みなさん、こんにちは。だいぶ夏らしくなってきたと思ったら、東京は雨。仕事柄歩くことが多いので、雨の日は少々憂鬱です。もちろん6月はまるまる憂鬱です。
 さて、新聞ではあまり大きくとり上げられていませんでいたが、2日前にコスモ石油とSBIホールディングスが発表したニュースをご存知ですか? 動物や植物が持つアミノ酸の一種である5-アミノレブリン酸(5-ALA)の用途開発などを進める目的で、両社が合弁契約を結んだというニュースです。詳細は、日経バイオテク・オンラインに記事を書きましたので、そちらをご覧ください。
わが国のベンチャーキャピタルが、ホワイトバイオに本格投資、
欧米を追いバイオに新しい息吹
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/3402/
 ここでこの話題をとり上げるのは、5-ALAが発酵生産されているからです。以前、5-ALAは、化学合成で、少量の研究用試薬として生産されてはいただけでしたが、1999年にコスモ石油が光合成細菌を使って、ブドウ糖から5-ALAを発酵生産し、99%以上の純度で精製する手法を開発したことで、大量生産が可能になりました。現在は肥料として売られているだけですが、医薬や化粧品、健康食品などへも利用できる可能性があるので、共同出資した会社で用途開発を進めようというわけです。
 今、国内のキャピタルは「環境」や「食料」に熱い視線を送っています。少し前は、多くが「創薬」を向いていたのですが、ここ1、2年で状況は激変しました。バイオ担当だった知り合いの金融関係者も、どんどん環境・食料担当になり、出資先を探し歩いています。ホワイトバイオテクノロジーで生産された5-ALAをめぐる、今回の合弁契約も広い意味では、こういった流れを受けているといえるでしょう。
 「資金が手に入るタイミング」と、「技術開発のタイミング」が合わないと、なかなかモノは生まれてこないのですが、今はまさに、環境・食料分野でホワイトバイオテクノロジーを手がける好機。これからこの分野はますます面白くなってきそうです。
                              記者 久保田文
※※みなさまからのご意見、ご批判をお待ちしております。
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
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https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/2981/
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https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/3145/
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https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/3146/
※※一部、2週間前のニュースも含まれています。
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