今週は、石油、化学関連メーカーの中間決算発表が続いています。業績は持ち直していますが、「二番底」の懸念が根強く、要注意といった発言が聞かれます。もう一つ、よく聞こえてくるのが、バイオ事業強化の声です。
 三井化学の決算説明会に伺いましたら、社長自ら本社で事業戦略を語っていらっしゃいました。そこで「ニュービジネス推進室」を作ったことを説明されていました。名前からは分かりにくいですが、中身は環境バイオの事業強化です。三井化学はバイオマスから植物由来のプラスチックを作る研究開発を押し進めていますが、マーケティングといったビジネス面の課題解決も事業化に向けて並行して強化しようという狙いです。
 役員の方々とお話する機会もありましたが、本当に実用化できるかはまだまだ分からないということでした。企業にとっては、まだいくつも峰を超えなければ、バイオマス由来のプラスチックは離陸しないというのが正直なところなのでしょう。
 日本全体で見れば、バイオマス利用は是非とも推進すべしの潮流は根強いです。政府が2010年度の概算要求の中身を査定していますが、中では環境バイオにかかわる予算は厚いです。企業にとっては、国費を利用する機会がありますので、まだまだ農業、環境バイオの強化方針は揺るぎないのでしょうか。
                              記者 星 良孝
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