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  米国オバマ大統領就任、日本の農業・環境バイオはどう見るか
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 米国でバラク・オバマ大統領が本格的な執務を開始しました。就任演説からは、米国を大きく変えようとしていることが伝わってきます。
 バイオ分野で注目すべきは、エネルギー政策の中でバイオ燃料の利用を従来以上に拡大させようとしていることでしょう。
 米国の「グリーン・ニューディール」政策として、一般の方々にも知られるようになっています。10年間で1500億ドル(約13兆5000億円)を再生可能エネルギーなどの事業に注ぎ、500万人の雇用を生み出そうとしています。
 バイオ燃料の増産目標は、2030年に、利用可能量を600億ガロンで、原油換算で1億4000万キロリットルです。日本が「バイオマス・ニッポン総合戦略」で掲げている目標は、2030年に原油換算で360万キロリットルで、米国のおよそ40分の1となります。米国は本当にこれほど高い目標を達成できるのかと、疑問さえ浮かぶかもしれません。
 しかし、米国はバイオ燃料だけではなく、新エネルギーにかかわる問題に関して、様々な観点から政策を掲げています。施策を具体的に示して、しかも目標を明らかにしていることから、その本気度の高さは少なからず伝わってきます。
 私は、1月22日に記事として、「米国オバマ大統領就任、日本の農業・環境バイオの実力を試す『グリーン・ニューディール』の波」を書きました。グリーン・ニューディール政策について、もう少し詳しく見ています。
 ここで伝えたいメッセージは、単純ではありますが、日本はバイオ原燃料にかかわる事業を本気で進めていこうということです。
 「科学技術は産業化されてこそ意味を持つ」と言う経営者の声を聞くことがよくあります。バイオ原燃料は化石原燃料からの原料転換の観点から、今後、重要度を増してくることは間違いありません。
 日本でも、植物性の燃料で自動車を動かしたり、植物性の原料を工業製品に取り込んだりする動きが増えてきました。産官学が従来以上に連携を緊密にしていくことが大切です。今年は衆議院選挙が必ず行われます。政府も民主党も「日本版グリーン・ニューディール政策」を掲げ、そうした産官学の動きを支援する構えを見せています。バイオ技術の観点から、この政策をチェックしていくことは大切なことでしょう。
 最後に、自己紹介をさせていただきます。私は、この1月に、日経バイオテクオンラインなどの情報を出しているバイオ部に異動してまいりました。4年間、日経ビジネスで、化学、機械のほか、流通、政治問題など幅広く取材しておりました。さらにその前は日経メディカルで医療の取材をしておりました。今後、環境、農業バイオを幅広く取材していきたいと思います。
 読者の方々に取材に伺うことがあるかもしれません。その際には、どうぞよろしくお願いいたします。
                              
記者 星 良孝
※※みなさまからのご意見、ご批判をお待ちしております。
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
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【記者の目】米国オバマ大統領就任、日本の農業・環境バイオの実力を試す
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