まず本日は、みなさんにお知らせがあります。Biotechnology Japan(BTJ)のサイトが大幅にリニューアルしました!!リニューアルの目的は機能面とコンテンツ面でのサイトの充実です。
※リニューアルしたBiotechnology Japan(BTJ)のサイトはこちら↓
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/index.jsp?icate=0&pg_nm=1
 これまでこのメールは、ご登録いただいた方にのみ配信しておりましたが、リニューアルを機にBTJのサイト内にメールマガジンのアーカイブが読めるページを新設しました。テーマサイト→アーカイブのページ下にある、BTJ/GreenInnovationメールのアーカイブをクリックしていただくと、たどり着けます。最近ご登録いただいた読者の方や、昔のメールマガジンが読みたいという読者の方は、ぜひご活用ください。
※BTJ/GreenInnovationメールのアーカイブはこちら↓(直接リンクします)
http://blog.nikkeibp.co.jp/bio/green/
 さて、今日はいろいろネタがあるのですが、最もお伝えしたいのは、デンマークNovozymes社のSteen Riisgaard CEOへのインタビューです。京都で行われていたSTS Forumに参加していたRiisgaard CEOにアポイントをとることに成功しました。同氏のインタビューの内容は、日経バイオテク本誌で11月に報道しますが、その前にエッセンスだけこのメールでご紹介したいと思います。
 インタビューで改めて感じたのは、Novozymes社がエタノール向けの酵素事業を本当に大きなビジネスチャンスと捉えているということです。現在のところ、エタノール向けの酵素事業はトウモロコシの可食部を液化し、糖化するための液化用のアミラーゼと糖化用のアミラーゼに限られています。ただし、2010年に同社はトウモロコシの皮など「セルロース系バイオマス向けの糖化酵素(セルラーゼ)を発売する計画」(Riisgaard CEO)です。
 可食部から作るエタノールと、非可食部から作るエタノールについて、それぞれの原料費を比べると、酵素に支払う金額は約10倍になると見積もられています。その上、最近では、種子メーカーなどが今まで以上に活発に農作物の面積あたりの生産性を上げることに力を注いでおり、数十年後に生産性が倍増するという推定もあります。もちろん耕地面積が減る、水資源が不足するといった問題はあるので、単純に収量が増えるということにはならないと思いますが、酵素メーカーにとってエタノールが大きなビジネスチャンスであることに間違いはありません。
 また、米DuPont社とジョイントベンチャーを設立した米Genencor社との戦略の違いもはっきりしました。Genencor社はジョイントベンチャーにおいて、セルロース系エタノールを糖化するためのセルラーゼを産生する糸状菌と、それを利用するための生産プロセス全体を、エタノール製造企業に導出する事業戦略を立てています。
 一方、Novozymes社がとるのは、「オープンイノベーション戦略」(Riisgaard CEO)。オープンイノベーション戦略とは、エタノールの製造プロセスに関しては販売先の工場などで実証するものの、特許などとして囲い込むことはせず、あくまで売るのは酵素だけ、というものです。この戦略の違いが、今後エタノール向け酵素市場の行方をどう左右するのか、要注目です。細かい話はここに書ききれませんので、ぜひ日経バイオテクと日経バイオテク・オンラインをチェックしてください。
 また、バイオジャパンでは、環境・バイオ系のセミナーを中心に取材しておりますので、声をおかけいただければと思います。メールへのご意見など、ぜひお聞かせください。今後の取材活動の参考にさせていただきます。
 【訂正】本メールマガジン、2008年10月2日号の九州大学大学院農学研究院の花井泰三准教授からいただいた寄稿に訂正がございます。冒頭の、システム生物学の説明の中で、「システム生物学とは、ScienceやNature誌に北によって提案された」という表現がございましたが、正しくは「システム生物学とは、ScienceやNature誌に北野によって提案された」の誤りです。お詫びして訂正いたします。
                              記者 久保田文
※※みなさまからのご意見、ご批判をお待ちしております。
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
 
◆BTJの関連記事◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           農業・環境関連の記事
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
海外発表、なぜメタゲノムは有力な研究ツールになったのか?
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6493/
海外発表、ペンシルベニア州立大学など、
イネの収量を向上させる可能性のある遺伝子を同定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6452/
ブラジルBraskem社と豊田通商、サトウキビ由来ポリエチレンで業務提携
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/6404/
※※記事全文をお読みいただくには「日経バイオテクオンライン」への申し込みが必要です。申し込みはこちらから。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/