2月24日、米国のバラク・オバマ大統領が所信表明演説を行いました。テレビでさわりを聞いていまして、エネルギー産業に力を注ぐことを確認していました。その後に、新聞で確認したところ、明確に、3年以内に、再生可能エネルギーを2倍に拡大すると明言していました。今後、議会などとの調整は必要とはいえ、米国の元首が自ら方針を示したことで、バイオ燃料を含めた施策への注力はやまないことを感じました。
 私は現在、ジョージア州で取材を続けております。ちょうど、炭化水素の専門研究所であるComplex Carbonhydrate Research Centerを訪ねていたところでした。セルロース系のバイオエタノールの生産のために、植物の構成成分を調べ尽くすというのが命題になっていました。いわば、植物を分子的な構造の面から丸裸にすることになります。その上で、どこから攻めるか戦略を立てていく。訳も分からずに酵素をぶつけるよりも効率的であるというわけです。
 この施設については、既にオンラインでご紹介しています。日本は微生物の研究を盛んに行っています。米国は酵素を重視していると聞いてはいましたが、その内実を実際に取材することで正しく理解することができました。
 バイオ関係の研究は、つみきを積むようなもので、一つを押し込めば、ほかが出るような、一進一退の研究開発の競争が進んでいる問運が実情だと、思います。
 お互いに情報を取りながら、自らの研究が時代遅れにならないように心がけながら、最先端を歩むという、難しい局面を渡っていくべきなのだと思います。もっとも、情報に敏感であれば、それは決してむずかしくないとも思うのです。
                              記者 星 良孝
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