今回から、星良孝に代わって、GreenInnovationメールを担当することになりました日経バイオテク編集部の小田です。よろしくお願いいたします。
 さて、本日午前中、内閣府で、科学技術政策担当大臣と総合科学技術会議有識者議員との会合(いわゆる大臣・有識者会合)を取材してきました。「平成23年度科学・技術施策アクション・プラン」の最終案がまとまると見られていたからです。このアクション・プランについては、すでに日経バイオテクで何度も報道しているのでご存知の方も多いことと思いますが、簡単に説明してみたいと思います。
 鳩山政権下、新成長戦略として「グリーンイノベーション」と「ライフイノベーション」が掲げられました。そして、それぞれのイノベーションを起こすための課題をアクション・プランで示すことになりました。その課題を解決して、2020年までに産業面で成果を還元することを見据えています。
 そんな背景の下で、2011年度に実施すべき施策を、関係する各省からヒアリングして「施策パッケージ」としてまとめて、やはりアクション・プランに示します。アクション・プランに示された施策については、優先的に予算を付けてもらえるよう、財務省に対し、内閣府が働きかけます。
 現実的には、2011年度の科学技術予算が大きく伸びることは、残念ながらなさそうです。ですから、予算枠が広がるのではなく、従来の予算枠を据え置いた上で、予算の付け方にメリハリを付ける、あるいは無駄をなくす新しい予算配分の仕掛けがアクション・プランということになります。正確な数字はまだわかりませんが、2011年の科学・技術予算のうち、5%から10%程度が、このアクション・プランに沿って配分する部分になるとも言われています。
 私たちがこのアクション・プランに注目しているのは、「バイオマスによる再生可能エネルギーへの転換の促進」が課題として取り上げられることが、途中経過として示されたアクション・プラン(案)で判明しているからです。特に木質系バイオマス利用技術の研究開発に対しては、新たなテーマの採択や、従来プロジェクトへの予算配分増が期待できそうです。
 残念ながら今日の会議では、最終案の決定にはいたりませんでした。会議は週1回行われているので、「来週こそは」ということでした。事務方からは6月初めの時点で、「6月中旬までには完成させたいのだが…」との声を聞いていましたので、ちょっと難航しています。それでも青写真や今後のスケジュールは、本日、かなり見えてきました。引き続き、取材を進めてニュースでお知らせしていきたいと思いますので、ご期待ください。
日経バイオテク副編集長 小田修司
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