BioJapan2008の会場となっているパシフィコ横浜で、このメールを書いています。10月15日から3日間にわたって開催中のBioJapanでは、「環境」が1つのテーマであり、関連のセミナーは立ち見が出るほどの人気ぶり。私は、本日朝から満員の「バイオ燃料」のセミナーに参加しています。
 そのBioJapanの展示ブースの一角に、ぜひ見ていただきたい展示があります。豊田通商とブラジルBraskem社のバイオマス由来ポリプロピレンの展示(展示ブースの右端)です。あまりに当たり前に置いてあるのですが、「展示するのは世界で初めて」(豊田通商の関係者)ですので、お忘れなく。
 バイオマス由来ポリプロピレンを開発したのは、ブラジルの化学メーカー最大手であるBraskem社です。同社は、バイオマス由来エタノールを原料に金属触媒を使って製造したポリエチレンの商業化を進めており、先日、豊田通商と業務提携することを発表したばかりです。
ブラジルBraskem社と豊田通商、サトウキビ由来ポリエチレンで業務提携
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6404/ 
 その同社のバイオマス由来プラスチックの第2弾として開発されたのが、バイオマス由来ポリプロピレンです。原料はバイオマス由来エタノールを含め、いくつかが検討されており、それぞれについて評価しているところ。また、プロセス、触媒の詳細は公表されていませんが、製造されたポリプロピレンは、炭素同位体の分析によってバイオマス由来であること、また、物性などは石油由来ポリプロピレンと変わらないことが確認されています。
 現時点では、技術的にできることが確認された段階であり、今後、同社は製造プロセスの改良などを進め、商業化するかどうか検討するとのことですが、日本でも08年度から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「バイオマスエネルギー先導技術研究開発」でバイオマス由来エタノールからプロピレンを製造するためのプロセスを開発するプロジェクトが立ち上がったばかり。NEDOプロには、Braskem社に追いつき、コスト面などでそれに勝るモノを開発することが求められます。
 Braskem社には、既に取材を行いましたので、近く、日経バイオテクに記事を掲載します。ぜひご覧ください。
                              記者 久保田文
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https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
 
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ブラジルBraskem社と豊田通商、サトウキビ由来ポリエチレンで業務提携
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6404/ 
 
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