本日は、みかんをジュース加工する際の残渣からバイオエタノールを製造する実証実験の取材に来ています。場所はみかんの代表的な産地、愛媛県です。いろいろ興味深いお話を聞けたので、その内容は追って日経バイオテクの読者のみなさまにご紹介したいと思います。
 広大な耕地でバイオマスを栽培し、数十万kLの単位でバイオエタノールやBDFの製造を国土の狭い日本で行うのは容易でありません。「海洋を使う」という興味深い考え方もありますが、水質汚染の問題など解決すべき問題があり、一朝一夕にはいかないでしょう。現時点では、原油等価をめざすなら生産拠点は海外に向かわざるを得ません。
 しかし、日本国内で行うべきバイオ燃料製造の形もあるはずです。その答えの1つが、廃棄物処理や未使用資源の利用ではないかと思います。愛媛県で実験が行われている、みかんの残渣からのバイオエタノール製造はまさにその一例だと思います。
 石油等価を狙う大規模製造ではコストカットの追及が主戦場です。それに対して廃棄物処理や未利用資源を使うためには、コストカットも大切ですが、バイオマスごとに異なるさまざまな課題をいかにクリアするかという点も大切です。解決にはさまざまなノウハウが必要です。
 そのようなノウハウを蓄積することが、実は、日本発の技術が世界に進出するための原動力になるかも――というお話をお聞きました。みかんの残渣をアルコールに変えるプラントは、フロリダやブラジルのオレンジ残渣にもアジャスト可能との事で、問い合わせがあるそうです。
「廃棄物からバイオ燃料」は、近々、特集でまとめたいと思っています。こちらもご期待ください。
              日経バイオテク副編集長 小田修司
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