本日午前中、内閣府で、科学技術政策担当大臣と総合科学技術会議有識者議員との会合(いわゆる大臣・有識者会合)が開かれ、再々お伝えしている「アクション・プラン」の最終案が了承されました。この1週間の間に、委員(議員)との間で水面下のやり取りがあったようで、先週示されたものから、かなりの修正が加えられていました。
 もっともバイオマスに関連する「施策パッケージ」の部分については先週版から、ほぼ修正なしでした。内容については改めてニュースで詳報しますが、バイオマスに関連して施策パッケージに盛り込まれたもの(構成瀬策)は、
1. 木質バイオマス利用技術のための目的基礎研究
2. 木質バイオマスからのエタノール製造の低コスト化の研究開発
3. 木材からの直接液化・ガス化効率向上研究
の3つです。これらが施策の大テーマということになります。大テーマに合致する具体的な施策案を、これから1~2週間のうちに各省が総合科学技術会議でプレゼンし、了解が得られたものについては高優先度で予算が付けられる――というのが、アクション・プランに基づく予算配分の新しいスキームです。
 最終案を改めて見て疑問に思うのは、なぜバイオマス関連で「木質バイオマス」のみが取り上げられたのか、という点です。バイオマス関連では、事業化が視野に入るかどうかの瀬戸際で競争が激しく、今こそ国がお金をつぎ込むべき、というテーマがほかにもあるのではないかという気がします。
 アクション・プランで取り上げた重要課題は、科学的なフロンティアを取り上げたのではなく、将来的に巨大な市場の創出が期待できる、雇用の拡大が期待できるといった点が重視されたとの背景はあります。それでもわからないことも多いです。今後、引き続き取材していきたいとおもっています。ご期待ください。
                         日経バイオテク副編集長 小田修司
※※みなさまからのご意見、ご批判をお待ちしております。
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
※※過去のメールはブログでご覧になれます。コメントもお寄せください。
http://blog.nikkeibp.co.jp/bio/green/
※※日経バイオテク編集部のミニブログTwitter(ツイッター)アカウント。
 http://twitter.com/nikkeibiotech 
◆「BTJ」の関連記事◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        農業/環境分野のバイオテクノロジー記事
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
訂正、アクション・プランの草案、グリーンで5、ライフで3の施策パッケージを提示へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/2258/
世界経済フォーラム、バイオマス関連産業の経済効果は2020年までに2300億ドル以上に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/2265/
nencor社とHuntsman社が開発した酵素による線維漂白法、「水とエネルギーを大幅に節約できる」とのデータ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2007/2207/