私たちの媒体で活躍する長光大慈氏が、エネルギー・資源学会の取材リポートを寄せてくれました。バイオ燃料の低コスト利用はまだまだ難しいと分かります。
 興味深いのが、筑波大学システム情報工学研究科の内山洋司教授らの研究です。稲わら利用バイオエタノールの採算性をシミュレーションしています。茨城県全体でバイオマスを生産した場合、どのように工場を立地すると最も効率的か。コンピューター上で、稲わら収集のコスト、バイオエタノール生産施設の投資コストを計算しています。分析結果を見ると、茨城県で稲わら を原料にしてバイオエタノールを作ると赤字になるということのようです。
 日本でバイオマス生産をすると、コストがかかって事業として見合わないと言われます。内山教授の手法は、茨城県という場所や稲わらという原料によらず、いろいろなケースで応用が利きそうです。
 バイオマス利用を巡って、新日本石油や王子製紙などが商用化への道を探っています。巷間、関連の情報は溢れていますので、重要なところを選んで、適宜お伝えできればと考えています。
                              記者 星 良孝
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