界情勢も相まって原油価格の先高感が強いです。まだ実証試験段階ではありますが、バイオエタノールの供給体制が保たれたことが、わずかでも東日本の復興に寄与してほしいと願っています。
 日経バイオテク副編集長 小田修司
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