みなさん、こんにちは。今号は、ボストンからこのメールをお届けします。実は、私は環境やアグリ以外にも、以前からバイオ医薬の取材をしておりまして、その関係で米国リウマチ学会に出張取材に来ています。
 とはいえ、せっかくの機会なので、明日は遺伝子組み換え大腸菌を使って樹脂やバイオ燃料の生産を目指す米Metabolix社に取材に行くことになっています。面白い取材になりそうですので、また詳細はこのメールでお伝えしますね。
 
 さて、今回は寄稿がお休みの週ですので、私が最近考えていることを書きます。最近日米で2つのニュースがありました。どちらのニュースもセルロース系バイオエタノールの実用化に向けた動きなのですが、1つは、農林水産省が08年度の概算要求で、新しく立ち上げる「ソフトセルロースからバイオ燃料を製造する技術の確立」と呼ばれるプロジェクトです。同省はこのプロジェクトに40億を要求しました。プロジェクトでは、稲わらなどを原料に使うために、原料を集めるための農耕機械の改良や稲わらを腐らないように貯蔵する方法などを研究します。
 
 一方、米国でセルロース系バイオマスからのエタノール生産を目指す米POET社は、10月30日に農業機械メーカーと提携することを発表しました。狙いは、トウモロコシの穂や芯を収集するための方法を検討するためです。
 
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/8188/
 
 イネとトウモロコシで収集する対象は違いますが、要は今まで実ばかり集める方法しか開発されてこなかったので、今までゴミにしていた部分を効率よく集めるにはどうすべきか、考えなくっちゃ…、というわけです。確かにこれまで米国はトウモロコシ、日本はイネの生産技術、収集技術について、かなり経験を積んできましたが、それだけでエタノールの生産ができるわけではありません。こういった地味で地道な技術改良も今後のエタノールの生産効率を左右することになるのです。
 
                     日経バイオテク 記者 久保田文
◆BTJの関連記事◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           農業・環境関連の記事
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
海外重要発表、POET社、
エタノール生産用のトウモロコシの穂軸を収穫で農業機材メーカーと提携
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/8188/ 
 
海外重要発表、Novozymes社がPhilom Bios社を買収へ、
微生物資源の獲得を目指す
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/8187/

海外重要発表、Arizona大学などの研究チーム、
BT毒素耐性害虫に効果のある新規毒素を開発
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/8190/

海外重要発表、DuPont社とEvogene社、
トウモロコシとダイズの乾燥耐性の増大に向け提携
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/8036/

※※記事全文をお読みいただくには「日経バイオテクオンライン」への申し込みが必要です。申し込みはこちらから。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/nbto/